2024年07月12日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[没収されたロシア極東海域カニ漁獲割当 再販オークション不成立]
国家によって没収されたロシア極東海域カニ漁獲割当再販オークションの実施が2024年7月11日に設定されていたが、応札申請がなく、当該オークションは不成立となった。
応札申請の受付期限は、同年7月9日だった。
落札者は、向こう15年間の漁獲割当配分を受けると同時に、全長50m以上のカニ漁船の建造プロジェクトの実行が義務付けされていた。
上場設定された対象資源は、西サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)とケガニ、沿海地方海域のハナサキガニ、東サハリン海域のハナサキガニ、南クリール海域のイバラガニ、そして東サハリン海域のアブラガニで、これらの漁獲割当は、極東業界で最もコネクションを利用する人物として知られ、“ダリモレプロドクト“(Дальморепродукт)の実質オーナーで、2010年の刑事事件の後、海外に出たドミトリー・ドレムリュガの関連企業“メルリオン”(Мерлион)が2019年10月、オークションによって13億5,000万ルーブルで落札されたパッケージ・ロットだった。
しかし2024年1月、“メルリオン”は、検察総局から、極東海域における水棲生物資源を違法に利用、取引を行い、組織的に利益を上げるため、ロシア連邦の権利を侵害し、国家の財産に損害を与えたと指摘を受け、その後、連邦漁業庁との間で締結された漁獲割当配分合意は無効となり、当該漁獲割当は国家によって没収されていた。
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