人生初の調律。
まず、一番困ったのは、( 困ったってほどではないけど )
調律中、私は何をしていればいいのか?
ってこと。
調律中に話しかけていいのか?
近くで見ていて良いのか?
♪ やっぱり狂ってますか?
♪ それは何してるんですか?
♪ 耳だけで合わせるんですか?
などなど、聞きたいことはいろいろあったけど、やっぱり耳を使う作業だし、きちんと調律して欲しいし、長引いてもなんだし、と思って静かにしときました。
調律師さんは、スーパーミラクルソフトがつけてあるのを見て、
あまり響きすぎないように、柔らかめの音にしときますね、
と話された後は、脇目も振らず調律に集中モード。
私は、まずはパソコンを触り始めたのだけど、マウスボタンのカチカチ音もよろしくない気がして、落ち着かなくて、
絶好のTOEIC勉強タイムだと思ったけど、それもできなくて、
キッチンで洗い物したり、
洗濯物畳んだり、
ダンボール縛ったり
してました。
想定外だったのは、
「 掃除機貸してもらえませんか? 」
って言われたこと。
さっき、会社から帰ってチャチャチャっと掃除したあとダイソンを充電してないぞ〜と焦りました。
ピアノの音に関しては、これまでも全然不満はなかったんですけど、
「 やっぱり全体的にだいぶ緩んでましたよ。どの音が特に、ということはなかったですけど。」
とのことでした。
お帰りになってから、
レッスンで見てもらってる、最近よく弾いているソナチネを弾いてみると、
劇的に違う、ってことはなかったですが、
音が、落ち着きました。素朴な感じになりました。
ちょっと揺れる感じがしている音があって、でも別に不快ではなくて、このピアノのこの音域はそういう音なのかと思ってたけど、それもなくなってた (^_^;) 。
そーか、あれが調律が狂ってるってことだったんだ、ってやっとわかったという…。
ようやくこのピアノの素顔になったといったところでしょうか。
それから全体的に弾きやすくなったなー。特にスケールが。これはいったい物理的になにがどう変わったのかなぁ。
↑ 調律師という職業、ちょっと憧れます
全体的に弾きやすくなったのは、タッチがそろったからでしょうね。
(運搬でアクションに狂いが出ますから)
本来の能力を発揮しだすのに数年(3~5年)かかると言われてます。
つまり、その間は悪く言えば不安定、よく言えばどんどん音が良くなって行きます。
それから20~25年は良い音が続き、その後、徐々に枯れてゆきます。
そして素性がよいピアノなら味のある枯れた音を奏でてくれます。
こうなると音大生の練習には不適です。
でも、音数の少ない曲をゆっくり弾いたときの表現力は魅力的だと思います。
おばあさんのピアノが奏でるモーツアルトは格別!
知人がカワイの極古の中古を買って、お金をかけてメンテナンスして魅力的な音を出してます。
うちのヤマハは未だ若いので、中古のディアパソンが欲しいです。(問題は場所)
ピアノが魅力的なおばあさんになるには、人間と同じ位の年月がかかるそうです。
長生きしないとネ。
このピアノが素敵なおばあさんになれるように、たくさん弾いてあげないと、ってことですね。
モーツァルト大好きですし ♪
たいして弾きこまないで歳だけ取ると……、そこも人間と同じなんですね、きっと。
新しいヤマハを持っていても欲しくなる中古のディアパソン、どんな味のある音なのかしら〜。買ったら聞かせて〜。
たった3ヶ月で2Hz、全体的にだったから気にならなかったものの、1つだけ新しくしたら、そっか、それの音だけよく狂うわけですね。