ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア漁業ニュースヘッドライン 2012年09月  http://kisenren.com

2012-08-27 13:54:46 | 日記
2012年09月10日
ユ-ザ-  各位
                                                               
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申しあげます。
さて、既報のとおり、2012年5月21日付ロシア大統領プーチン命令により、ロシア連邦漁業庁は、政府直下から農業省傘下の組織へ移管、新農業大臣フョードロフはその約2ケ月後となる、7月中旬、水産分野を所管する農業副大臣として、漁業庁長官クライニーを候補者に指名しましたが、同月下旬、漁業庁長官が農業副大臣になることを想定しない同省規程がロシア政府により決定されました。
このことについて副首相ドヴォルコヴィッチは、首相メドヴェージェフが、農業省において水産分野所管副大臣と漁業庁長官を兼務させる案には、特段の理由がないため、これを拒否する決断をしたと発表しました。漁業庁長官クライニーが農業副大臣に就けない可能性が高まったことを、日本水産業界にとっても注意が必要な、機構改革にともなう人事等に関する情報と位置付けTopNewsとしてご報告申し上げます。
また、8月下旬、農業大臣フョードロフは、日本の原田親仁駐ロシア大使と、水棲生物資源の持続可能な利用と密漁密輸(IUU漁業)防止に関して協議を行いました。ロシア側の関係者の多くから、9月に開催されるAPECサミットでの日ロIUU漁業防止協定調印が示唆されています。このことについても今月号で集約してお知らせ申し上げます。
なお、ロシアは2012年8月22日、交渉開始からほぼ29年が経過し、156カ国目のWTOの正式メンバーとなりました。今後の日ロの水産分野の協力に大きな影響を及ぼす可能性のある動きがあったことを、あわせて特筆させて頂くことと致します。                                
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
                                                                          
Contents
・TopNews  水産分野管理担当農業副大臣と漁業庁長官を兼務させるべきではない
・漁業庁長官クライニー 農業副大臣に就けない可能性
・ロシア APECサミットで日本および中国とIUU漁業防止協定に調印計画
・農業大臣フョードロフと原田駐ロシア大使がIUU漁業防止協定締結に向け会談
・APEC加盟国は密漁対策を結集する
・ロシア WTOに加盟
・ロシア第7回国際漁業者会議のテーマは“WTO”
・中国企業“パシフィックアンデス”問題は政府レヴェルへ移行
・中国企業“パシフィックアンデス”は自らロシア海域スケトウダラから距離をおこうとする
・ロシアの極東安全保障と中国企業“パシフィックアンデス”問題
・ロシア連邦独占禁止庁が外国資本による船団管理問題に取り組む
・サハリン地方 今秋のシロザケ操業に18社が参加
・北クリール沿岸でのベニザケの操業期間が延長される
・サハリン沿岸漁業者がロシア漁業庁地域管理局らへの抗議デモを実行
・サハリン州のサケマス漁獲量が6万トンに近づく
・2012年8月9日のロシア漁業者サケマス流し網漁船団
・ロシア太平洋サケマスの生産量が24万4千トンに達する
・太平洋サケマス操業会議が開催される
・サハリンとクリールのサケマス漁獲量が4万トンに近づく
・サハリン州のサケマスの生産が2万6千トンを超える
・サハリン南東部テルペニア湾のサケマス操業が漁獲勧告のリミットに近づく
・漁業庁サハリン・クリール地方管理局がサンマ対応会議を開催する
・ロシアのサンマ漁船団 3,300トンを漁獲
・マロクリリスク周辺海域にサンマ操業支援チンロ所属科学調査船が合流
・イタルタス 福島第1原発周辺海域アイナメ セシウム量基準値の258倍
・ロシア産カニの対日輸出2.6倍に
・韓国漁船がロシア海域イカ操業が本格化する
・ロシア漁業の課題
・ポール・ワトソン「クジラ保護には日本の刑務所よりも海がいいんだ」
・中国向け旅客バスでナマコ密輸を試みる
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が約250万トンに達する
・イタルタス スリランカ当局が密漁の疑いで中国漁船員37名拘束と伝える
・ロシア沿海地方船団の2012年8月4日の操業 日本水域でイトヒダラを生産
・サハリン・クリール海域の2012年7月期操業レヴュー
・韓国東海沿岸 ロシア・北朝鮮海域入漁中国漁船による漁具被害減少へ
・ロシア専門家が民主党の政策に疑問 漁獲割当が増加しなければ生産量は上がらない
・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が約230万トンに達する
・中国はロシア海域における密漁防止に積極的に取り組む


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農業大臣フョードロフと原田駐ロシア大使がIUU漁業防止協定締結に向け会談 http://kisenren.com/

2012-08-25 06:51:11 | 日記
2012年08月24日
モスクワ発
[農業大臣フョードロフと原田駐ロシア大使がIUU漁業防止協定締結に向け会談]
ロシア農業大臣フョードロフは、日本の原田親仁駐ロシア大使と、水棲生物資源の持続可能な利用と密漁密輸(IUU漁業)防止に関して協議を行った。
フョードルフは、ロシアと日本は、これまで漁業、製品の衛生管理、食品の安全確保等、伝統的分野で協力を行ってきたが、これをさらに発展させるとともに、他のAPEC諸国との協力も拡大させ、極東における近代的な物流インフラ建設プロジェクト等への日本のイニシアチブを期待すると語った。
また、会談では、ロシアから日本の港へ、依然として違法な水産物が搬入されている現状から、水棲生物資源の密漁密輸(IUU漁業)防止と管理保全にかかる政府間協定案について協議が行われた。
この協定は、国際漁業を実行する上で重要なステップである。
ロシア漁業庁副長官ソコロフは、以前の報道機関からのインタアヴューにおいて、日本との協定の締結は重大な分岐点になるだろうと指摘し、このプロセスは最終的段階で、来月2012年9月のウラヂオストクでのAPECサミットにおいて、署名される可能性があると語っている。
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ロシアのサンマ漁船団 3,300トンを漁獲

2012-08-23 14:23:42 | 日記

2012年08月22日
サハリン発
[ロシアのサンマ漁船団 3,300トンを漁獲]
昨日2012年8月21日、ロシアのサンマ漁船団は、色丹島の東180マイルと、伝統的漁場であるマロクリリスク周辺海域を魚群探査した。
今年2012年漁期、ロシアのサンマ漁船団の8月22日までの漁獲量は、前年2011年同期より40%多い、3,300トンとなった。
東側の海域の魚群は小型で平均体長が22-23cmだが、色丹島の南25マイルでは24-25cm以上のものが多く占めている。
8月20日夜から同月21日には、ロシア漁船5隻により70トンのサンマが漁獲されている。
魚群探査等、事業支援のために投入されている、太平洋海洋漁業研究所チンロセンター所属科学調査船“Владимир Сафонов”(ウラヂミルサフォノフ)は、クリール列島中部、北部で行動しており、大中サイズの魚群を確認している。
なお、現在、マロクリリスク周辺海域では、12隻のロシア漁船が着業している。
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北クリール沿岸でのベニザケの操業期間が延長される

2012-08-22 13:53:53 | 日記

2012年08月20日 サハリン発
[北クリール沿岸でのベニザケの操業期間が延長される]
科学的な勧告に基づき、今年2012年の北クリール沿岸(オホーツク海側を含む)でのベニザケ操業は、完全な生産を実行すべく、8月31日まで漁期が延長されることになった。
この決定は、8月17日開催された、サハリン州溯河性魚種生産管理委員会でなされた。
なお、同委員会では、この外、関連河川でのサケマスの産卵への対応について協議がなされた。
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サハリン沿岸漁業者がロシア漁業庁地域管理局らへの抗議デモを実行

2012-08-20 15:31:05 | 日記

2012年08月20日 サハリン発
[サハリン沿岸漁業者がロシア漁業庁地域管理局らへの抗議デモを実行]
2012年8月18日、コルサコフの沿岸漁業者は、ロシア漁業庁、同庁サハリン地域管理局、同地域科学者らへの抗議集会を地元の広場で行った。
主催者側は、当初は地元のみの400名程度の予定だったが、他の地域からも参加し最終的に1,200名程度まで集会は膨らんだと発表した。
この地域の沿岸漁業者は、今年2012年漁期、コマイとカレイ漁業に失敗したため、経営をカラフトマス漁業に頼らざる得なかったが、不適切な漁業勧告により合理的な操業になっていないと抗議した。
“スヴォブドノエ-1”社代表でコルサコフ沿岸漁業協会会長アスダチイは、東海岸のカラフトマスの漁業勧告を例示し、唐突な勧告、矛盾、経済的配慮の欠如等を指摘、サハリン州副知事カレプキンが主宰する同地域遡河性魚種生産管理委員会の対応について、一貫して漁業者の利益に反する行動をしていると、厳しく批判した。
さらに、彼らは、ロシア漁業庁長官クライニーの辞任や、同地域遡河性魚種生産管理委員会の解散についても言及、この問題の解決についてロシア大統領プーチンへ嘆願書を発信する決議をした。
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サハリン州のサケマス漁獲量が6万トンに近づく

2012-08-20 12:02:05 | 日記
2012年08月17日
サハリン発
[サハリン州のサケマス漁獲量が6万トンに近づく]
サハリン州漁業者による、今年2012年漁期開始から同年8月17日までのサケマスの生産量が、直近偶数年2010年同期を1万6,000トンしのぎ、5万9,400トンに達したと、サハリン州遡河性魚種生産管理委員会議長で同州副知事のカレプキンが報告した。
今年2012年は、極東全体で50万トンのサケマスの生産が計画されている。

(以下参考関連過去情報)

2012年08月03日 サハリン発
[サハリンとクリールのサケマス漁獲量が4万トンに近づく]
ロシア漁業庁サハリン・クリール地方漁業管理局は、今年2012年漁期開始から、昨日2012年8月2日までのサハリンとクリールのサケマス漁獲量が4万トンに近づいたと発表した。
この内カラフトマスについては、2万9,800トンに達し、勧告漁獲量の46.4%の生産となった。
今年2012年漁期のサハリン・クリール地方のサケマス漁業は、カラフトマスがマカロフ漁業区、シロザケはポロナイスク漁業区により牽引されている。
また、北クリール漁業区では、ベニザケ455トン、ギンザケ19トンが漁獲されている。
なお、これらのサケマス漁獲物の大半は陸上施設で加工されているが、約1,200トンはサハリン船団で、また、120トン程度が他地域所属船団において洋上処理された。

2012年07月31日 サハリン発
[サハリン州のサケマスの生産が2万6千トンを超える]
サハリン州漁業者による、今年2012年漁期開始から同年7月30日までのサケマスの生産量が、2万6,000トンを超えた。
サハリン州遡河性魚種生産管理委員会議長で同州副知事カレプキンは、直近偶数年の2010年の同期の生産量が1万1,000トンレヴェルであったことを指摘し、今漁期は記録的な生産量だと語った。
シロザケは1,700トンで、ポロナイスク漁業区において770トン、オハ漁業区で500トンが生産された。
カラフトマスは、マカロフ漁業区で6,700トン、ドリンスク漁業区で5,300トン以上、ポロナイスク漁業区で4,300トン、コルサコフ漁業区で2,800トン、アニワ漁業区で350トンが生産された。
なお、サハリン南西部沿岸は、同委員会の勧告によりモラトリアムとなっている。

2012年07月18日 サハリン発
[サハリンとクリールのサケマス漁獲量が8,500トンを超える]
ロシア漁業庁サハリン・クリール地方漁業管理局は、今年2012年漁期開始から、本日2012年7月18日までのサハリンとクリールのサケマス漁獲量が8,510.7トンになり、勧告された漁獲量8万7,555トンの9.7%に達したと発表した。
東サハリン沿岸の漁業区の漁獲が最も大きく、勧告4万1,600トンに対し10%相当の4,171.5トン、西サハリン沿岸の漁業区で勧告7,000トン強に対し、51.8%相当の3,644.9トンが生産された。
1日あたりの最大量を記録したのが、ポロナイスク漁業区で、カラフトマス416.3トンが漁獲され、累計では1,946.5トンが生産された。
アニワ湾とクリールの3つの漁業区は、サケマスの来遊は弱く、一方、北クリール、オヒンスク、そしてポロナイスク漁業区では、シロザケが200トン-300トン生産された。
なお、東カムチャツカと北クリール海域においては、13隻の流し網操業が行われており、今年2012年漁期開始からの漁獲量は4,277.4トンとなっている。
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中国企業“パシフィックアンデス”問題は政府レヴェルへ移行

2012-08-17 16:44:31 | 日記
2012年08月17日 モスクワ発
[中国企業“パシフィックアンデス”問題は政府レヴェルへ移行]
ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス” (PacificAndes International Holdings)の問題について、ロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフは、政府レヴェルでの特別委員会を設置し、その委員会を第1副首相イゴール・シュヴァロフに主宰してほしいと求めた。
このことで、“パシフィックアンデス”のスキャンダルは、政府レヴェルへ移行したことになる。
この委員会の設置は、治安当局による強制力の発動と、ロシア市場で起きた事件に関する刑事訴訟を可能にするものだ。
今年2012年4月には、ロシア漁業庁も、同年2月、“パシフィックアンデス”が、ロシア海域のスケトウダラの漁獲全体の60%を管理している旨の報告書を発表したことを受け、ロシア海域における外国人漁業に関して、司法機関に対し、調査依頼を提出している。
また、首相メドヴェージェフが委員長を務めるロシア政府委員会は、同年7月30日、問題への対応等を協議、この委員会の求めに応じロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフは、外国企業によるロシア極東漁船団への違法な出資と管理体制を正すため、複数の漁業会社との交渉を開始すると発表していた。
“パシフィックアンデス”を含め、外国企業がロシア漁業会社の資本に不当に参加している証拠が発見された場合、ロシア排他的経済水域におけるスケトウダラの漁獲割当を否定する根拠になると指摘されている。(写真:第1副首相シュヴァロフ)
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ロシア太平洋サケマスの生産量が24万4千トンに達する

2012-08-12 10:03:46 | 日記

2012年08月11日 モスクワ発
[ロシア太平洋サケマスの生産量が24万4千トンに達する]
ロシア漁業庁は、2012年漁期開始からの、ロシア極東海域における太平洋サケマスの生産量が、24万4,000トンに達し、直近遇数年の2010年の約2倍を記録していると発表した。
最も大きな生産をしている地域はカムチャツカ地方で、カラフトマスとベニザケを中心に17万トン漁獲されており、現在、1日あたりの平均では1万トンで、この内の60%は陸上で加工されている。
また、サハリン地方では4万4,000トン、ハバロフスク地方で2万6,000トンの太平洋サケマスが生産されている。
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太平洋サケマス操業会議が開催される

2012-08-07 12:53:31 | 日記
2012年08月06日
モスクワ発
[太平洋サケマス操業会議が開催される]
ロシア漁業庁副長官ソコロフが議長となり、通信を利用した、極東地方における太平洋サケマス操業会議が開催された。
報告によると極東地方における今年2012年漁期開始から、同年7月末までの太平洋サケマスの生産量は、直近偶数年2010年同期の171%相当となり15万6,000トンを超えた。
地方別の内訳をみた場合、カムチャツカ地方10万3,000トン(2010年同期比169%)、ハバロフスク地方2万1,500トン(2010年同期比168%)、サハリン地方2万8,000トン(2010年同期比197%)、また、加えてマガダン地方923トン、沿海地方1,400トンとなっている。
一方、流し網漁業については、日本船団は、7月24日、カラギン海域、同月28日にはクリール海域の操業を完了した。
また、ロシア流し網船団15隻は、南北クリール、カムチャツカ・クリール、北部オホーツク海域で操業をしているが、ペトロパブロフスクコマンドール北部のカラギン海域の操業は完了した。
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韓国東海沿岸 ロシア・北朝鮮海域入漁中国漁船による漁具被害減少へ

2012-08-06 14:29:36 | 日記
2012年08月06日
韓国発
[韓国東海沿岸 ロシア・北朝鮮海域入漁中国漁船による漁具被害減少へ]
例年8月期にピークとなる、ロシア・北朝鮮海域入漁中国漁船による韓国東海沿岸漁業への漁具被害が、8月5日現在、東海漁業管理団によれば、今年は一件も通報されていない。
ロシアと北朝鮮海域に入漁する、中国漁船による漁具被害は深刻な問題だった。
昨年2011年、東海沿岸漁業への被害現況は約7億ウォンに達し、刺網等、ほとんどの零細業者にとっては致命的な被害だった。
特に今年は、中国漁船の北方境界線(NLL)通過操業隻数が、計1,016隻に達っすると予想され、韓国漁業者の被害がより一層大きくなると危惧されていた。
このために東海漁業管理団は、今年6月から4隻の指導船を東海岸に配置、中国漁船の監視を続けており、同管理団パク・ソンウ団長は、これから、ロシア・北朝鮮海域から出域する中国漁船への対応にすべての力を傾けると語った。

(参考過去情報)

2012年07月20日
ウラヂオストク発
[ロシア海域イカ操業 日本、韓国および北朝鮮以外の外国船は密漁船]
今年2012年、ロシアとの政府間協定に基づき、ロシア排他的経済水域でのイカ操業の許可を取得する外国漁船は、日本、韓国および北朝鮮に限られており、それ以外の外国漁船による当該操業は密漁とみなすことができる。
ロシア漁業庁沿海地方漁業管理局は、政府間協定に基づき、沿海地方海域におけるイカ操業の許可証を、日本、韓国および北朝鮮の漁船に対し発給する。
また、ロシアFSB沿海地方国境警備局は、ロシア排他的経済水域における外国漁船による密漁を防ぐため、ロシア船主に対して、現場で視認した、船名、船籍、それらの隠ぺい等、関連情報の提供、協力を求めている。

2012年07月18日
韓国発
[中国漁船のロシア海域操業はロ朝漁業協定に基づく北朝鮮漁獲割当を使用する]
中国漁船が北朝鮮とロシア海域で、イカ漁業と底びき網漁業を行い、イカと底魚を大量漁獲している。
韓国東海岸漁業者は資源減少と漁具被害に加え、中国漁船の北朝鮮海域における有償漁獲割当操業、ロシア海域操業競合に苦しんでいる。
韓国東海漁業管理団が把握した中国漁船の北朝鮮およびロシア入漁情報によると、中国漁船の北朝鮮海域操業は2004年の北朝鮮中国東海共同漁労協約により本格的に成立、その後、イカ漁業ばかりでなく、底びき網漁業まで拡大している。
東海漁業管理団は、7月2日までは、北上した中国漁船は、北朝鮮海域入漁許可証を所持していなかったが、北朝鮮海域入域後、漁業許可証を取得したことが確認されたと明らかにした。
一方、ロシア海域については、ロシア沿海州海域で操業する中国漁船は、1987年のロ朝漁業協定に基づく、北朝鮮の漁獲割当を借り受け操業している模様だ。
特に、これらロシア海域へ出漁している中国漁船の中には、中国政府の許可を受けず操業しているものあり、違法なイカ漁業、底びき網操業による、韓国東海漁業者の被害は莫大なものとなっている。

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ロシア大統領“共同で密漁対策を”

2012-08-05 12:43:04 | 日記
ロシア大統領“共同で密漁対策を”
2012年8月5日 4時0分 NHK
先月、玄葉外務大臣とロシアのプーチン大統領が会談した際、プーチン大統領が北方領土問題を解決して平和条約を締結する前に、信頼関係を深めるため極東地域で、両国が共同で密漁や密輸対策などを行うことを提案していたことが分かりました。
玄葉外務大臣は先月28日、ロシア南部のソチでプーチン大統領と会談しましたが、その際の詳しいやり取りが明らかになりました。
それによりますと、北方領土問題を解決、日ロ平和条約を締結することについて、玄葉外務大臣が「外務大臣や次官級の協議を進めたい」と述べたのに対し、プーチン大統領が「対話を継続し、双方が受け入れ可能な解決策を真摯に模索する用意がある」と応じています。
さらに、プーチン大統領は「両国間に平和条約のないことが、協力を推進することへの障害にはならないはずだ。信頼関係を深めるため極東地域で、共同で海賊対策の演習や密漁・密輸対策を行うなどの協力ができるだろう」と提案しています。
これに対して玄葉大臣は「双方の利益のため 、お互いの国民感情に配慮しながら前向きに進めたい」と述べていました。
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日本とロシアのサンマ漁船がマロクリリスク周辺海域に集まりはじめる

2012-08-04 12:01:45 | 日記
2012年08月03日
サハリン発
[日本とロシアのサンマ漁船がマロクリリスク周辺海域に集まりはじめる]
サハリン海洋漁業研究所サフニロは、日本とロシアのサンマ漁船がマロクリリスク周辺海域に集まりはじめていると発表した。
伝統的にこの時期から当該漁場にサンマ資源が集約されるが、現在はまだ、1日当たりの漁獲量は大きくない。
一方、ロシア海域の外、北緯45度45分、東経158度30分を中心とした海域で、大きなサンマ資源の分布が確認されていて、ここでは、台湾漁船、韓国漁船、そして9隻のロシア漁船が操業しており、1日あたりの漁獲量は20トンを超えることもあるが、安定せず、継続的に魚群をとらえることが出来ていない状況となっている。
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サハリンとクリールのサケマス漁獲量が4万トンに近づく

2012-08-03 13:42:28 | 日記
2012年08月03日 
サハリン発
[サハリンとクリールのサケマス漁獲量が4万トンに近づく]
ロシア漁業庁サハリン・クリール地方漁業管理局は、今年2012年漁期開始から、昨日2012年8月2日までのサハリンとクリールのサケマス漁獲量が4万トンに近づいたと発表した。
この内カラフトマスについては、2万9,800トンに達し、勧告漁獲量の46.4%の生産となった。
今年2012年漁期のサハリン・クリール地方のサケマス漁業は、カラフトマスがマカロフ漁業区、シロザケはポロナイスク漁業区により牽引されている。
また、北クリール漁業区では、ベニザケ455トン、ギンザケ19トンが漁獲されている。
なお、これらのサケマス漁獲物の大半は陸上施設で加工されているが、約1,200トンはサハリン船団で、また、120トン程度が他地域所属船団において洋上処理された。

(以下参考過去情報)

2012年07月31日 サハリン発
[サハリン州のサケマスの生産が2万6千トンを超える]
サハリン州漁業者による、今年2012年漁期開始から同年7月30日までのサケマスの生産量が、2万6,000トンを超えた。
サハリン州遡河性魚種生産管理委員会議長で同州副知事カレプキンは、直近偶数年の2010年の同期の生産量が1万1,000トンレヴェルであったことを指摘し、今漁期は記録的な生産量だと語った。
シロザケは1,700トンで、ポロナイスク漁業区において770トン、オハ漁業区で500トンが生産された。
カラフトマスは、マカロフ漁業区で6,700トン、ドリンスク漁業区で5,300トン以上、ポロナイスク漁業区で4,300トン、コルサコフ漁業区で2,800トン、アニワ漁業区で350トンが生産された。
なお、サハリン南西部沿岸は、同委員会の勧告によりモラトリアムとなっている。

2012年07月18日 サハリン発
[サハリンとクリールのサケマス漁獲量が8,500トンを超える]
ロシア漁業庁サハリン・クリール地方漁業管理局は、今年2012年漁期開始から、本日2012年7月18日までのサハリンとクリールのサケマス漁獲量が8,510.7トンになり、勧告された漁獲量8万7,555トンの9.7%に達したと発表した。
東サハリン沿岸の漁業区の漁獲が最も大きく、勧告4万1,600トンに対し10%相当の4,171.5トン、西サハリン沿岸の漁業区で勧告7,000トン強に対し、51.8%相当の3,644.9トンが生産された。
1日あたりの最大量を記録したのが、ポロナイスク漁業区で、カラフトマス416.3トンが漁獲され、累計では1,946.5トンが生産された。
アニワ湾とクリールの3つの漁業区は、サケマスの来遊は弱く、一方、北クリール、オヒンスク、そしてポロナイスク漁業区では、シロザケが200トン-300トン生産された。
なお、東カムチャツカと北クリール海域においては、13隻の流し網操業が行われており、今年2012年漁期開始からの漁獲量は4,277.4トンとなっている。
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漁業庁長官クライニー 農業副大臣に就けない可能性  

2012-08-01 10:00:16 | 日記
2012年07月30日
モスクワ発
[漁業庁長官クライニー 農業副大臣に就けない可能性]
既にロシア漁業庁長官クライニーはロシア農業副大臣の候補者として指名を受けているが、その任(兼務を指すのかは不明)に就けない可能性がでてきた。
先週(7月22日からの週)末、ロシア政府は農業省の機構に関する規程に修正を加える決定をした。
農業省の規程の修正に関する政府決定は、漁業庁長官が農業副大臣になることを想定していない。
なお、この件に関して、ロシア漁業庁は、現時点で見解を表明していない。
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