2020年02月28日
産経新聞【ロンドン=板東和正】
[英、6月の協議打ち切り辞さず 対EU貿易交渉へ方針]
英政府は27日、欧州連合(EU)離脱を受け、EUとの自由貿易協定(FTA)締結などに向けた交渉方針を公表した。9月までの最終合意を目指す一方、進展がなければ6月に交渉を打ち切ることも辞さない強硬姿勢を鮮明にした。
EUは25日に交渉方針を承認しており、双方の準備がこれで整った。交渉は3月2日に始まる。英国とEUは「公正な競争条件」や「漁業権」などをめぐり対立しており、協議は難航が予想されている。
英政府は交渉方針で、EUとの経済関係の現状を続ける12月末までの「移行期間」を延長しない方針を強調。移行期間中にFTAを締結するため、「英政府は9月までに(交渉の合意内容を)確定させることを望んでいる」と明記した。
その上で、3カ月前の6月時点で合意内容の大枠が明確にならなければ、「秩序ある状態で移行期間を終える準備にのみ集中すべきかどうか決める必要がある」と指摘。交渉を決裂させ、EUとの貿易に関税が発生する「合意なき離脱」に向けた準備を行う可能性があることを示唆した。
FTA交渉で英国とEUは関税や輸入割り当てを設けないことを目指す姿勢で一致しているが、EU側はそのために環境、労働、税制、政府補助金をめぐる規制を同等の水準にして「公正な競争条件」を保つよう英国に要求。EUの漁船の英国水域での操業継続もFTAに含めるよう求めている。
一方、英国は企業の自由競争を促進するため、EUの規制に従うことを拒み、漁業権の問題でも漁業海域を自国で管理し、従来のEU漁船の操業継続を認めない方針。英政府は交渉方針で「自国の法律や政治生命を統制できないような合意内容については交渉しない」とEUにクギを刺した。
2020年03月10日
ユーザー 各位
拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフは、2020年2月18日、ロシア独占禁止庁が主張する漁獲割当のオークションの拡大を支持しない旨の方針を公式に発表しました。シェスタコフは、オークションの拡大が、投資の減少、産業の経済指標の低下、社会的緊張と多額な資源利用税をカヴァーするための密漁の誘発につながる等として、漁業の発展に悪影響を及ぼすと指摘し、2004年以降、オークション漁獲割当を減少させ、過去の漁獲実績に基づく”歴史的原則”での配分によって産業が発展してきた実績を踏まえると同時に、それは漁業に関する国家法の基本で、普遍的なものに位置づけられると加えました。
今月号においては、この漁獲割当の配分過程へのオークション導入拡大に関する論議をTopNews としてご報告申し上げます。
なお、韓国海洋水産部は、2020年2月17日から同19日までの間、第29回韓ロ漁業委員会が開催され交渉が妥結、同年の韓国漁船のロシア排他的経済水域における漁獲割当等の操業条件が確定したと発表しました。 この韓ロ漁業協力に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。
敬具
(国際漁業対策事業部;原口聖二)
Contents
TopNews ロシア漁業庁は漁獲割当オークションの拡大を否定
・第29回韓ロ漁業委員会交渉妥結(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外17件)
・カニ漁獲割当オークション漁船建造 20%補助を用意(カニ漁獲割当配分問題関連外2件)
・ミシュスチン 投資クオータの新たな対象漁船建造法令に署名(投資クオータ関連外1件)
・ロシア漁業者オホーツク海抱卵スケトウダラ・ニシン外操業概況(関連13件)
・ロシア産スケトウダラ洋上H&G コロナウイルス発生で滞り始める(ロシア漁業者底魚等操業関連外4件)
・北海道隣接サハリン州 コマイ生産量7,750トン(北海道隣接サハリン州コマイ操業関連外3件)
・サハリンで極東科学操業評議会開催 太平洋サケマスを論議(太平洋サケマス操業関連)
・+別冊配信済”2019年ロシア漁業者太平洋サケマス操業レヴュー“
・2019年 ロシア漁業者イワシ・サバ操業 約22万トンに達する(イワシ・サバ操業関連)
・クリール列島ロシアEEZで7万4,120トンのサンマ漁獲が勧告される(サンマ操業関連)
・レーニン漁業コルホーズ所属トロール漁船 カニ混獲扱いで行政罰(ロシアFOC/IUU取締情報関連)
・サハリン州知事が小クリール列島でのコンブ採捕許可を要請(その他ロシア漁業関連情報等外11件)
・ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局 取締報告(関連2件)
・韓国漁業 イカ違法共助操業がまた摘発される(韓国漁業関連外1件)
・韓国市場 スケトウダラ卸売価格(韓国スケトウダラ市場価格モニター4件)
・英国EU離脱 移行期間漁業交渉 2020年3月から始まる(英国EU離脱Brexit関連外6件)
・日本2020年1月 スーパーマーケット 暖冬で鍋物商材伸びず(日本国内リテイル/流通関連情報外3件)
計78オリジナル報告(日本国内情報を除く)
2020年02月24日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 移行期間漁業交渉 2020年3月から始まる]
英国EU離脱の移行期間の貿易交渉は来月2020年3月から開始される予定となっている。
EUは貿易条件妥結に向け、同年7月までに漁業分野について合意に達する必要があると主張しており、交渉は厳しいものになると予想されている。
英国の金融サービス市場へのアクセスについてEUは、英国海域での漁業許可を条件とすることを示唆している。
焦点はEU漁船の英国海域へのアクセスと漁獲割当になる。
EUの共通漁業政策(CFP)では、すべての加盟国が、距岸12カイリを除き、EU水域への平等なアクセスを認められている。
今年2020年末に、英国は独立した沿岸国となり、CFPではなく国連海洋法条約に基づいて活動することになるが、これは、世界で最も豊かな漁場の一部を英国は距岸200カイリまで”排他的な経済水域”として管理することを意味する。
資源量に関する科学的な勧告に基づいて、EUでは毎年、魚種別漁獲割当が設定され、歴史的な原則に基づいて加盟国に配分されている。
現在、EU漁船は、英国周辺海域において、重量ベースで全体の60%以上を配分される権利をもっており、一部の魚種ではこれより割合が大きくなっている。
英国漁業界に交渉への期待は高いが、これまでのEUの共通市場に参加するための交渉過程で、漁業分野がトレードオフのカードとして利用され、他の産業分野の犠牲になってきたとの認識も伝承されおり、完全な漁業主権の回復について懸念する見方もある。
2020年02月23日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 英国金融には漁業交渉妥結が必要]
英国のEU離脱の移行期間における交渉が、まるで漁業VS金融の問題に帰着するかのような状況になりつつある。
英国の銀行がEUでビジネスを行うことを求める時、漁業分野のアクセスに関する交渉に妥結しなければならないと英国”フィナンシャル・タイムズ”編集者Frederick Studemannは指摘している。
数字だけで判断すると、それは不合理なトレードオフのように見える。
一方は、現実的に数十年にわたって衰退してきた経済活動であり、もう一方は大量の雇用を生み出す国際的な経済原動力で、金融サービス産業の価値は、国内総生産の1%相当の漁業部門と比較して桁違いと推定されている。
漁業従事者は1万人程度で、あるアナリストがひそかに指摘したように、*ハロッズ百貨店の方が漁業部門よりも英国経済に大きな価値を生み出している。
しかし、それは経済的理屈がある可能性があるものの、英国の漁業には、単なる数字以上のものが常にある。
島国の場合、魚と漁業はアイデンティティの問題であり、食料産業、領土という安全保障面で、国際関係に根深い感情を引き起こすからだ。
英国では、漁業と金融は最終的に同じEU離脱という”コインの両面”で、一つはコントロールを取り戻したいという願望の表明であり、もう一つはボーダレスな機会の獲得となっている。
(2018年英国データ)
漁業従事者数:11,961人 漁船登録数:6,036隻
水産加工並びに関連産業従事者数:22,000人
漁業分野経済価値:7億8,400万ポンド(金融サービス:1,320億ポンド)
漁船漁獲物陸揚構:
表層魚55%(サバ・イワシ・ニシン・マグロ等)
底魚25%(タラ・ハドック・カレイ・ヘイク等)
甲殻類等20%(カニ・ロブスター・ホタテ等)
*ハロッズ(Harrods) 百貨店
ロンドン中心部のナイツブリッジ地区ブロンプトン・ロードに面するイギリス最大の老舗高級百貨店。
創業1834年、従業員数5,000人。ナイツブリッジの店舗は1,000,000万平方フィート(90,000m²)以上の売り場面積を有し、330の専門店が出店している。英国第2位の規模をもつオックスフォード・ストリートの百貨店セルフリッジズの売り場面積が540,000平方フィート (50,000 m²)であることを比較すると、ナイツブリッジの店舗がいかに巨大かが窺える。なお、日比翁助はハロッズをモデルに三越デパートを設立した。
2020年02月21日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[サハリン州知事が小クリール列島でのコンブ採捕許可をシェスタコフに要請]
サハリン州知事リマレンコは、昨日2020年2月20日、同地訪問中の農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフに対し、小クリール列島(小千島列島:色丹島・歯舞群島)沿岸におけるコンブの採捕が認められるよう要請したと地元一般紙(WEB)が伝えた。
現在、当該沿岸はロシア連邦の重要な自然保護区に指定されており、コンブについて採捕ばかりでなく、打ち上げられたものの収集も認められていない。
リマレンコは先に色丹島へ出張、現地で最大漁業会社”Островной”(アストロブノイ)の代表者から、当該採捕が認められるよう陳情を受けていた。
なお同紙は、周辺の沿岸において日本漁船が当該採捕を盛んに行っている旨を加えた。
2020年02月20日
リポート:北海道機船漁業協同組合連合会内
一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[2019年ロシア漁業者太平洋サケマス操業レヴュー]
1 極東全体
ロシア漁業者による昨年2019年漁期(-11月15日)の太平洋サケマスの総体の生産量は49万7,740トンで、この内カラフトマスが32万9,390トンを占め、シロザケは11万1,830トン、ベニザケが4万6,530トンだった。
2 地域別
地域別では、カムチャツカ地方(37万7,770トン)に生産が集中、北海道に隣接するサハリン州(7万6,390トン)の落ち込みが顕著となり、北部への資源来遊の偏りが強まった。
カムチャツカ地方の特徴として、依然として東カムチャツカ沿岸(26万600トン)が主漁場であることに変わりはないが、西カムチャツカ沿岸でのカラフトマス(6万210トン)の増産が特徴的なものとなった。
一方、北海道に隣接するサハリン州の主漁場の東サハリン沿岸のカラフトマスは、2013年の16万2,780トンから、報告漁期は5,770トンまで落ち込んだ。
なお、南クリールのシロザケは、漁獲勧告2万3,060トンに対し、2万6,740トンの実績となった。
3 その他(カラフトマス豊漁年・不漁年)
水産庁・国立研究開発法人水産研究教育機構の“国際漁業資源の現況”によると日本系カラフトマスは1994年以降、偶数年が豊漁年で奇数年が不漁年というパターンがしばらく続き、2003年以降にこの豊漁・不漁年の関係が逆転したものの、最近10年間は豊漁不漁のパターンは不明瞭になったとリポートしている。
ロシア沿岸沖合についても、最近10年間を見たとき、2014年に変化が確認されるものの、やはり不明瞭な状況となっている。
なお、ロシア科学研究機関は、この2014年前後の変化に関連し、当時サハリン南部沿岸の生産が急増したことについて、択捉島系資源の多くがサハリン南部へ移動したことが原因と指摘し、偶数年と奇数年で豊漁年が入れ替わる時には大規模な地域別の変動がある可能性があると、2017年にリポートしている。
4 添付情報
①2010年-2019年漁期開始から11月15日までの太平洋サケマス漁獲量(単位:トン)
②2017年-2019年漁期開始から11月15日までの主地域別太平洋サケマス漁獲量(単位:トン)
③2013年-2019年(奇数年)漁期開始から11月15日までの主地域別カラフトマス漁獲量(単位:トン)
④北海道隣接サハリン州カラフトマス 2007年-2019年(奇数年)漁獲量推移(単位:トン)
⑤北海道隣接サハリン州シロザケ 2007年-2019年(奇数年)漁獲量推移(単位:トン)
⑥2019年ロシア漁業者太平洋サケマス操業漁獲実績(11月15日)単位:トン
北海道機船漁業協同組合連合会と一般社団法人北洋開発協会は、関係団体、関係機関等へロシア漁業の直近の情報を提供するとともに、ロシア水産ビジネスに関与する会員傘下船主や更には漁業種、業種を越えロシアビジネスに携わる関係者、関係団体のネットワークづくりを推進しています。 この目的のため一般社団法人北洋開発協会は、月刊情報「ロシア漁業ニュースヘッドライン」を発行しています。このブログでは関連情報等の極一部をサンプルとして公開しています。本文のContentsと申し込みは次へコンタクトしてください。
直近のロシア漁業情報をEmailで配信しています。
http://kisenren.com http://www.disclo-koeki.org/03a/00570/
hokkaido@kisenren.or.jp
011-231-9281
2020年02月20日
[第29回韓ロ漁業委員会 交渉妥結 韓国漁船漁獲割当スケトウダラ20%増]
2020年2月17日から開催されていた第29回韓ロ漁業委員会の交渉が妥結、同年漁期の韓国漁船のためのロシア排他的経済水域における漁獲割当は計4万6,700トンで前年2019年より10%増、スケトウダラについては20%増となった。
魚種別ではスケトウダラ2万8,800トン(前年2万4,000トン)、マダラ4,880トン、サンマ7,500トン、イカ4,700トン、その他820トン等となっている。
有償料は前年同となっている。
なお、韓国漁船の操業隻数は北洋トロール3隻、マダラ延縄2隻、サンマ11隻、イカ70隻、計86隻となっている。
Илья Шестаков провел рабочую встречу с замминистра морских дел и рыболовства Кореи О Ун Ёлом
В рамках встречи в том числе обсуждалась проблема организации рыболовства корейскими судами в исключительной экономической зоне Российской Федерации в 2020 году.
2020年02月19日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[第29回ロ韓漁業委員会 韓国はロシア海域での政府間協定漁獲枠を失う可能性がある]
2020年2月17日から同20日までの間、第29回ロ韓漁業委員会が開催されているが、場合によっては、韓国漁船はロシア排他的経済水域(EEZ)での漁獲割当を失う可能性がある。
韓国は、1991年から政府間協定に基づき、有償料を支払うことで毎年ロシアEEZにおいて漁獲割当配分をうけてきた。
昨年2019年は、西ベーリング海でスケトウダラ2万4,000トン、マダラ約5,000トン等の漁獲割当が配分されたが、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ(ВАРПЭ)会長ズベレフは、9年前に韓国トロール漁船”ORIENTAL ANGEL”がベーリング海で引き起こした事故の撤去作業等が完了しておらず、船舶の所有者がそれを行わないで、環境被害を補償しない場合、漁獲割当の配分を停止すべきだと提案、2020年2月17日付で首相ミシュスチンに書簡を送付したほか、ロシア漁業庁、農業省、そして外務省に要請行動を行うと明らかにした。
また、ズベレフは、会員の中に、投資クオータに向けたスケトウダラの漁獲割当が不足している漁業会社があり、韓国漁船にこれまで配分されていた部分も、ロシア漁船が有効に利用できると指摘している。
2020年02月18日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[英国EU離脱 フランス外相 貿易協定年内妥結は困難 漁業交渉は特段厳しく]
フランス外相Jean-Yves Le Drianは、英国EU離脱後の交渉において、移行期間が終わる2020年内での自由貿易協定締結という目標達成は難しいとの予測を明らかにした。
Le Drianは、2020年2月16日、ミュンヘンで開催された安全保障関連会議で講演、両者の期待は大きく離れていると述べた。
一方、英国首相Boris Johnsonは、後にブリュッセルで行われるスピーチで、英国の交渉目標の詳細を明らかにする予定となっている。
英国は数週間前に正式にEU離脱したが、2020年12月31日に終了するまでの移行期間は加盟国と同じ条件で取引が行われる。
EU加盟国が自身らの交渉タスクに同意すると、彼らの将来を求める話し合いは、2020年3月から始まることになる。
EUは漁業分野における英国海域への継続的なアクセスが、貿易協定の一部と位置づける必要があると主張しており、一方のBoris Johnsonは、”英国は独自の漁業を管理する独立した沿岸国として行動する”と発表している。
漁業権をめぐる交渉は特段に厳しい争いとなると予想されている。
2020年02月14日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[色丹島アストロブノイ代表がサハリン州知事にコンブ採捕許可を要請]
色丹島の最大漁業会社”Островной”(アストロブノイ)の代表者は、2020年2月14日、同地を訪問したサハリン州知事リマレンコに対し、小クリール列島(小千島列島:色丹島・付近の小島・歯舞群島)沿岸におけるコンブの採捕が認められるよう要請した。
サハリン一般紙(WEB)が伝えた。
現在、当該沿岸はロシア連邦の重要な自然保護区に指定されており、コンブについて採捕ばかりでなく、打ち上げられたものの収集も認められていない。
このことから、同社の代表者は、地域産業発展のため、これが認められるよう要請し、リマレンコは、ロシア副首相兼極東連邦管区大統領全権代表トルトネフとの会合でこの問題を取り上げ協議を行うとこたえた。
Рыбопромышленные комбинаты Шикотана могут обеспечить продукцией всех желающих
Губернатор островного региона побывал на крупнейших рыбопромышленных предприятиях Шикотана.
Первым объектом в рабочей поездке стал рыбокомбинат "Островной". Компания является резидентом территории опережающего социально-экономического развития "Курилы". В рамках ТОРа она реализует инвестиционный проект по строительству на Шикотане высокотехнологичного рыбоперерабытывающего комплекса. Его производственных мощностей в перспективе хватит, чтобы ежегодно поставлять на рынок 110 тысяч тонн продукции. В числе потенциальных покупателей — регионы России и страны Азиатско-Тихоокеанского региона (Япония, Китай и Корея).
В 2020 году в рамках первого этапа проекта здесь запустят установку по производству рыбной муки и жира. Ежесуточно компания будет выпускать 150 тонн востребованной в сельском хозяйстве продукции.
А в 2021 году предприятие планирует открыть консервный завод, производящий 250 тысяч банок в сутки.
Следующим этапом станет запуск двух заводов по производству филе и замороженной рыбы производительностью 200 и 1000 тонн в сутки соответственно.
Также в планах "Островного" — наращивание мощностей по выпуску рыбной муки и рыбьего жира до 600 тонн в сутки. Работы по этим направлениям завершат в 2022 году. Расширение производства позволит создать более 470 дополнительных рабочих мест.
Гендиректор предприятия рассказал Валерию Лимаренко о проблеме, тормозящей реализацию проекта. В морской акватории Малой Курильской гряды запрещен промысел ламинарии. Также нельзя собирать "морскую капусту", которую выбросило на берег штормом. Это связано со статусом местности — она является природным заказником федерального значения. Просьба местных промышленников — снять запрет на сбор "морской капусты" — губернатор взял в работу. Этот вопрос будет обсуждаться на встрече с вице-премьером и полпредом Юрием Трутневым.
— Поддерживать предприятия такого уровня — просто необходимо. Речь идет о продовольственной безопасности нашего региона. К тому же, именно за счет таких производств курильчане имеют возможность получать достойную заработную плату, а острова становятся лидерами российского рыбопромышленного комплекса, — отметил Валерий Лимаренко.
Еще одно крупное производство, которое посетил глава области, — "Курильский рыбак" в селе Крабозаводском. Оно способно перерабатывать 1000 тонн сырья в сутки. В ассортименте — мороженые минтай, треска, камбала, навага, скумбрия, сардина, палтус, кальмар, а также мука рыбная кормовая. А консервный цех производит ассорти деликатесное, печень трески и минтая. В перспективе предприятие намерено построить завод по изготовлению фарша сурими.
— Объемы просто огромные. Аналогов такому производству в России нет. Здесь будут производить всё, что требует рынок. Это уникальный завод. Без поддержки региональных властей таких мощностей запустить было нельзя, — подчеркнул президент региональной ассоциации рыбопромышленных предприятий Максим Козлов.
В связи с расширением производства предприятию потребуются новые сотрудники. Для них сегодня на Шикотане строится общежитие и объекты инфраструктуры, сообщает пресс-служба правительства.