北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

ギリシアの労働者階級と大阪・泉佐野市の労働者階級

2010年05月11日 | 日記
大阪府泉佐野市が労働者市民に押しつけようとしている「財政健全化計画」。ストライキと暴動闘争に突入しているギリシアの労働者階級と泉佐野の労働者階級は、明らかに階級としてつながっています。ギリシア労働者階級が訴えていることの核心は、「労働者の生活を破壊してしか維持できない国家は、労働者にとって何の存在意義もないものであり、そんな国家はつぶれてしまえ!」ということです。これはかつてのロシア革命の時代に、帝国主義戦争に対して労働者階級がとるべき立場としてレーニンが喝破した、侵略帝国主義である自国帝国主義の敗北を望む「革命的祖国敗北主義」と同じです。この立場をとることができる階級だからこそ、労働者階級は国際的に団結することができるんですね。
ところでギリシア財政危機に端を発するユーロ危機-世界危機は、ユーロとIMFの緊急融資によって一息ついたなどと論評されていますが、これは素人が考えても薄っぺらなごまかしだとすぐにわかるようなたぐいのコメントです。ユーロ圏にしろIMF=アメリカにしろ、この緊急融資のために莫大なユーロ紙幣とドル紙幣を増刷し、みずからの財政危機の中にギリシア危機を抱え込むことで、早晩やってくるであろうおのれ自身の危機の爆発規模をさらに大きくする準備をしてしまいました。しかも、この緊急融資によってギリシアの財政危機が克服できるかと言えば、それが労働者階級への大攻撃とセットであるかぎりにおいてさらなる闘いの激化は不可避であり、帝国主義権力による(金融資本による)救済策は逆にギリシアにおけるプロレタリア革命を促進させるという逆のベクトルをもって作用するという結果になると思いますね、まちがいなく!