北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

年金制度って何だ

2010年01月11日 | 日記
10年における闘争課題の柱のひとつに、社会保険庁から日本年金機構への組織改編で分限免職=解雇された525人の解雇撤回闘争があります。仕事初めから、被解雇当該である広島の平口さんと一緒に宣伝活動を始めたところです。そのなかで考えざるをえなかったことは、「年金制度」とは何なんだろう…ということです。年金制度の崩壊が、あたかも旧社会保険庁で働いていた労働者のミスや怠慢に原因があるかのように言われていますが、そりゃあ意図的なミスリードでしょう。年金記録管理のずさんさなどが仮にあったとしてもそれは組織のありようの問題であり、個々の労働者が分限免職という形で責任を問われることではありません。年金制度は、資本主義社会が高齢者の生活保障をそのシステムの中に包摂できない本性をもっているがゆえに、決して成り立ちようがない制度でした。社会の高齢化・少子化による受給者の増大と掛金拠出者の減少などに原因を求めても、そもそもそういう形(労働者人民からのさらなる収奪だ!)でしか制度設計できないところに限界・矛盾があると思うのです。そもそも、毎月1万3千円を40年掛け続けても、受給額が月7万円そこそこで、誰がそんなものに魅力を感じますかね。低賃金にあえぐ青年労働者は、その掛金さえ払い続けられません。年金制度批判は社会革命の問題ですね。

今日は三多摩労組交流センター&合同労組八王子の団結旗開きに参加してきました。ここは交流センター運動と百万人署名運動が完全に一体のものとして形成されており、学ぶべき点が多いと思いました。