ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

「モスクワは涙を信じない」ロシア 投資目的漁獲割当第2弾設定法案 条件付きで下院第1読会通過

2022-10-28 11:26:30 | 日記

2022年10月28日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 投資目的漁獲割当第2弾設定法案 条件付きで下院第1読会通過] 

投資目的漁獲割当第2弾設定のための法案が2022年10月27日(モスクワ時間)下院第1読会を条件付きで通過した。

ごく一部を除く業界の大勢と全ての沿岸地域の反対を押し切りロシア政府は、2022年7月28日、法案を承認し、下院へ提出していた。

下院は第1読会で第2弾設定法案を支持する一方で、第2読会の準備に考慮すべき指摘点も採択した。

今回の第1読会は2時間にわたり行われた。

法案支持の根拠として、ロシア漁業が目指している原料ベースでの輸出依存からの脱却、付加価値産業への成長に必要な漁船団の更新、陸上水産加工場建設等、生産施設の近代化の重要性が指摘され、イッシューが大統領プーチンの指示であることも加えられた。

但し、中小企業に与えるリスク、投資目的漁獲割当第1弾の漁船建造プロジェクトの遅れ、沿岸水産コンプレクス整備等、多くの問題が提起された。

この結果、中小企業に利用者が多い、カニを除く沿岸性の水棲生物資源を対象プロジェクトから除外すること、また、“投資クオータ”とカニ漁獲割当オークションの第2弾の発効の延期の可能性について、下院副議長ゴルデーエフの下に調停委員会を設置し検討すること等を条件に、過半数票で法案が採択された。

第2読会のための修正法案の準備は30日以内に下院農業問題委員会で検討されることになる。

第1読会に提出された法案では、“投資クオータ”の第2弾で、スケトウダラ、ニシンのTACの20%以内で、漁船建造と水産加工場建設に、利用目的に応じ漁獲割当が配分される。

加えて、第1弾の参加者の漁獲割当が削減されてしまう可能性があることから、更に4%がこの補償調整向けとして配分されることとなっている。

また、漁船建造等、投資義務が伴うカニの漁獲割当オークション第2弾として、TACの更に50%部分が対象となり、第1弾の50%を合わせると、対象資源のTACの計100%がオークションで配分される。

更にホタテ、ツブ、ナマコ、ウニ等、市場価値の高い資源の採捕割当が100%オークションで配分され、投資プロジェクトの実施が義務付けされることになっていたが、今回、このパートが中小企業保護のために配慮されることとなった。

 

 

「モスクワは涙を信じない」

いくら涙を流し、苦しみを訴えても、またどんな問題があろうと、それは相手の同情を引かず、問題の解決に役立たない。

 

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アラスカ州知事 ズワイガニ(オピリオ)とタラバガニ禁漁で緊急災害指定を求める

2022-10-27 15:57:18 | 日記

 

2022年10月28日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[アラスカ州知事 オピリオとタラバ禁漁で緊急災害指定を求める]

米国アラスカ州知事マイク・ダンリービーは、個体数が激減した、同州海域のズワイガニ(オピリオ)とタラバガニの禁漁措置について 、連邦緊急災害指定を求める書簡を、下院議長ナンシー・ペロシ、同州選出下院議員メアリー・ペルトラ、そして下院歳出委員会委員長らに送付した。

2022年-2023年管理期間、ベーリング海のズワイガニ(オピリオ)とブリストル湾のタラバガニが禁漁となったことを受け、漁業者への支援金のプロセスを迅速に開始させることを目的としている。

アラスカ州漁業狩猟局は、今月2022年10月、史上初めてベーリング海のズワイガニ(オピリオ)の禁漁措置を発表した。

また、ブリストル湾のタラバガニの禁漁は2年連続となる。

マイク・ダンリービーは、ベーリング海のカニ資源の崩壊の原因を、海水温の上昇と指摘、禁漁措置によるアラスカ州経済の打撃は2億8,700万ドル相当と説明している。

 

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米国研究者 アラスカ州海域ズワイガニ(オピリオ)大量死の原因を過酷な気象条件と指摘

2022-10-27 15:54:38 | 日記

 

2022年10月28日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[米国研究者 アラスカ州海域ズワイガニ(オピリオ)大量死の原因を過酷な気象条件と指摘]

米国海洋大気庁 (NOAA) の研究者は、アラスカ州海域におけるズワイガニ(オピリオ)の個体数の急激な減少の原因を、厳しくなった気象条件の変化と指摘している。

アラスカ水産科学センターの研究者エリン・フェデワは、2018年、翌2019年に一連の熱波が観測され、資源にとって欠かせない寒冷な棲息環境が提供されなかったと説明している。

生息域の平均気温は1.5℃から3.5℃上昇し、この問題は様々な問題を引き起こしている。

環境の急激な変化により、多くの甲殻類が代謝ストレスを受け、寒冷な環境がないため、主敵の捕食者であるマダラから身を隠すことがより困難となり、特に稚ガニの被害が大きかった。

最初の強力な熱波があってからこの4年間、当該資源の個体数は、117億から19億に減少した。

この状況により、アラスカ州漁業狩猟局は、史上初めて、今年2022年から来年2023年の管理期間、ベーリング海の禁漁措置を取らざるを得なかった。

今年2022年は昨年2021年と比較して稚ガニの資源加入が良好となっているが、商業漁業の対象となるまでに4年間かかり、この間、問題の解決が期待できず、地元の漁業者、関連業界は存続の危機に瀕する可能性がある。

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EU水産物自給率最低水準 白身魚 ロシア産スケトウダラ頼み  日刊みなと新聞

2022-10-25 18:53:29 | 日記

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ロシア 2023年スケトウダラTAC 2年連続200万トン 北海道接続海域 おしなべて堅調  日刊みなと新聞

2022-10-25 06:37:58 | 日記

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ロシア・ノルウエー漁業交渉延長 週をまたぐ 明日2022年10月24日から交渉再開 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2022-10-23 13:32:38 | 日記

 

2022年10月22日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア・ノルウエー漁業交渉延長 週をまたぐ]

2022年10月17日からロシアとノルウエーはバレンツ海/北極北東部海域における双方の来年2023年の漁獲割当等、操業条件をきめる漁業委員会を開始したが、予定された同21日までに交渉が妥結に至らず延長となり、週明け24日から交渉再開となった。

今年2022年、ロシアとノルウエーは、国際海洋探求会議ICESの勧告を受けず、バレンツ海/北極北東部海域のタラ、ピクシャ等の両国の漁獲割当のための資源評価と配分を独自で立案する取り組みを行った。

両国の科学者グループは、来年2023年のバレンツ海のタラのTACを前年となる2022年の70万8,000トンから20%減の56万7,000トンと勧告している。

当該資源の親魚量は2013年の230万トンに対し80万トンと算定されている。

また、ピクシャについては5%減の17万トンと勧告された。

来年2023年のTACと漁獲割当は、今回のロシア・ノルウエー漁業委員会で最終的に決定される。

報告担当者 原口聖二:

今年2022年、ICESは、ウクライナの現状からロシアに対し、バレンツ海/北極北東部海域のタラ、ピクシャ等の漁獲勧告の公表を拒否した。

ロシアとノルウエーはICESの漁獲勧告に基づき、バレンツ海/北極北東部海域での両国の漁獲割当を年次漁業委員会で決定してきたが、先にICESが、ウクライナの状況からロシアの参加を停止する措置をとった。

ノルウエーは、ロシアとの漁業分野での協力を継続することを正式に表明しており、ロシアのICESの不参加は長期的にみて問題があるものの、新たな資源評価と漁獲勧告の立案に支障がないとの見解を示した。

 

 

 

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韓国海洋水産部長官 日韓漁業協定 漂流7年目 日本への実務協議打診を明らかにする

2022-10-23 12:07:48 | 日記

2022年10月22日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[韓国海洋水産部長官 日韓漁業協定 漂流7年目 日本への実務協議打診を明らかにする]

韓国海洋水産部長官チョ・スンファンは、2022年10月21日、双方の排他的経済水域(EEZ)での漁獲割当量など操業条件をきめる日韓漁業協定に基づく交渉合意が、2016年6月末に期限切れとなってから7年目に入ったことに関連し、再合意に向けた高官レベルの接触を検討していると、国会農林畜産食品海洋水産委員会による総合国政監査で明らかにした。

チョ・スンファンは、まず実務協議から始めることを打診しているが、日本側が韓国側の立場では受け入れられない条件を提示し、意図的に先送りしていると説明し、高官級の接触については外交部と協議することにしていると加えた。

韓国と日本は新しい枠組みの日韓漁業協定を1998年に締結して以降、双方のEEZにおける操業条件を協議し毎年協定に基づく合意を更新していたが、2016年に漁獲割当量等を巡り交渉が決裂し、同年7月以降は相手国のEEZで操業できなくなっている。

このため、操業する漁船数は減っていないものの、利用可能な漁場が狭くなったことで韓国の漁業関係者は大きな打撃を受けている。

韓国海洋水産部は今年2022年も、5月末と8月末に日本の農林水産省に協定に基づく交渉再開を求める長官名義の書簡を送るなど交渉の再開を求めている。

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Boris Johnson returns to U.K. as he mulls attempt at 2nd term

2022-10-23 03:43:59 | 日記

Boris Johnson returns to U.K. as he mulls attempt at 2nd term

 
Former British prime minister Boris Johnson arrives at Gatwick Airport in London on Saturday, after travelling on a flight from the Caribbean following the resignation on Thursday of Liz Truss as prime minister. Potential candidates to replace Truss are spending the weekend lobbying to secure enough nominations to enter the leadership contest before Monday's deadline. (Gareth Fuller/PA/The Associated Press)

Boris Johnson returned to Britain on Saturday as he considers an audacious attempt to win a second term as prime minister only weeks after he was forced to step down, with some colleagues warning his comeback could create more political chaos.

Potential candidates to replace Prime Minister Liz Truss, who quit on Thursday after only six weeks in office, were embarking on a frantic weekend of lobbying to secure enough nominations to enter the leadership contest before Monday's deadline.

Johnson, who was on holiday in the Caribbean when Truss resigned, has not commented publicly about a bid for his old job. He has received the support of dozens of Conservative lawmakers but needs to secure 100 nominations to be considered.

James Duddridge, minister of state for international trade, said on Friday that Johnson had told him he was "up for it." He said on Saturday that Johnson had secured 100 nominations, although a Reuters tally put him at about 40, while the tally showed former finance minister Rishi Sunak — for now the bookmakers' favourite — had exceeded 100.

The Sunday Times reported Sunak and Johnson could meet late on Saturday, without giving details on the planned discussions.

 
Former chancellor of the exchequer Rishi Sunak is shown outside his London home on Saturday. He is the first candidate to hit the threshold of 100 nominations to enter the leadership contest to replace Truss. (Beresford Hodge/PA/The Associated Press)

Only former defence secretary Penny Mordaunt has formally declared she will run, although a Reuters tally showed that so far, she had only 22 nominations before Monday's 1 p.m. GMT deadline.

The next prime minister — a post that will have changed hands three times in four years — faces a huge inbox after Truss's economic plans hammered bond markets, raised government borrowing costs and added more strains on households and businesses already struggling with a cost-of-living crisis.

Political resurrection?

Johnson was booed by some passengers on the plane to Britain, according to a Sky News reporter on the flight, which arrived in London on Saturday morning.

Wearing a dark jacket and backpack, Johnson waved to photographers at London's Gatwick Airport before driving away.

It would be a stunning comeback for the former journalist and mayor of London, who left Downing Street shrouded in scandal and saying fellow party lawmakers "changed the rules halfway through" to prevent him from serving a full term.

In a boost to Sunak, another potential contender, trade minister Kemi Badenoch, who ran in a leadership race earlier this year, backed the former finance minister, thereby ruling herself out from another bid for the top job.

 
Johnson meets Estonia's Prime Minister Kaja Kallas at 10 Downing Street, London, in June. Johnson announced his intention to step down as prime minister in July and officially resigned in September shrouded in scandal. (Alberto Pezzali/The Associated Press)

The prospect of another Johnson premiership is a polarizing issue for many in the Conservative Party, which is deeply divided after seeing off four prime ministers in six years.

For some Conservative lawmakers, Johnson is a vote winner, able to appeal across the country with his celebrity image and brand of energetic optimism. For others, he is a toxic figure who would struggle to unite the party and so might undermine efforts to build a stable leadership to calm rattled financial markets.

'Death spiral'

Former home secretary Priti Patel said her old boss had "the mandate to deliver our elected manifesto and a proven track record getting the big decisions right."

Andrew Bridgen, another Conservative lawmaker, said he might resign from the parliamentary group if Johnson returned and told Conservatives not to create a Johnson "personality cult."

Former Conservative party leader William Hague said Johnson's return would lead to a "death spiral" for the Conservatives.

If Johnson can secure enough nominations, he is likely to go head-to-head with Sunak, who quit as his chancellor of the exchequer in July, claiming that his former boss was unable to take tough decisions.

Johnson is currently under investigation by Parliament's privileges committee to establish whether he lied to the House of Commons over lockdown-breaking parties. Ministers found to have knowingly misled Parliament are expected to resign.

The contest to become Britain's next prime minister has been accelerated to take only a week. Under the rules, only three candidates will be able to reach the first ballot of lawmakers on Monday afternoon, with the final two put to a vote on Friday that is limited to about 170,000 signed-up members of the Conservative Party.

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ロシア サケマス製品輸出禁止案が修正再検討扱いとなる

2022-10-22 09:13:09 | 日記

 

2022年10月22日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア サケマス製品輸出禁止案が修正再検討扱いとなる]

ロシア漁業庁によるサケマス製品の輸出禁止案が修正再検討扱いとなっていることを産業貿易省関係者が明らかにした。

提案がサケマス製品と魚卵の価格低下に帰着する可能性が低いことが指摘されている。

ロシア漁業庁は、2014年のクリミア併合に端を発した食品輸入禁輸措置にタイセイヨウサケが含まれていること、今年2022年漁期の太平洋サケマスの不漁から、サケマス製品の国内価格高騰抑制措置として、輸出禁止案を同年9月はじめに提出していた。

産業貿易省関係者は、サケマス製品輸出禁止案が、2022年10月11日、関税率および非関税規制、外国貿易における保護措置に関する政府委員会で検討されたが、修正差し戻しとして、必要に応じて再検討することになったと語り、一方で、問題となっている部分に関する点については指摘しなかった。

今年2022年漁期の同年10月中旬までの太平洋サケマス漁獲量は26万7,000トンで、2009年以降、最低の水準で推移しており、魚卵の生産量は昨年2021年の約半分の8,000トン-9,000トンにとどまるものと見られている。

ロシア漁業庁長官シェスタコフは、2014年から続く制裁措置によるタイセイヨウサケの輸入禁止と太平洋サケマスの不漁によりサケマス製品価格の大幅な上昇が予想されることから、これを落ち着かせるためにサケマス製品の輸出禁止措置が必要だと説明していた。

この問題について全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ会長ズベレフは、サケマスの輸出禁止が、製品価格の低下にインパクトを与えないと語り、確かに長期的水準で高値あることは事実だが、昨年2021年の太平洋サケマスの生産量が49万3,000トンを生産した昨年同期よりも今年2022年の価格は24%低く推移していたにもかかわらず、ロシア漁業庁の声明に市場が反応したことが原因で、カラフトマス製品が28%(32万ルーブル/トン)、シロザケは22%(44万ルーブル/トン)で本当に急騰してしまったと言及した。

更にズべレフは、輸出禁止は反対の効果をもたらす可能性があり、利益を失いたくないサプライヤーは、国内市場での販売を控え、価格を押し上げる可能性もあると指摘、輸出禁止を支持しないと述べ、製品価格の上昇を最小限に抑えるのであれば、輸出禁止の代替として水産物の輸入関税を一時的にゼロにするか、太平洋サケマスの国内中央部・西部への鉄道物流への補助金を提供する等の措置を用意すべきだと加えた。

 

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2022年 北太平洋漁業委員会NPFC 事務局長選出 予算案承認

2022-10-21 11:48:53 | 日記

 

2022年10月21日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2022年 北太平洋漁業委員会NPFC 事務局長選出 予算案承認]

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、2022年10月18日、北太平洋漁業委員会NPFCの特別会合が開催され、事務局長の選出等が行われたと発表した。

同委員会は、ロシア、米国、中国、韓国、日本、EU、バヌアツ、そして台湾の代表者で構成されている。

また、委員長は同研究所副所長ウラヂミル・ベリャエフ(Владимир Беляев)が務めており、今回、太平洋支部チンロの代表者も参加した。

特別会合では、事務局長の選出が行われ、元同委員会委員長Dr.Robet Dayが任命されたほか、今年2022年の委員会予算が承認された。

なお、同委員会第7回会議は、2023年3月18日から同25日までの間、日本で開催される予定となっている。

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2022年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較(10月10日 #4)

2022-10-19 07:13:06 | 日記

 

2022年10月18日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2022年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較(10月10日 #4)]

一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内 担当 原口聖二)は、昨年2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州、そして野生の割合が高いその他のロシア極東地方の各沿岸の漁獲量の比較を行っている。

今年2022年漁期、ロシア極東全体のシロザケの生産量は、同年10月10日までに7万1,118トンで、一方、北海道は同日までに5万4,444トンとなっている。

双方を合わせると、40°N以北、180°E以西の両地方沿岸で12万5,562トンのシロザケが漁獲されたことになる。

近年、北海道に隣接するサハリン州も10億尾内外の人工孵化放流事業を行っている。

北海道より漁期開始が早いサハリン州沿岸のシロザケ漁獲量は、報告日までに2万3,701トン、報告対象日ロ全沿岸の生産の23.1%相当で、これに対し北海道は、5万4,444トン、43.4%となり、約2倍で、資源の北偏傾向が続いている中、昨年2021年に引き続き、サハリン州と比較し、北海道沿岸の資源来遊率が高かく、事業成功度が優位な進捗となっている。

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サハリン州サケマス増殖事業協会 孵化場の事業効率評価スキームの必要性を指摘

2022-10-18 18:12:31 | 日記

 

2022年10月17日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[サハリン州 太平洋サケマス増殖事業 孵化場の事業効率評価スキームの必要性が指摘される]

サハリン州サケマス増殖事業協会(アソツィアツィヤ・ロソセフィフ・ルイボァヴォドヌィフ・サハリンスコイ・オブラスチ:АССОЦИАЦИЯ ЛОСОСЕВЫХ РЫБОВОДНЫХ ЗАВОДОВ САХАЛИНСКОЙ ОБЛАСТИ:以下サハリン州サケマス増協)代表“キリル・プロスクリャコフ”(Кирилл Проскуряков)は、太平洋サケマス増殖事業における孵化場の経済性を含めた効率を正当に評価するスキームが必要だと指摘している。

サハリン州サケマス増協は、民間ベースのみで、事業効率を説明しても発信力が弱いため、行政、科学研究機関等に対し、増殖事業の効率を正当評価するためのスキーム確立への協力を求めている。

サハリン漁業者協会の代表者は、サケマス増協の提案を指示しており、アニワ湾を除くサハリン南東部沿岸マカロフ、ドリンスク、そしてコルサコフにおけるシロザケの漁獲量が、1970 年には600トン、1990年に199トン、1995年200トンと推移したが、2010年には 4,612トン、2015年に6,817トン、そして今年2022年に1万3,472トンとなり、これらは紛れもなく増殖事業の効果だと言及、確立された評価スキームによるオーソライズの必要性を指摘した。

なお、サハリン州サケマス増協は、2008年6月10日、ユジノサハリンスクで設立登記された。

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Brexit元年 2021年英国漁業 漁獲5%増加 道機船連内 北洋開発協会が結果まとめる 日刊水産経済新聞

2022-10-17 06:47:34 | 日記

Brexit元年 2021年英国漁業 漁獲5%増加 道機船連内 北洋開発協会が結果まとめる 

 

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EU水産物自給率 記録的低水準に 英国EU離脱 スケトウダラはロシア頼みの実態 リポート 原口聖二

2022-10-15 21:57:31 | 日記

 

2022年10月15日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[EU水産物自給率 記録的低水準に 英国EU離脱 スケトウダラはロシア頼みの実態]

ヨーロッパ水産加工業者協会 (AIPCE)の年次報告書によると、EUの水産物輸入への依存度が年々高まっており、自給率は昨年2021年、歴史的な低水準にまで落ち込んだ。

英国のEU離脱等によりEU の漁獲量は減少、水産物自給率は、この10年間の平均となる42%と比較して、35%という前例のない低さにまで落ち込んだ。

今年2022年の水産物自給率はさらに低下し、33%になると予想されている。

昨年2021年の総供給量1,250万トンのうち、輸入が900 万トンを占め、EUの国内供給量は350万トンに減少した。

今年2022年、AIPCEは、総供給量がさらに7%減少して1,160万トンになると予測しており、輸入と国内供給の両方が弱体化している。

新型コロナウイルス(CV19)の最悪の影響はヨーロッパでは緩和されたように見えるが、関連する多くのサプライ・チェーンの問題がCV19前の取引条件への回復を依然として妨げている。

現在、ウクライナ事情により、前例のないほどエネルギーと燃料価格が上昇、世界の食品市場における他の原材料と投入コストにも影響を与えている。

EUの制裁措置がロシアから水産物を調達することをより複雑にし、加工業者は重大な不確実性に直面する可能性が高く、計画と投資の決定を困難にしている。

昨年2021年、EUのスケトウダラの総供給量、イコール輸入量は原魚ベースで80万8,000トンに達した。

統計上、この内、米国が38%、中国が35%、そしてロシアが25%となっている。

しかし、中国から輸入されたスケトウダラの95%がロシア産原料再加工(H&G⇒フィレ)2次原料製品となっている。

AIPCEは、スケトウダラについて、特に白身魚フライ向けの需要を満たすために輸入が必要で、ロシア以外の国から調達することは難しいと指摘し、世界中で輸入水産物のための競争が激化していることも念頭に置いて、今後、EUは漁業と水産養殖の生産構造を改善するための取り組みを強化する必要があると加えている

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日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(2022年9月30日) 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2022-10-15 11:58:58 | 日記

2022年10月15日 

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[日本EEZ“またがり資源”韓国近海スルメイカ操業概況(9月30日)]

韓国漁船による自国EEZでの2022年度漁期(管理期間2022年7月-2023年6月)の2022年7月1日から同年9月30日までのスルメイカの漁獲量は、1万7,810トン、前年度同期の73%で、TAC設定8万5,590トンに対する開発率が21%となっている。

科学研究機関の勧告により、一昨年度漁期からTACを拡大させている二艘引き西海トロールは、前年度同期の65%だが、6,980トンを漁獲して、韓国スルメイカ生産の4割を占め、今年度漁期もプレゼンスを発揮、韓国イカ漁業を牽引する位置づけとなっている。

主要漁業の沖合イカ釣りは、3,560トンで、二艘引き西海トロールを下回り、前年度同期の71%の生産となっている。

一昨年度漁期となる2021年1月1日から、近海網漁船にもイカのTAC管理が導入されている。

近海網漁業は、新年度漁期開始から報告日までに、3,630トンを漁獲、当初枠のTAC開発率が95%となっており、留保枠の利用の可能性がでている。

なお、大型トロールと二艘引き西海トロールが、東経128度以西に限定されている操業海域において、当該EEZで報告日までに約1万トンを漁獲、前年度漁期に続き、韓国スルメイカ漁業の半分を上回る生産を西岸沖合漁場が占める実績を示しており、これまで日本の資源評価において、この動向が、ほぼ論議の対象外となっていることが問題点として指摘される

*日本の自国EEZの2022年-2024年のTACは、漁獲シェアが高かった2007年当時のデータを参照し生物学的許容漁獲量(ABC)中60%を日本1国で獲れるとの前提で算定した値とした上で、7万9,200トンの設定となっている。

 

 

 

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