Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイールの振れ取り MAVIC COSMIC ELITE

2018-07-02 20:17:28 | ホイール
完組ホイール マビックのコスミック エリートの振れ取りを行います
アルミのクリンチャー用で スポーク数 20本のホイールです





MAVIC COSMIC ELITE アルミのクリンチャー用ホイールで後輩が使っていた物を
メンテナンスをする為に預って来ました 私もこのホイールを触るのは初めてです






随分前のコスミックは一時手元に有りましたが
凄く重量の有るホイールだった印象が残っています
今回預ってきた物は重量は測っていませんが軽く感じます






ニップルレンチやスポークホルダー センターゲージを用意し
仕事に掛ります






振れを取るにしろホイールのセンターを確認して
センターがずれているなら その方向へリムを寄せる様に
スポークを張って行きます




このセンターゲージは Campagnolo UT- HU010 軽くて
使い易い道具ですが、残念ながらもう手に入りません






スポークはラウンド部分は 2.0mm 扁平部分は 1.1mm × 3.0mm
エアロ形状のスポークです






スポークが捩じれている処が何本か有ります スポークホルダーを使い
真っ直ぐに戻しておきます






完組ホイールはスポークがカンカンに張って有るのかと思っていましたが
それ程でも有りません テンションにバラツキも感じるので一度メーターで
測ってみましょう Park Tool TM-1 です 




普段はあまり使わない道具です シビアなテンション管理を要求される
ホイール以外ではあまり必要としない道具だと思います しかしいざ
測ってみると へ~と言う様な数値が並びました




前後のホイールを測りました ハブフランジの左右別に測っています
本来この数値から換算表に照らし張力を求めるのですが 換算表に
今回のスポークが無いのでテンションメーターの数値をそのまま
記載しています






フロントとリアですがかなり数値にバラツキが有ります
スポークテンションを揃えるとホイールの振れが出ないと
書いていらっしゃるブログ等を良く目にしますが、そんな事は
まずあり得ません かと言ってここまで見事にバラバラだとは
思わなかったです 




余程振れが酷かったら一旦分解して組み直す必要も有りますが
ホイールを回すとそれ程酷くは無いので センター出しと
振れをこのまま取って行きます ニップルレンチは Park Tool
SW-1 2面が 3.3mm のニップル用です




扁平で雁首がストレートのスポークではスポークホルダーは必ず必要です
スポークを保持しながらニップルを回さないと雁首だけが回ったり
扁平部分があさっての方を向き エアロ効果どころか風の抵抗を増して
しまいます






ニップルが固いかとオイルも用意していましたが固着も無く回りました

長く使っているホイールではニップルとスポークのネジが固くなって
いる事が良く有ります これはニップルのネジ部に水や埃が入り
固着するのが原因の一つです
スポークプレップやロックタイトのネジの緩み防止剤を使うのは
ネジの隙間を埋めて異物の進入を防ぐのも大きな目的です
緩み止め剤はニップルを回らなくする為と、間違った思い込みを
されている方も多くいらっしゃる様です






フロントが終わりリアも同じ様に進めて行きます






ホイールの振れ取りの横振れは誰でも簡単に出来ると思います
でも縦振れを綺麗に取るのは難しいですね 私の技術では結構
妥協する事も有ります これで振れ取りは完了です 
このフリーも折角ですから、この後に分解してみましょう





ホイール組やメンテナンスは色々な考え方が有りその方法も様々です
これが正解と言う答えが有るならどのメーカーのホイールも同じ構造になる訳ですが
全く正反対の形状や組み方をした物も存在する程です それが間違っていないなら
自分の信じた方法で進めれば良いかと思います

今回整備が終わった後で今でも現行商品だと言うこのホイールのお値段を聞いて
想像していたよりお安く買えるのに驚きました 練習用なら良いホイールじゃないでしょうか

この後の作業 【 フリーの分解整備 MAVIC COSMIC ELITE 】

コメント (2)
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