「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2022年8月25日 >ロシア・アレクサンドル・ドゥーギンの娘爆殺事件その後

2023-04-04 11:51:15 | ウクライナ紛争

アレクサンドル・ドゥーギンの娘、ダリヤ爆殺事件のことです。
ほぼ、西側のメデイアは、ロシアのプロパガンダを垂れ流すだけです。
やや、マシなのがBBC。

ウクライナ、ロシアの主張は「作り事」 プーチン氏の盟友の娘の爆死への関与否定
2022年8月24日
https://www.bbc.com/japanese/62655392

ウクライナの特殊部隊の犯行だとするロシア政府の主張に対し、ダリヤさんを殺害したとされる人物の行動や証拠の動画は事件の3日前にキーウ州から投稿されていたとするロシアの独立系メディア「Agentstvo」の報道を紹介し、またエストニア政府のコメントを紹介しています。
(簡単に言うと、ロシアの主張はでっち上げだと言っています。)

そして、犯行の動機についてもウクライナ側の主張を、比較的詳細に紹介しています。
ウクライナの国家安全保障国防会議(NSDC)の幹部は。
「(爆発)はFSB(ロシア連邦保安庁)がやったことだ。・・・戦争についてロシア国民の支持が低下しているだけに、ロシア政府は国民の支持を駆り立てようと、自国内で複数の攻撃を計画しているのだ」とのコメントを掲載しています。

つまり、ロシア国民のウクライナに対する憎悪を煽り立てるために、FSB(ロシア連邦保安庁)が実行した可能性を指摘しています。
暗殺は、ロシアの常とう手段です。
通常は、反政府的なロシア人に対して行われます。
違う目的のために実行したとしても、何ら不思議はありません。

目的や犯行を実行したものが誰であるにせよ、ロシア国内にいるロシア人にしか出来ないのは、事実です。ロシア国内に張り巡らされたロシア国民監視システムが、外国人の危険分子を見逃すはずもありません。
その厳しい監視を容易にすり抜けられるのは?
FSB(ロシア連邦保安庁)です。
私から見ると、一番怪しいです。

BBCは、記事の末尾に気持ち程度に触れています。
「ロシアの元下院議員で、ウクライナで亡命生活を送るイリヤ・ポノマレフ氏は、プーチン政権に抵抗する無名の地下組織「国民共和国軍(NRA)」の犯行だと主張した。ポノマレフ氏はNRAはすでにいくつかの行動を起こしていたと発言している。しかし、この組織について、21日以前に誰かが公に言及した形跡は確認されていない。」

Newsweekが、この件に関してはかなり詳細な報道をしています。
ドゥーギンの娘殺害で露反体制派NRAが「犯行声明」
2022年8月23日(火)17時13分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/08/nra-1.php

「国民共和国軍(NRA)」については、元ロシア下院議員のイリヤ・ポノマレフのコメント以外に誰もそれについて語った者はいません。このコメントが初めて「国民共和国軍(NRA)」について言及しました。それまでは、名前すら誰も知りませんでした。

しかも、それが架空の組織なのか実在の組織なのかも不明です。調査も証明も出来ないと言うことです。
主要メデイアが、全く無視するのはそのためであろうと思います。

イリヤ・ポノマレフは、他の西側の主要メデイアにも同様の情報を流したと思います。それを独立の記事にしたのは、
Newsweekだけです。BBCは違う記事の末尾で、ほんの少し触れました。
何故?イリヤ・ポノマレフを通して情報が出されたのか?
筋金入りの反プーチン主義者です。そして、ロシアの暗殺に対して最も安全な場所にいます。ウクライナに亡命しています。ウクライナ政府は、全力を挙げてイリヤ・ポノマレフをロシアの暗殺者から守り抜くと思います。それ以外の人間は、ロシア政府の放つ刺客に暗殺されるかもしれません。

アレクサンドル・ドゥーギンの娘、ダリヤ爆殺事件の真相は、二つの可能性しかありません。

①FSB(ロシア連邦保安庁)の自作自演
②これまで知られていなかった、ロシア国内の武装地下組織が実行した。
③外部勢力が、これを実行するのは、ほぼ不可能

もし、②であるならロシア政府要人に対する何らかの事故は、今後も起こることになります。あるいは、軍関連施設でも事故が起きるかもしれません。

①も可能性が高いです。この場合は、事故は今回だけでしょう。

真相は、時間が明らかにしてくれます。
もし、①であるとしたならば?
ロシアと言うのは、心底「おぞましい」国だと思います。
②の情報すら、①を隠ぺいするためにリークされた偽情報の可能性もあります。こうして考えれば考えるほど分からなくなる。これが、謀略の世界です。

しかし、「国民共和国軍(NRA)」の話が全くの架空の話とも言い切れません。4月ごろから、それらしき事故がロシア国内各地で起きているからです。

ウクライナ紛争ーついに姿を現したロシアの武装地下組織
https://smcb.jp/diaries/8861457

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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