ロシアFOC/IUU取締情報129”Сапсан”

２０１３年０１月３０日
カムチャツカ発
[カムチャツカ国境警備当局がカニ密漁シェラレオネFOC船へ発砲し拘束]
２０１３年１月２８日、ロシアFSBカムチャツカ国境警備当局所属警備艇”Аргал”（アルガール）がオホーツク海をパトロール中、不審船を発見し呼び出した。
不審船はこれに応じず、速度を上げロシア排他的経済水域の外側国境線へ向け逃走を開始した。
当局哨戒機”Ан-７２”（アントーノフ７２）も加わり８時間これを追跡した後、一度、不審船は、停止したが、”Аргал”が接近すると再び、全速力で逃走を開始した。
このことから哨戒機”Ан-７２”は３度の警告射撃を行ったが、不審船の船長は乗組員の生命を危険にさらす逃走を続けた。
当局は不審船を停船させるための配慮した措置をすべて行った後、当事者に対する発砲が許された。
不審船は、操舵手に向けた哨戒機”Ан-７２”乗務員による発砲により、ようやく停船し、検査を受け入れた。
当局の検査により、この不審船の船名は”Сапсан”（サプサン）、シェラレオネ籍、母港フリータウン、船主の登録はセイシェルと分かった。
また、乗組員１９名はロシア人で構成されており、その内の１名は、当局の発砲により負傷した。
”Сапсан”の船内からは、カニ操業のための専用漁具、輸送設備と、活カニ、冷凍カニ等が発見されたが、それらの活動を認める許可は所持していなかった。
”Сапсан”は当局により、更なる検査のため、ペトロパブロフスクカムチャツキーへ連行された。

救助された沈没ロシア漁船“Шанс-１０１”船長が死亡

２０１３年０１月３０日
ウラヂオストク発
[救助された沈没ロシア漁船“Шанс-１０１”船長が死亡]
ロシア漁船“Шанс-１０１”船長Павлов Владимир Анатольевич（パヴロフ　ウラヂミル　アナトリヴイッチ)が救助された後、死亡し、沈没事故の最初の犠牲者となった。船長パヴロフ・ウラヂミル・アナトリヴイッチは、極度のストレスと低体温症で糖尿病を悪化させ、救助後、昏睡状態にあった。３５歳だった。
30.01.2013 Источник: www.newsru.com
[Капитан затонувшего в Приморье краболова "Шанс-101" скончался вскоре после спасения]
В то время как продолжаются поиски 15 моряков рыболовецкого судна "Шанс-101" , потерпевшего крушение в Приморье 27 января, среди других 15 спасенных появляются первые жертвы. Сегодня скончался капитан краболова Владимир Павлов, передает "Интерфакс" со ссылкой на Дальневосточное следственное управление на транспорте СКР.
35-летний Владимир Павлов находился в числе пяти моряков, которых подобрал после крушения краболов "Талан". Судно сегодня днем доставило пострадавших в приморский порт Пластун, где морякам должны были оказать медицинскую помощь. Но Павлов до этого момента не дожил. Ранее сообщалось, что капитана должны были доставить вертолетом в Хабаровск в связи с ухудшением состояния его здоровья. По некоторым данным, Павлов впал в кому - на фоне пережитого стресса и сильного переохлаждения у мужчины произошло обострение сахарного диабета.
Другие же четверо спасенных моряков были доставлены в больницу. Их уже навестили родственники, отмечает "Интерфакс". Еще 10 рыбаков, которых подобрал сухогруз "Анатолий Торчинов", с понедельника проходят курс лечения в больнице города Холмска на Сахалине. У всех спасенных - обморожения конечностей разной степени тяжести. Пока медики не дают прогнозов относительно перспектив выздоровления пострадавших.
На месте кораблекрушения тем временем продолжаются поиски остальных 15 членов экипажа. По словам выживших, первоначально на плот загрузилось 18 человек, от переохлаждения умерли 8 моряков. Тела погибших были спущены за борт. Однако официально смерть восьми человек не подтверждена, так как пока не найдены их тела.
Официальных версий крушения "Шанса-101", который перевернулся в условиях шторма, пока нет. По мнению экспертов, краболов мог опрокинуться из-за обледенения и потери остойчивости (равновесия). Высказывались предположения и о том, что у судна отказал двигатель, и о перегрузе корабля рыбой, что привело к его оседанию и затоплению.

（関連過去情報）
２０１３年０１月２８日　ウラヂオストク発
[日本海でロシア漁船“Шанс-１０１”が沈没]
２０１３年１月２７日、沿海地方テルネイスキイ地区沖合３２マイルにおいて、ロシア漁船“Шанс-１０１”（シャンス１０１）が転覆、沈没した。
船主は漁業コルホーズ“Восток-1”（ヴォストーク１）で“Шанс-１０１”には、ロシア人１９名、インドネシア人１１名、計３０名が乗船していた。
現在、救助活動には、非常事態省の航空機Ｂｅ-２００、ヘリコプターＭｉ-８がそれぞれ各１機と、現場海域を航行中だった漁船５隻も加わっており、これまで、ロシア人１１名、インドネシア人４名、計１５名が救助されたが、残りの乗組員は発見されていない。
”Шанс-１０１”の沈没は、刑事事件として告訴されることになり、捜査官らは、乗組員による航行上のルール違反と船の技術上の欠陥の両面から調査を行っている。
なお、救助された１５名のリストは次のとおり。
（ロシア人）
①Павлов Владимир Анатольевич（パヴロフ　ウラヂミル　アナトリヴイッチ　船長）
②Зверев Алексей Анатольевич（ズベレフ　アレクセイ　アナトリヴィッチ　副船長）
③Бессмертный Игорь Михайлович（ベスメルチヌイ　イーゴリ　ミハイロヴィッチ　副船長）
④Черепов Тимофей Сергеевич（チェレポフ　チモフェイ　セルゲイビッチ　２等機関士）
⑤Сосин Руслан Владимирович（ソシン　ルスラン　ウラヂミロヴィッチ　３等機関士）
⑥Белоноженко Олег Сергеевич（ベロノジェンコ　アレック　セルゲイヴィッチ　機関士）
⑦Иванов Николай Тимофеевич（イワノフ　ニコライ　チモフェエヴィッチ　生産部門長）
⑧Красников Дмитрий Андреевич（カラシニコフ　ドミトリイ　アンデレヴィッチ　甲板長）
⑨Лаптиев Андрей Александрович（ラプチエフ　アンドレイ　アレクサンドロヴィッチ　１ 等甲板員）
⑩Евдокимов Андрей Павлович（エフドキモフ　アンドレイ　パヴロヴィッチ　１等甲板員）
⑪Котов Николай Васильевич（コトフ　ニコライ　ワシリヴィッチ　甲板員）
（インドネシア人）
①FERRY SEPTIANTO（甲板員）
②ABDUL MUHAMAD MUKSIN（甲板員）
③KARJANA（甲板員）
④NURHASIM（甲板員）

[ノルウェー沿岸警備隊にロシア漁船が拘束される

２０１３年０１月２９日
モスクワ発
[ノルウェー沿岸警備隊にロシア漁船が拘束される]
ノルウェー沿岸警備隊は、ロシア漁船“Мелькарт-２”（メリカルト２）を拘束した。
“Мелькарт-２”の船主は、“МУРМАН СИФУД”（ムルマンシーフード）社。
ロシア運輸省海事救助センターによると、連行された“Мелькарт-２”は、ハンメルフェスト港に拘束されている。
また、同センターに入った情報によると、“Мелькарт-２”は、ノルウェー漁業規則第２５条に違反しており、ノルウェー沿岸警備隊は、その証拠となるビデオを録画している模様。

　

日本海でロシア漁船“Шанс-１０１”が沈没

２０１３年０１月２８日
ウラヂオストク発
[日本海でロシア漁船“Шанс-１０１”が沈没]
２０１３年１月２７日、沿海地方テルネイスキイ地区沖合３２マイルにおいて、ロシア漁船“Шанс-１０１”（シャンス１０１）が転覆、沈没した。
船主は漁業コルホーズ“Восток-1”（ヴォストーク１）で“Шанс-１０１”には、ロシア人１９名、インドネシア人１１名、計３０名が乗船していた。
現在、救助活動には、非常事態省の航空機Ｂｅ-２００、ヘリコプターＭｉ-８がそれぞれ各１機と、現場海域を航行中だった漁船５隻も加わっており、これまで、ロシア人１１名、インドネシア人４名、計１５名が救助されたが、残りの乗組員は発見されていない。
”Шанс-１０１”の沈没は、刑事事件として告訴されることになり、捜査官らは、乗組員による航行上のルール違反と船の技術上の欠陥の両面から調査を行っている。
なお、救助された１５名のリストは次のとおり。
（ロシア人）
①Павлов Владимир Анатольевич（パヴロフ　ウラヂミル　アナトリヴイッチ　船長）
②Зверев Алексей Анатольевич（ズベレフ　アレクセイ　アナトリヴィッチ　副船長）
③Бессмертный Игорь Михайлович（ベスメルチヌイ　イーゴリ　ミハイロヴィッチ　副船長）
④Черепов Тимофей Сергеевич（チェレポフ　チモフェイ　セルゲイビッチ　２等機関士）
⑤Сосин Руслан Владимирович（ソシン　ルスラン　ウラヂミロヴィッチ　３等機関士）
⑥Белоноженко Олег Сергеевич（ベロノジェンコ　アレック　セルゲイヴィッチ　機関士）
⑦Иванов Николай Тимофеевич（イワノフ　ニコライ　チモフェエヴィッチ　生産部門長）
⑧Красников Дмитрий Андреевич（カラシニコフ　ドミトリイ　アンデレヴィッチ　甲板長）
⑨Лаптиев Андрей Александрович（ラプチエフ　アンドレイ　アレクサンドロヴィッチ　１ 等甲板員）
⑩Евдокимов Андрей Павлович（エフドキモフ　アンドレイ　パヴロヴィッチ　１等甲板員）
⑪Котов Николай Васильевич（コトフ　ニコライ　ワシリヴィッチ　甲板員）
（インドネシア人）
①FERRY SEPTIANTO（甲板員）
②ABDUL MUHAMAD MUKSIN（甲板員）
③KARJANA（甲板員）
④NURHASIM（甲板員）

КРАБОЛОВ-ПРОЦЕССОР "ШАНС-１０１"
（カニ加工船シャンス１０１　１９９８年韓国にて建造　全長４９．６１メートル）

VESSEL'S DETAILS

GENERAL INFORMATION
Name: SHANS 101
Former name: NO 7 JISUNG
Year of name change: 2007
RS number: 877052
IMO number: 8714097
Call sign: UBSE5
Port of registry: Nakhodka
Flag: Russia
Last Special survey: 04.04.2012
RS Class notation: KM* (REF) fishing vessel
RS Class notation (second):
Hull renovation: -
Date of renovation: -
SHIP'S TYPE
Basic type: Fishing
Subtypes: Refrigerated cargo machinery

CONSTRUCTION DETAILS
Date of build: 17.06.1988
Country of build: Korea
Hull No: S-320

DIMENSIONS AND SPEED
Gross tonnage: 690 international
Net tonnage: 311 international
Gross TM: 0
Net TM: 0
Deadweight (tonn): 347
Displacement (tonn): 1009
Length OA (m): 56,07
Length BR (m): 49,61
Breadth OA (m): 8,80
Moulded breadth (m): 8,80
Depth (m): 3,84
Draught (m): 3,49
Speed: 12,00

MACHINERY
Main engine date of build: 1988
Main engine country of build: Korea
Main engine number, power: 1 * 882
Main engine model: 6M 28 AFTE
Propulsion Electric motors number, power: -
Propeller number, type: 1 - Fixed pitched solid propeller
Number of blades: 4
Generators number, power: 2 * 264
Main boiler number: 0
Main boiler type:
Pressure (MPa): 0.0
Heating surface (sq.m.): 0

REFRIGERATING PLANT AND NAVIGATION AIDS
Refrigerating plant: -
Ref. temperature: -50
Refrigerant: R22
Aids of navigation:
Magnetic compass
Magnetic compass
Gyro-compass
Radar
Depth sounder
Heading or Track Control System (Autopilot)
Radio navigation system receiver
VHF Radioinstallation (VHF radio-telephone station with digital selective calling)
VHF Radioinstallation (VHF radio-telephone station with digital selective calling)
MF/HF radio installation (MF/HF radio-telephone station with digital selective calling and telex)
GMDSS ship earth station
COSPAS-SARSAT Satellite emergency position-indicating radio beacon
NAVTEX receiver
Enhanced group call receiver
Digital selective calling receiver
Search and Rescue Radar Transpoder, AIS Search and Resc
Two-way radio-telephone apparatus
Two-way radio-telephone apparatus
Automatic identification system
Public address system
GMDSS sea areas: A1+A2+A3

CAPACITIES
Fuel oil bunkers (tons): 241
Fuel oil types: Diesel oil
Water ballast (tons): 97
Heating coils:
Equipment Number: 247
Grade of anchor chains: Повышенной прочности （パヴィシンノイ・プロチノスチ）
Diameter of anchor chains (mm): 26,00

HOLDS, DECKS, PASSENGERS
Number and capacity of cargo holds: -
Refrigerated cargo spaces: 4 * 607
Cargo tanks: -
Number and type of containers: -
Number of decks: 1
Number of bulkheads: 6
Number of passengers berthed: -
Number of passengers unberthed: -
Special personnel: 0

HATCHES, DERRICKS, CRANES
Cargo hatches (number and dimentions in clear: Р 1 - 1,90*1,90; Р 1 - 1,00*1,20
Derricks: -
Cranes: -

REGISTERED OWNER
Registered owner: RYBOLOVETSKIY KOLKHOZ "VOSTOK-1", JOINT-STOCK COMPANY

ロシア漁業ニュースヘッドライン ２０１３年０２月 http://kisenren.com

２０１３年０２月１０日
ユ－ザ－　　各位
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　
拝啓　時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申しあげます。
さて、２０１３年１月１４日朝、カメルサント紙は、ロシア大統領府と政府が、昨年２０１２年末から、漁業庁を農業省傘下からひきだし、それをベースに置いて、水産業、林業、そして狩猟を管理する新しい省を設立する検討をしている模様だと伝えました。
カメルサント紙によると、最近、漁業部門には漁獲量や魚製品生産指数の低下など、ネガテイブな変化があり、農業省には、生産、保管、物流等、この分野でのプロの数が十分ではないとの指摘があり、昨年２０１２年末から検討が開始されていて、首相メドヴェージェフが、水産分野を管理する副首相ドヴォルコヴィッチに対して具体化の指令を出したとのことです。
この件について、当日１月１４日午前中、メドヴェージェフの広報担当者は、即座にカメルサント紙の報道、噂は真実ではないと否定しましたが、その後も水産業界紙が、関連情報を伝え、ロシア漁業公開審議会は、漁業庁がベースとなり、水産分野がイニシアチブをとり、林業、狩猟を含めた、再生産可能天然資源省が創設されるよう要請活動を行う決議をし、更に、２０１３年１月１７日、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ВАРПЭ（ＶＡＲＰＥ）は、ロシア大統領プーチンに対して、水産分野の発展のため、独立した省が設立されるよう要請文書を送ったとのことです。
　ロシア漁業庁は、昨年２０１２年５月、政府直下の組織からはずれ、農業省の傘下に移管されたばかりですが、１年を経たずして、また、日本漁業関係者が観察しなければならないロシア当局の機構改革に関する情報が確認されたことを、今月号のTopNewsとしてご報告申し上げます。
敬具
（国際漁業対策事業部；原口聖二）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Contents
・TopNews　　ロシア漁業界が再生産可能天然資源省創設のイニシアチブを要請
・ロシア漁業庁は水産分野の省庁再編に賛成する
・カメルサントが水産分野省庁再編を報道　ロシア首相広報は否定
・ロシア漁業庁と韓国大使館が次回ＩＵＵ漁業防止協議の事前交渉を行う
・第７回ロ韓ＩＵＵ漁業防止協議が開催される
・２０１２年ロシア北朝鮮政府間協定操業レヴュー
・第２６回ロシア北朝鮮漁業委員会におけるＩＵＵ漁業防止に関する協議結果
・第２６回ロシア北朝鮮漁業委員会結果概要
・韓国はロシア産カニの輸入を諦めない
・ロシアＦＳＢ国境警備局は暗闇の中で密漁者を捕捉する
・カムチャツカ国境警備当局がカンボジアＦＯＣ船を拘束
・フルンゼ地裁がカニ密漁密輸ＦＯＣ船没収判決
・サハリン国境警備局が２隻のカニ密漁船を拘束
・カムチャツカ司法当局がカニ密漁船を没収
・サハリン国境警備局が２週間にわたるカニ密漁集中取締活動を報告
・クライニーがロシアＷＴＯ加盟によりスケトウダラに関心が寄せられると指摘
・ロシア漁業者オホーツク海抱卵スケトウダラ操業が５万４,０００トンを超える
・スケトウダラ漁業部門会議が開催される
・ロシア漁業者によるオホーツク海抱卵スケトウダラ操業が本格化し始める
・まだ本格化しないロシア漁業者によるオホーツク海抱卵スケトウダラ操業
・ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社２社買収を完了
・ロシア極東２４社と業界団体の独禁法違反は重大な刑事事件になる可能性がある
・サハリンは河川におけるサケマス商業操業の是非について住民投票を行う
・サハリン州のサケマス漁業は２０１３年も豊漁となるだろう
・サハリン・クリール海域の２０１２年操業レヴュー
・ロシアの中国へのスケトウダラ輸出の１/３は違法である
・SANKEI EXPRESS 白いチョウザメから採れた白キャビア

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ロシア漁業庁と韓国大使館が次回ＩＵＵ漁業防止協議の事前交渉を行う

２０１３年０１月２５日
モスクワ発
[ロシア漁業庁と韓国大使館が次回ＩＵＵ漁業防止協議の事前交渉を行う]
ロシア漁業庁は、韓国大使館公使パク・ベン・ファン（Пак Бенг Хван）と会談し、２００９年１２月２２日付で署名されたロ韓ＩＵＵ漁業（密漁密輸）防止協定にかかる実効ある措置の問題点等を話し合った。
ロシア権限当局が発給しロシア人船長が提示する原産地証明のない、韓国の港へ向けたロシア産カニの密漁密輸が未だに続いており、その実効ある防止措置が求められている。
また、ロシア漁業庁は韓国大使館一等書記官と、ロシアＦＳＢ国境警備庁職員を交え、次回、釜山で開催されるロ韓ＩＵＵ漁業防止協議に向けた準備実務会議も行った。
韓国側は、１９９１年９月１６日付のロ韓政府間協定に基づく、韓国漁船のためのロシア排他的経済水域における漁獲割当の配分が、韓国側の実効あるロシア産カニ密漁密輸防止措置が確認されることと直接的に関連する問題である旨、ロシア側から再び通報された。
なお、２０１３年の韓国漁船のための漁獲割当を決める、第２２回ロ韓漁業委員会の再協議は、来月２０１３年２月に計画されている。

第７回ロ韓ＩＵＵ漁業防止協議が開催される

２０１３年０１月２５日
モスクワ発
[第７回ロ韓ＩＵＵ漁業防止協議が開催される]
ロシア漁業庁は、２０１３年１月２７日-同２９日、釜山においてロ韓ＩＵＵ漁業（密漁密輸）防止協議が開催されると発表した。
この協議にはロシアＦＳＢ国境警備庁の職員も出席が予定されている。
クライニーによると韓国は、管理体制を超えたロシア産カニの自国の港への搬入を増加させており、ロシア側からの対抗措置を受け、今年２０１３年のロシア排他的経済水域における自国漁船のための漁獲割当を未だに確保していない状況にある。
２０１０年７月、ロ韓ＩＵＵ漁業防止政府間協定が発効したが、その後も、ロシア産カニの密漁密輸の流れは断たれておらず、クライニーは、あらためて韓国が協定に基づき、実効ある措置をとるよう求める。
また、クライニーは、日本の密漁密輸カニへの対応に関して２、３、言及した。
２０１２年９月、ロ日ＩＵＵ漁業防止政府間協定に署名したが、まだ発効前となっている。
しかし、にもかかわらず日本側は、その内容を忠実に守ると発言したと説明し、密漁密輸カニに関するこれらの主張の重大さは、ここ数日、日本の港で観察されていると加えた。
最後にクライニーは、密漁密輸の抜け穴を見つけ、それをいち早く埋める努力を続けたいと語った。

ロシア極東発展省が色丹島の水産インフラ整備を計画

２０１３年０１月２３日
モスクワ発
[ロシア極東発展省が色丹島の水産インフラ整備を計画]
２０１３年１月２２日、ロシア極東発展省が、色丹島に港湾施設、缶詰工場、大型冷蔵庫、物流施設など水産分野の複合施設を建設する計画をロシア政府に提出したとイズベスチア紙が伝えた。
これは、ロシア対外経済銀行の“極東バイカル地方発展基金”による１０件の投資プロジェクトの１つに位置付けられる。
これまで、２００７年から２０１５年までの“クリール列島社会経済発展プログラム”に基づき、国後島と択捉島のインフラ整備に、巨額の投資が行われてきた。
択捉島では、地元企業“ギドロストロイ”が経済を牽引しており、計画が実現すると、色丹島がこれに続くことになる。

第２６回ロシア北朝鮮漁業委員会におけるＩＵＵ漁業防止に関する協議結果

２０１３年０１月２２日　
一般社団法人北洋開発協会
[第２６回ロシア北朝鮮漁業委員会におけるＩＵＵ漁業防止に関する協議結果]
２０１２年１２月２４日-２５日、モスクワにおいてロシア北朝鮮第２６回漁業委員会が開催され、２０１２年１月３０日付署名された、両国によるＩＵＵ（密漁密輸）漁業防止協定の対応状況について話し合われた。
この中でロシア側は、北朝鮮側に対して、ロシア産カニが羅津港へロシア当局の原産地証明なしで搬入された事件等を例示し、協定の対応義務が完全に実行されていないことを指摘した。
また、ロシア側は、ロシア産カニがアジア太平洋地域において違法に流通することを防ぐための同協定の義務を守らず、北朝鮮側が羅津港へカニを搬入した事件を重大な違反とみなし、将来的に同様の行為が行われないため、その防止措置を緊急にとるよう要求するとともに、ロシア側が発給する正式な原産地証明書のサンプルを手交した。
これに対して北朝鮮側はロシア側に対し、２０１３年第１四半期中に、有効な対応措置の検討結果を通報することとした。
なお、双方は、２０１３年３月末から４月にかけ、ピョンヤンにおいて両国専門家によるＩＵＵ漁業防止協議を行うこと、およびロシア産カニの搬入状況を把握するため、毎月ロシア側の専門家代表が羅津港を訪問することに合意した。

ロシアＦＳＢ国境警備局は暗闇の中で密漁者を捕捉する

２０１３年０１月２１日
モスクワ発
[ロシアＦＳＢ国境警備局は暗闇の中で密漁者を捕捉する]
ロシア航空局は、銃器とミサイルパイロンを備えるソヴィエト輸送機計画哨戒機Ан-72П（Ａｎ－７２Ｐ）2機を、２０１３年、クリール海域国境警備のため近代化する。
防衛産業筋によると、近代化される航空機は、超高感度カメラ、サーマルイメージャ、レーザ距離計などを搭載し、乗員は雲や霧の中、暗闇の中で侵入者を捕捉ことができる。
また、哨戒機は旧ソ連製機器を交換し、近代的航空電子工学を導入する。
哨戒機Ан-72Пは、ロシア海域におけるカニの密漁への取締活動から、”密漁殺し”убийца браконьеров”と呼ばれ、国境警備局の呼び出しに応じず逃走する漁船に時として発砲することもあった。

ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社２社買収を完了

２０１３年０１月１９日
モスクワ発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社２社買収を完了]
ロシア水産投資企業グループ“Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）が、スケトウダラ、ニシン等の漁獲割当をもつ極東漁業会社“ТУРНИФ”（トウルニフ）と“Интрарос”（イントラロス）の買収を完了したとカメルサント紙は伝えた。
この買収された２社は、ロシア連邦独占禁止庁長官アルテミエフが、昨年２０１２年秋、法令違反により、ロシア漁業資産の売却命令をする決定をしたと発表した、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲を管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス” (PacificAndes International Holdings)との提携先に含まれている。
買収額は３５０百万ドルとされるが、その他の条件は明らかにされていない。
なお、“ТУРНИФ”と“Интрарос”が持つ極東海域のスケトウダラのクオータは、その全体の７％に達する。
* “Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）は、ロシア最大手の水産加工製品供給者。報告担当者もモスクワ出張の際に、小売店頭で必ずロゴ製品を見かける。いくつかの情報によると、主要株主には、首相プーチンの親友で、ビジネス成功の陰にその友好関係があるとされる石油トレーダーのチムチェンコがいるとされている。

（以下関連過去情報）

２０１２年１１月２６日　 モスクワ発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業会社４社買収へ]
ロシア水産業界紙は、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）が、スケトウダラ、ニシン等の漁獲割当をもつ極東漁業会社“ТУРНИФ”（トウルニフ）、“Интрарос”（イントラロス）、“Востокрыбпром”（ヴォストークルイブプロム）、そして“Совгаваньрыба”（ソフガバニルイバ）の４社の買収を進めていると伝えた。
買収金額は約５億米ドルとされる。
“ルスコエモーレ”「ロシアの海」は今年２０１２年３月に、ロシアの漁獲の２０－３０％を獲得することを短期的戦略目標におき、ロシアだけではなく、世界最大の漁業会社となる計画を示していた。
アナリストは、このようなアイデイアは、石油トレーダーで大統領プーチンの親友でもある“ルスコエモーレ”主要株主のチムチェンコによるものだとしている。
この４社は、ロシアスケトウダラ漁業者協会（報告担当者：原口聖二*現在、ロシア独占禁止庁から独占禁止法違反で提訴されている）の主要構成会員船主で、これらの所属漁船は合計１１隻、今年２０１２年の総漁獲量は１８万８,７００トン以上で、ＴＡＣの占有率は１０．７％に達することになる。
さらに、衝撃なのは、“ルスコエモーレ”が、ロシアスケトウダラ漁業者協会の会員船主を少なくても１ダース以上入手する計画を示している点であり、今後の極東漁業の再編に大きなインパクトを与えるものと予想される。

２０１２年１０月２６日 モスクワ発
[極東漁業会社と業界団体の独禁法違反にかかる第１回目の会合が行われる]
ロシア連邦独占禁止庁は、２０１２年１０月２３日、ロシア極東の５３の漁業会社とロシアスケトウダラ漁業者協会にかかる独占禁止法違反、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理しているとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携に関する調査報告についての第１回の会合が行われたと発表した。
これらの極東の漁業会社の行動は、競争の保護に関する連邦法Ｎ１３５-１１の１項、それを調整する業界団体のスケトウダラ漁業者協会の活動は同５項に違反しており、不当に製品価格を統制して市場を分け合っているカルテルの疑いがもたれている。
この事件にかかる調査は、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を管理しているとされる“パシフィックアンデス”の問題に端を発し、今年５月から８月までの間、関係者を対象に抜き打ちで行われていた。
ロシア漁業庁は“パシフィックアンデス”を含め、外国企業がロシア漁業会社の資本に不当に参加している証拠が発見された場合、ロシア排他的経済水域における水棲生物資源の漁獲割当を否定する根拠になると指摘している。
なお、ロシアスケトウダラ漁業者協会は、同日付で、これらの疑いを否定する声明を発表した。

２０１２年１０月１９日　モスクワ発
[問題解決のため“パシフィックアンデス”と「ロシアの海」が合弁へ]
世界最大のフィレ製品取引業者の中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)は、ロシアの水産投資企業グループ“Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）と主要事業を合弁で行う可能性がでてきた。
これは、ロシア漁業会社を実質支配し、ロシア海域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる“パシフィックアンデス”の展開に関する問題を、ロシア政府が平和的に解決させるためのシナリオとみられ、先週（２０１２年１０月７日からの週）、石油トレーダーで“ルスコエモーレ”主要株主のチムチェンコとロシア第１副首相シュバロフが、この件について協議したとされる。
ロシア側の提案には、中国側の加工施設の無料での使用等が盛り込まれている模様だ。
ロシア連邦独占禁止庁は、この合弁事業を行う場合、ロシア側が５１％以上、中国側は４９％以下に資本比率を設定すべきだとしている。

２０１２年０４月２６日 ウラヂオストク発
[ロシア大手“ルスコエモーレ”「ロシアの海」が極東漁業参画へ]
専門家が、最近、中国人オーナーとの提携について極東漁業会社の調査を開始したことを示唆する一方、大手水産グループ“Русское море”（“ルスコエモーレ”「ロシアの海」）が、極東漁業会社から資産売却の申し入れを受けていることを明らかにした。
投資関係者は、この中国資本に関する調査が、同グループの資産入手コストを下げ、低下価格なものにすると指摘している。
大手水産グループ“ルスコエモーレ”「ロシアの海」は、かねてから極東漁業に関心をもっており、幹部関係者によれば、中国企業“パシフィックアンデス”(Pacific Andes International Holdings)に関する噂と、提携されていたとされる極東漁業会社への調査は、彼らの資産価値を削減させ、市場価値を下げる、安全な圧力ということができると語った。

ロシア漁業界が再生産可能天然資源省創設のイニシアチブを要請

２０１３年０１月１９日
モスクワ発
[ロシア漁業界が再生産可能天然資源省創設のイニシアチブを要請]
ロシア漁業公開審議会は、漁業庁がベースとなり、漁業分野がイニシアチブをとり、林業、狩猟を含めた、再生産可能天然資源省が創設されるよう要請活動を行う決議をした。
同審議会は、漁業分野をベースにこれらの分野がまとまることは、国家統制と管理面から、農業構造を導入するより論理的だとしている。
また、２０１３年１月１７日、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ВАРПЭ（ＶＡＲＰＥ）は、ロシア大統領プーチンに対して、漁業分野の発展のため、独立した省が設立されるよう要請文書を送った。

ロシアFOC/IUU取締情報128“Такламакан”

２０１３年０１月１５日
ウラヂオストク発
[フルンゼ地裁がカニ密漁密輸ＦＯＣ船没収判決]
ウラヂオストクのフルンゼ地方裁判所は、日本海でカニの密漁を行い国境警備当局により拘束されたパナマＦＯＣ船“Такламакан”（タクラマカン）を没収する判決を下した。
また、加えて、“Такламакан”の船主“BHD Trading company SA”には、２２百万ルーブル以上の罰金が科せられる。
”Такламакан”は日本海ロシア排他的経済水域において（*原文に日時の言及なし）、タラバガニ１２トンを違法に漁獲し当局により拘束されていた。

ロシアFOC/IUU取締情報127"Калан"Камкайдо"

２０１３年０１月１６日
カムチャツカ発
[カムチャツカ国境警備当局がカンボジアＦＯＣ船を拘束]
カムチャツカ国境警備当局は、オホーツク海においてカンボジアＦＯＣ船"Калан"（カラン）を拘束したと発表した。
ロシアＦＳＢカムチャツカ国境警備当局によると、所属警備艇"Барс"（バルス）が、２０１３年１月１１日、オホーツク海をパトロール中、船名表示がなく、漁業監視通信センターの位置情報が欠けている不審な船舶を発見した。
当局が、この不審船舶をСРТМ（ＳＲＴＭ）タイプ漁船と確認し、呼び出したところ、船名は"Рогачево"（ロガチェヴァ）だと応答、一方、度重なる停船命令には応じず、公海方向に向け逃走を開始した。
当局が、航空哨戒機も出動させ、９時間にわたり追跡、武器使用を警告したところ、ようやく不審船は停船に応じ、検査を受け入れた。
この検査の結果、不審船はカンボジア船籍、母港プノンペン、船名は"Калан"と分かったが、船籍登録は昨年２０１２年１２月２５日付をもって期限切れであることが確認された。
また、不適切な航海日誌と国境横断手続き等、法規違反が確認されたと同時に、船内において、活カニ輸送のための専用設備が発見された。
更に、検査の中で"Калан"の以前の船名は"Камкайдо"（カムカイドウ）で、２００８年１０月、大規模なカニ密漁を行い、当局により拘束、裁判所の命令により、国家により没収（*報告担当者　原口:その後競売にかけられたと推察）された船舶であることが分かった。
"Калан"は当局により、更なる検査のためペトロパブロフスクカムチャツキー港へ連行された。
なお、"Калан"の乗組員はロシア人１４名、ウクライナ人１名で構成されていた。

ロシア漁業庁は漁業分野の省庁再編に賛成する

２０１３年０１月１４日
モスクワ発
[ロシア漁業庁は漁業分野の省庁再編に賛成する]
モスクワ時間、２０１３年１月１４日朝、カメルサント紙は、ロシア大統領府と政府が、昨年２０１２年末から、漁業庁を農業省からひきだし、それをベースに置いて、水産業、林業、そして狩猟を管理する新しい省庁を設立する検討をしている模様だと伝えた。
カメルサントによると、最近、漁業部門には漁獲量や魚製品生産指数の低下など、ネガテイブな変化があり、農業省には、生産、保管、物流等、この分野でのプロの数が十分ではないとの指摘を受け、昨年２０１２年末から検討が開始されており、首相メドヴェージェフが、水産分野を管理する副首相ドヴォルコヴィチに対して具体化の指令を出したとされる。
この件について、ロシア漁業庁報道官サヴェリエフはインタアヴューにこたえ、過去の歴史の中で水産業は、漁業省時代に最も力を発揮した経験があり、ロシア連邦の食糧安全保障の利益のため、漁業庁をベースにした、同様の再生可能な天然資源を管理する、林業、狩猟を含めた省の創設に、漁業庁は賛成する旨の発言をした。