ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

押収漁船“Флинт”(フリント)は違法売却後 船名を変え稚内港へ入港していた

2014-05-08 06:50:56 | 日記
2014年05月08日
カムチャツカ発
[押収漁船“Флинт”(フリント)は違法売却後 船名を変え稚内港へ入港していた]
ロシアの水産分野専門のフリーランスのジャーナリストは、ネット上で、カニ密漁で没収、財産庁カムチャツカ地方局へ移管された後、用船業者により違法売却された”Флинт”(フリント)が船名を変え、同一のIMO番号で、稚内港へ入港していたとリポートした。
ロシア情報機関からのリークによると、”Флинт”は、船名を*“Чонгар”(チョンガル)に変え、最近では、65トンのカニ製品を運搬して、2013年7月16日、稚内港へ入港、同24日、日本を離れたとされる。
*“Чонгар”(CHONGAR) カンボジア旗
IMO番号:8808654  タイプ:魚運搬船 588トン
建造年:1988年  造船地:韓国
過去の船名:
2006年5月まで “DAE SUNG NO.16”
2008年8月まで “NORD 1”
2009年2月まで “PACIFIC 8”
2011年7月まで “FLINT”(”Флинт”)
2013年5月まで “ECLIPSE”
なお、国土交通省のデータによると、2012年の“ECLIPSE”時代、証明書類の不備で、同年10月30日、31日の2日間、稚内港に拘留された経緯にある。

2014年05月07日
カムチャツカ発
[カムチャツカ当局が押収漁船違法売却者を刑事起訴]
ロシア検察当局は、密漁により有罪判決を受け没収され、財産庁カムチャツカ地方局の管理下にあった漁船を違法に売却した、”Волна”(ヴォルナ)社代表の刑事起訴手続きをペトロパブロフスクカムチャツキー裁判所に行った。
捜査当局によると、2011年3月、財産庁カムチャツカ地方局は”Волна”社と没収漁船ТР”Флинт”(TRタイプ フリント)の裸用船(бербоут-чартер ベルボート・チャーター)契約を結んだ。
2010年、”Флинт”は、”Оушен Бриз Марин”(オーシャン・ブリーズ・マリン)社所属のカンボジアFOC船であり、ロシアFSBカムチャツカ国境警備局により、密漁した56トンの活カニを船内から発見され拘束を受け、裁判所の決定により、船価765万ルーブル相当で、財産庁カムチャツカ地方局へ移管されていた。
しかし、2011年9月、”Волна”社は、”Флинт”を違法に売却、韓国の港で、以前の船主の下にあることが判明した。
”Волна”社の代表は、刑法第160条4項(公的立場を利用した大規模窃盗)の罪に問われる。

(関連過去情報 "Флинт"事件)

2013年07月08日 カムチャツカ発
[没収したカニ密漁船がカムチャツカ半島から消える]
国家が没収した船舶が盗まれ、大規模な事件になりつつある。
2010年、カンボジアFOC船ТР”Флинт”(TRタイプ フリント)は、ロシアFSBカムチャツカ国境警備局により、密漁した56トンの活カニを船内から発見され拘束された。
その後、裁判所の決定により、”Флинт”は、船価765万ルーブル相当で、財産庁カムチャツカ地方局へ移管された。
更に、その後、”Флинт”は、”Волна”(ヴォルナ)社へ裸用船(бербоут-чартер ベルボート・チャーター)された。
報告によると、2011年”Флинт”は、ペトロパブロフスクカムチャツキー港を出て、韓国の港へ行ったことになっている。
また、漁業会社”Волна”社の経営は、”Беринг”(ベーリング)社”そして”Алеут”(アレウト)社と同一者とされる。
”Флинт”はロシアの法令から離れ、FOC船に偽装されている可能性もある。
当局は、船の所在を明らかにし、取り返すための捜査を行うとしている。

2010年06月07日 カムチャツカ発
[北東管区国境警備局がカンボジア旗商業船を拘束]
ロシアFSB北東管区国境警備局は、違法なカニを運搬していた大型外国運搬船をオホーツク海において拘束し、活カニはスケールの後、生息地へ海中還元した。
当局所属警備艇"Воровский"(ヴォロフスキイ)は6月3日、カンボジア旗商業船を発見し、停船させ検査したところ、プノンペンを母港とする"Флинт"(フリント)と判明、乗組員は、17名がロシア人、2名がウクライナ人で構成されていた。
また、"Флинт"の船内には、電子制御可能な専用漁具と活カニ施設があり、70トン以上のタラバガニ製品等が発見されたが、これらの経済活動を満たす許可証は所持していなかった。
当局は、"Флинт"を拘束、船内の書類を押収し、更なる検査のためペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行した。
なお、活カニ製品については、洋上検査終了後、生息地へ海中還元された。
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