北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

憲法記念日

2010年05月03日 | 日記
今日はなんで休日かというと…憲法記念日だったんですね、これが。私が日本国憲法に本格的に触れたのは、32年前に大学に入学して“記念”のようにして買った佐藤功『日本国憲法概説』(っていう書名だったっけ?)を手にとった時でした。自衛隊の存在は憲法9条違反だ…と明確に書いてあって、とてもスッキリしたような記憶があります。
戦後日本の政治体制は、日本国憲法を頂点とする戦後民主主義と、日米安保条約を核心とする日米安保同盟によって規定されてきました。私は最初、こうした相反する矛盾的体制によって規定されてきたきわめて特異な国家として、日本という国をとらえていました。だから、自衛隊と憲法9条、天皇制と国民主権、自民党独裁体制と普通選挙制度…などなどの矛盾的存在が平然と混在しているのだと。そこに日本という国家の脆弱性の根拠があるんだと。しかしよくよく考えてみると、このふたつの体制は、帝国主義国家権力による労働者支配という観点から見るならば、まったく矛盾なんかしていない。絶妙な相互補完関係にあるんですね。だからこそ、日米安保体制粉砕の契機のない護憲運動の虚妄が浮き彫りになってきたのです。国鉄―沖縄を一体的に闘う階級決戦の爆発的前進が、それを教えてくれました。
写真は4・25沖縄県民大会。演壇の発言者の顔は遠すぎて見えません。