2023年01月31日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[アラスカ州 コディアックとウエストワード バルダイ操業 妥協して操業開始 個別取引価格へ]
バルダイ漁業登録漁船130隻の内120隻が所属する、コディアック・カニ連盟協同組合の会員漁業者は、取引先との個別取引に合意して、今年2023年1月28日、バルダイ操業を開始、或いは再開することに合意して漁場へ向かうこととなった。
各漁業者は$7.17/kg (¥932/kg)から$7.39/kg (¥961/kg)の範囲で取引先と合意した。
今年2023年、アラスカ州のコディアックとウエストワードのバルダイ漁業の漁期は、同年1月15日から開始されたが、直後に漁業者が製品買取価格値上げを求め、ストライキにより操業停止状態が続いていた。
当該操業のTAC設定は約3,300トンで、同州のオピリオとタラバガニの禁漁措置から、これらの完全代替とはならないものの、ある程度の穴埋めとして一定の期待が寄せられていた。
コディアックの漁業者は、同年1月17日に加工業界が提示した買取価格$5.51/kg (¥715/kg) に抗議して休漁を選択した。
さらに加工業界は同年1月24日に$7.17/kg (¥932/kg) に引き上げを提示したが、これにも漁業者側は応じていなかった。