北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

ギリシア財政危機とゼネスト

2010年05月04日 | 日記
ギリシアの国家財政危機はとどまるところを知りません。いまやEU-世界へと危機が波及する状況のなかから、リーマン・ショック-ドバイ・ショックに続く世界大恐慌をさらに激化・深化させる事態が生み出されようとしています。EUとIMF(国際通貨基金)は14兆円の緊急融資を決定したようですが、それに伴って強制されようとしているさらなる首切り・賃下げ攻撃への労働者階級の怒りはより一層高まっています。今日から公務員労働者数万人のストライキが開始され、明日にはゼネラル・ストライキへの突入が準備されているそうです。帝国主義権力や資本は、ギリシア(だけじゃないけど)の労働者階級が何を求めてストライキに突入して闘っているのかがまったくわかっていません。ギリシア労働者階級は国家財政の危機をどうしたらいいのかといった、現状を容認することを前提にした思考の枠を完全に撃ち破っています。国家財政の破綻という事態に関しては労働者には一切の責任はない、にもかかわらず労働者への犠牲転嫁で財政危機を克服しようとするような国家は転覆させてしまえ…まさに革命を求めて闘っているのですから。『朝日新聞』の記事も、国家権力・資本との思考の同一性をよく表わしているヒドイものでした。曰く、「スト社会」の甘えが現在の国家財政の危機を生み出したにもかかわらず、国家崩壊への危機感がギリシアの労働者にはまったく欠如している…云々。まさしく「革命の敵」です!