ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアは受けた制裁措置を放置することはない 相手国は実質的な交流分野を失うことになる  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-07-14 15:59:02 | 日記

 

2024年07月14日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシアは漁業分野の制裁措置を放置することはない 相手国は実質的な交流分野を失うことになる]

先にノルウエー政府がロシア漁船に対する新たな入港規制を設定した件について、ロシア外務省報道官マリア・ザハロワは、非友好的な行動を放置するつもりはないと語り、ロシア漁業の利益を確保するために適切な措置を講じるつもりだと言及、モスクワとオスロの間で今も維持されている数少ない実態的な交流分野の一つを損なうことになると加えた。

また、ザハロワは、ノルウエーにとって“根本的利益”である漁業資源の保全は、ロシアと協力することによってのみ可能であると指摘、ロシア漁船団に対する継続的な圧力は必然的にノルウエーにとってマイナスの結果をもたらすだろうと述べ、このセクターで雇用されているノルウエー人だけでなく、数十年かけて構築されたバレンツ海とノルウエー海の水棲生物資源の持続可能な管理システムにまで悪影響が及ぶことになると強調した。

ノルウエー政府は、ロシア漁船の入港が認められているトロムソ、ボッツフィヨルド、そしてキルケネスでの滞在に時間期間を設定することとした。

これまで、ロシア漁船は漁獲物の積み下ろしや乗組員の交代などで、事実上無期限に同3港に滞在が可能だったが、今後は、5営業日、週末や祝日を含めた7日間に滞在期間が制限されることになった。

また、ロシア漁船が停泊するためには、前回の入港から少なくとも3日間以上経過が必要で、特定のターミナルやバースへの入港のみ許可されることになった。

(参考情報:Sputnikから転載)

2024年07月12日

[日本政府の行動はまるで「臨時雇い人」 隣国との将来関係は念頭にない=ロシア外務省]

ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式報道官は、日本が次に発動する制裁措置に対し、ロシアは必ずしも同等にはならずとも、ロシアなりの調整した反応を示すとする声明を表した。

「日本政府がこうした非友好的な措置を実際に実現する行為を、我々は引き続き注視し、それが国の安全保障と経済にどう影響しうるかを評価していく。こうした否定的行為はいずれにせよ報復無しには済まされない。我々の対抗措置は非常に調整され、必ずしも同等のものとはならない」

ザハロワ氏は、日本政府の行動はまるで「臨時雇い人」かのようで、一番近い隣国との将来関係は考えていないと述べている。

日本政府は6月21日、対露制裁逃れに関与したとして、中国など5か国の11個人に対して、資産凍結などの新たな制裁を発動した。この中には中央選挙管理委員会の複数のメンバーも含まれている。

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小クリール列島貝殻島の灯台の運用に関する日本側の訴えについて ロシア連邦外務省 № 1321-12-07-2024

2024-07-14 10:37:31 | 日記

 Министерство иностранных дел Российской Федерации

№ 1321-12-07-2024

12.07.2024 10:54

Об обращении японской стороны по поводу функционирования маяка на о.Сигнальный Малой Курильской гряды

 СООБЩЕНИЕ ДЛЯ СМИ

В соответствии с двусторонним соглашением о промысле морской капусты от 1981 года японские рыбаки добывают эту морепродукцию на компенсационной основе в российском территориальном море в районе острова Сигнальный Малой Курильской гряды. Взаимовыгодное сотрудничество в этой сфере насчитывает уже не один десяток лет.

Недавно японская сторона по дипломатическим каналам в Москве и Токио запросила информацию в связи с «отключением света» на маяке, расположенном на данном острове. При этом сообщений о неисправности от других участников судоходства в этом районе не поступало. От российской стороны «потребовали» возобновить его стабильную работу для обеспечения безопасного мореплавания, в том числе осуществляемой в этом районе японскими рыбаками добычи морской капусты.

В связи с этим российская сторона в интересах предотвращения возможных инцидентов приняла решение приостановить с 15 июля японский промысел в районе острова Сигнальный до завершения планируемых ремонтно-профилактических работ на маяке.

 

ロシア連邦外務省 № 1321-12-07-2024

2024年07月12日10:54(モスクワ時間)

小クリール列島貝殻島の灯台の運用に関する日本側の訴えについて

メディアリリース

1981年のコンブ漁に関する2国間協定に基づき、日本の漁業者は小クリール列島の貝殻島周辺のロシア領海で、当該水産物を有償で採捕している。この分野での互恵的協力は数十年間にわたって続いてきた。

最近、日本側はモスクワと東京の外交ルートを通じて、この島にある灯台が「点灯しないこと」に関連して情報を求めた。同時に、この海域の他の船舶からは故障の報告はなかった。ロシア側は、同海域でコンブ漁をする日本の漁業者を含め、安全な航行を確保するために安定した灯台の運用を再開するよう「要求」された。

これに関連して、起こりうる事故を防止するため、ロシア側は、7月15日から灯台の計画された修理・保守作業が完了するまで、貝殻島周辺での日本漁業を停止することを決定した。

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没収されたロシア極東海域カニ漁獲割当 再販オークション不成立 ドミトリー・ドレムリュガの関連企業“メルリオン”(Мерлион)没収漁獲割当

2024-07-14 08:53:33 | 日記

 

2024年07月12日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[没収されたロシア極東海域カニ漁獲割当 再販オークション不成立]

国家によって没収されたロシア極東海域カニ漁獲割当再販オークションの実施が2024年7月11日に設定されていたが、応札申請がなく、当該オークションは不成立となった。

応札申請の受付期限は、同年7月9日だった。

落札者は、向こう15年間の漁獲割当配分を受けると同時に、全長50m以上のカニ漁船の建造プロジェクトの実行が義務付けされていた。

上場設定された対象資源は、西サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)とケガニ、沿海地方海域のハナサキガニ、東サハリン海域のハナサキガニ、南クリール海域のイバラガニ、そして東サハリン海域のアブラガニで、これらの漁獲割当は、極東業界で最もコネクションを利用する人物として知られ、“ダリモレプロドクト“(Дальморепродукт)の実質オーナーで、2010年の刑事事件の後、海外に出たドミトリー・ドレムリュガの関連企業“メルリオン”(Мерлион)が2019年10月、オークションによって13億5,000万ルーブルで落札されたパッケージ・ロットだった。

しかし2024年1月、“メルリオン”は、検察総局から、極東海域における水棲生物資源を違法に利用、取引を行い、組織的に利益を上げるため、ロシア連邦の権利を侵害し、国家の財産に損害を与えたと指摘を受け、その後、連邦漁業庁との間で締結された漁獲割当配分合意は無効となり、当該漁獲割当は国家によって没収されていた。

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