挫折ともちょっと違うんですが…。
数年前の話ですが、レッスンである曲集が終わったときに、先生に、次は
ソナチネアルバム or ギロック子どものためのアルバム
のどちらかかな、と言われて
その頃の私はピアノの教本と言えばバイエル、ブルクミュラー、あとハノンくらいしか知らない状態だったので、
この先出会う曲の範囲を出来るだけ狭めたくなくて、「 両方やりたいです! 」と、交互に見てもらうことにしたのです。
ソナチネ1曲やったらギロック3曲、その後またソナチネ、って感じで。
それをやった結果、はっきりと自分の好みがわかったんです。
・ソナチネ→好き
・ギロック→最初の方はまあまあだったんだけど、後ろへ行くほど✖︎✖︎
つまり典型的な情景音楽は好きでないのだな。
特に「雨の日の噴水」とか「雪の日のソリのベル」あたり、もう早く終わらせたい一心で頑張って練習したという…。
人気の曲なのにね…。
今練習しているチャイコフスキーの舟歌は「波」の表現がとても凝っていて、
左手の伴奏が、リズムから音の高低から波そのものなこともあれば、
連続する和音のちょっとした変化が波の揺らぎを表していたりもします。
つまり、この曲もバリバリ情景音楽なんですよね。
でもこの曲は大好きよ。
なぜこんなふうに好き嫌いが分かれるのか、自分でもわからないんだけど…
大作曲家の曲はやっぱり惹きつける力が違う??
あるいは、「 子どものための 」っていうのが合わなかったのかな。
まー私が未熟だったってことも十分考えられる。
ただ、この2冊交互進行は、発表会の曲の練習のために中断。
その中断期間にグランドピアノが届いて、発表会が終わったら…
先生もう、ギロックのギの字も言わなくなったの。
私も言いませんよ、もちろん。
つまり先生は、グランドピアノを買ったのならそりゃソナチネアルバムでしょう、
と思われたようです。
この先長く続くレッスンの基本的な方向としてですね。
なかなか、自分の希望でいったん始めたものを、やっぱり止めますとは言えないので、
その後ギロックが復活する気配がなかったのにはホッとしたものです (^^;)



ハノン → ソナチネアルバム → ソナタアルバム
ハノンのスケールとアルペッジョは、ずっと毎日。
だそうです。
だれでも5~10年で、テンペストまでは弾けるようになる、
でも、ワルトシュタインから先は難しい、とか。
成長期に手が出来ていないと無理らしい。
たしかにワルトシュタインは、曲の頭から手がかったるくなりそうだしテンペスト第三楽章は、エリーゼの延長で行けそうな気もちょっとするし・・・
テンペストが弾けるようになれたら御の字!嬉しいな〜。
あ、喜ぶのは早い。
ハノン毎日ね…。しかも結構たっぷり…。ハハ (^^;;
でもそうやって目星となる曲名まで出てくると、もちろん個人差はすごーくあることを承知の上で、やる気出ます!
私も途中で中断した楽譜ありますよ。今、数年たって再チャレンジしています。
ブルグミュラーかギロック子どものためのアルバムのどっちかっていう先生はよく見ますが、ソナチネアルバムかどっちかっていうのは珍しいですね。
曲の難易度を上げるか、難易度を上げずに表現を深くするか、キウイさんがどちらに興味があるか聞こうとしたのかな?とも思いました。
子どものためのアルバムはタイトルに「子どもの」ってついているだけあって、かわいらしい曲が多いんですよね。大人だと叙情小曲集のほうが違和感なく弾けるかもしれません。
でも実際私にはソナチネとちょうど同じくらい難しかったです。
見た目簡単なのに、ひとりで練習していると全然サマにならなくて、でもレッスンを受けるとガラッと変わったり。
そういうのすごく楽しかったのを思い出しました。
なのになぜか「雨の日の…」あたりから…。
単に曲単体での好き嫌いだったのかもしれませんね。
ギロックにはピアノの新たな楽しさを教えてもらったんだもんな〜。
ありがとうございます。くらぽんさんもギロックさんも。