私が自転車整備やそれに係る工作で電機溶接機を使う事が良く有ります
今回比較的簡単に使えると言われるノンガスの半自動溶接機を購入しました
商品到着から使える様にするまでの作業内容をご紹介致します

これが今回購入した 半自動溶接機 ノンガス MIG130 100ボルトタイプです
溶接機は今までも使っていましたが半自動型が使い易いと以前から聞いていたので
たまにどの様な物か検索はしていました これ以外に実績も有り信頼が出来る商品が
有るのも承知していますが、お値段を考えると中々踏み切れませんでした


今回購入した物は Netで最近色々な所で見掛けます
特にオークションではかなりの数が出ており 概ね
10000円~15000円程度で取引がされています
私もその範囲で落札した物が届きました



最近は仕事に追われ中々開封も出来なかったのですが
少し時間が出来たので どの様な物か観察して使える
処まで作業を進めてみます

自転車小屋の表でやります 付属品も含め今後、誰かの
参考にして頂ける様に多くの写真を使い紹介させて頂きます



まず溶接で良く使うワイヤーブラシとチッピングハンマーが
一つになった物です


ビニール袋に入っていましたが 溶接に必要な面とその持ち手です
これは組み立て式になっています 質感は玩具程度の物です


巻いて有ったコード類を伸ばしてみました


溶接用のワイヤーが出て来るトーチ部です


アース用のクリップとコンセント



私も購入時に気になったコード類の長さを測っています
トーチ 150~160cm アース 140cm コンセント 230cm
これらは概ねの寸法でかなりアバウトな測り方です


機械の正面です 左側のグレーの摘みはワイヤーを送り出す
スピード用で 1~10 の目盛りが有ります
真ん中の二つは出力調整で 左側が MINI と MAX 右側が 1 と 2
この組み合わせで 4段階の調整が出来ます
右端は ON OFF のスイッチです


簡単な固定部品を触る事で天蓋を開ける事が出来ます


蓋の中には 英語の取り扱い説明書 これはこの機械専用の物では無く
あまり役に立つ物では有りません その袋にはセット用部品と消耗品が
入っています


もう一つの白い箱は溶接用のワイヤー 450グラム巻きです

さてこれで一通りの付属品を見て頂きました これからは実際に使える様にワイヤー等を
セットして行きましょう


今まで使っていた溶接機はこのコンセントから電源を取っても
問題は無かったのですが 今度の奴は消費電力が大きいので
コンセントの根元の太い継ぎ線から電源を取ります
ちなみにこの様な仕様です
◇電源: 単相100V 50/60hz
◇定格入力: 2.5KVA
◇定格使用率:15%
◇出力電流:50-120A
◇最高無負荷電圧:37V

電気を繋ぐ前に蓋の中でワイヤーをセットします
ここはワイヤーを取り付ける部分です



ここはワイヤーを送り出す部分で 丸い摘みが有ります
これは回す必要は無く持ち上げるとバネが入っていて
その力で止まっていいます


ここはワイヤーを挟む部分ですが指で簡単に開きます


開いた方は単にシールドベアリングが取り付けてあるだけです
そのシールドベアリングでワイヤーを挟むもう片方は 電気的に
回転しこれがワイヤーを送り出す装置です


さてここにワイヤーをセットします 取説はありません
私の乏しい知識の中での理屈と想像で進めて行きます

ワイヤーの養生ビニールと紙を外すとワイヤーが顔を
見せてくれます


ワイヤーを装着する方向はワイヤーが送り出され易い方を
考えれば誰でも解かるかと思います 裏向けに取り付けると
ワイヤーが凄く無理をします


この丸い部品をワイヤーリールの上に取り付けるのは
想像出来ますが 裏と表で形状が違います 色々と寸法を
測ってみても形は複雑ですが 裏表のどちらを使っても
その違いを見出せません



取り合えず丸い部品を取り付け 付属のバネを入れます
恐らくワイヤーリールを押さえ暴れるのを防ぐ為に必要な
バネかと思います


これを付属のナット部品でねじ込み押さえます

しかしこの状態の物を手で回してみると結構抵抗が多く
自動でワイヤーを送り出すのには少し回転が重い気がします


一旦分解しスプリングを ワイヤーリールの上に
入れてみます


バネの上に丸い部品を取り付けナットで止めました
これだと直接丸い部品が、ワイヤーリールと接触せず
指で触るとバネで押さえているだけでふわふわしています

ワイヤーリールをバネだけで押さえ 丸い部品は浮いています
バネが直接樹脂リールに触れ回転するのは少し気になります
やはり先端が何の処理もされていないスプリングが回転部分に
直接、接するのはおかしいですね


このワイヤーの取り付けはやはり最初の方法で行きます
回転が重い所にはシリコンをスプレーして幾分良くなりました


正解が解からないのに悩んでいても仕方がありません 次に進みます
ワイヤーを送り機構に通して行きます


止めて有ったワイヤーをカットし自由にします
ワイヤーの先端を細い穴に差し込みます


送り部分に出て来たワイヤーを継ぎの穴に差し込みます


ワイヤーが指で掴める所でワイヤーを少しずつ送り込みます
150cm 程度送り込むとトーチのチップからワイヤーが出て来ました
これは成功です


ワイヤーを挟む為のベアリング部を閉じます


そのベアリング部に摘みの付いたハンドルを戻しておきます
この摘みを回す事でワイヤーを挟む圧力を変えれますが
今回は私が適度と感じる所にしておきます


綺麗に巻かれていたワイヤーは結構バネ力が有り 真っ直ぐに戻ろう
とする力でかなり巻き戻しがあります 取り合えずセットが完了です



さて一度溶接をしてみますが 電源は昇圧トランスを使います
電圧が低いと今までの溶接機でも上手くアークが出ません
15パーセント アップで使ってみます


機械の電源を入れ 出力は MINI 1 4段階の中で一番弱い組み合わせです
ワイヤーを送る速度は 1 の目盛りで行ってみます


電源を入れる事で機械がブ~ンと音を立てています
トーチのハンドルを握るとワイヤーが出て来ます
成る程半自動とはこう言う事なんや
しかしどの様に使うのか全く見た事も知識も有りません

解からない事は人に教えて貰うのが一番近道ですが
残念ながら溶接関係の知り合いは居ません そんな時は
自分で怖がらずにやってみましょう


25mm のアングル鋼が有ります 今までも良く使っていた
材料ですがこれで試してみます

トーチのハンドルを握ったらワイヤーが出て来ます
パチ パチ・・ パチパチ・・・ パチ・・ 火花が出るだけです
これは何か間違っていますね ハンドルを握りワイヤーを送り出すと共に
トーチを移動させる ジ~~ 音が変わりました ああそう言う事か
トーチを動かさないと溶接は進みません 一つ賢くなりました(笑)


やり難い裏側より鋼材を表に向けて挑戦します 面を通して
トーチの先を見ていますが 何処を溶接しているのか良く解かっていません

続けていると少し最初よりましになって来ました ワイヤーが送られる速度と
トーチを移動させる速度が上手く合わせられると綺麗に出来そうです
少し長い時間連続して使うとブレーカーが落ちました これは一番懸念していた
事です これも想定していた事ですが少し残念です 借りている自転車小屋で
トラブルを起してはいけません 今日はここまでにしておきましょう


今まで使っていたアーク溶接機で 使う前に調子を見ていた
アングル鋼ですが 鋼材の溶け込みも少なくスパッタが多く
発生する事が良く有りました

それと比べると今回の溶接機のほうが格段良さそうです
もう少し練習をしたいですね

ブーケが綺麗でした これも作って下さる職人さんに依って凄く感じが変わりますね
今回は長い記事にお付き合い頂き有難うございました 半自動溶接機のインプレには
なっていませんがとても魅力的な機械です 今後、不安無く使える環境が整えばよいと
思います
今回比較的簡単に使えると言われるノンガスの半自動溶接機を購入しました
商品到着から使える様にするまでの作業内容をご紹介致します

これが今回購入した 半自動溶接機 ノンガス MIG130 100ボルトタイプです
溶接機は今までも使っていましたが半自動型が使い易いと以前から聞いていたので
たまにどの様な物か検索はしていました これ以外に実績も有り信頼が出来る商品が
有るのも承知していますが、お値段を考えると中々踏み切れませんでした


今回購入した物は Netで最近色々な所で見掛けます
特にオークションではかなりの数が出ており 概ね
10000円~15000円程度で取引がされています
私もその範囲で落札した物が届きました



最近は仕事に追われ中々開封も出来なかったのですが
少し時間が出来たので どの様な物か観察して使える
処まで作業を進めてみます

自転車小屋の表でやります 付属品も含め今後、誰かの
参考にして頂ける様に多くの写真を使い紹介させて頂きます



まず溶接で良く使うワイヤーブラシとチッピングハンマーが
一つになった物です


ビニール袋に入っていましたが 溶接に必要な面とその持ち手です
これは組み立て式になっています 質感は玩具程度の物です


巻いて有ったコード類を伸ばしてみました


溶接用のワイヤーが出て来るトーチ部です


アース用のクリップとコンセント



私も購入時に気になったコード類の長さを測っています
トーチ 150~160cm アース 140cm コンセント 230cm
これらは概ねの寸法でかなりアバウトな測り方です


機械の正面です 左側のグレーの摘みはワイヤーを送り出す
スピード用で 1~10 の目盛りが有ります
真ん中の二つは出力調整で 左側が MINI と MAX 右側が 1 と 2
この組み合わせで 4段階の調整が出来ます
右端は ON OFF のスイッチです


簡単な固定部品を触る事で天蓋を開ける事が出来ます


蓋の中には 英語の取り扱い説明書 これはこの機械専用の物では無く
あまり役に立つ物では有りません その袋にはセット用部品と消耗品が
入っています


もう一つの白い箱は溶接用のワイヤー 450グラム巻きです

さてこれで一通りの付属品を見て頂きました これからは実際に使える様にワイヤー等を
セットして行きましょう


今まで使っていた溶接機はこのコンセントから電源を取っても
問題は無かったのですが 今度の奴は消費電力が大きいので
コンセントの根元の太い継ぎ線から電源を取ります
ちなみにこの様な仕様です
◇電源: 単相100V 50/60hz
◇定格入力: 2.5KVA
◇定格使用率:15%
◇出力電流:50-120A
◇最高無負荷電圧:37V

電気を繋ぐ前に蓋の中でワイヤーをセットします
ここはワイヤーを取り付ける部分です



ここはワイヤーを送り出す部分で 丸い摘みが有ります
これは回す必要は無く持ち上げるとバネが入っていて
その力で止まっていいます


ここはワイヤーを挟む部分ですが指で簡単に開きます


開いた方は単にシールドベアリングが取り付けてあるだけです
そのシールドベアリングでワイヤーを挟むもう片方は 電気的に
回転しこれがワイヤーを送り出す装置です


さてここにワイヤーをセットします 取説はありません
私の乏しい知識の中での理屈と想像で進めて行きます

ワイヤーの養生ビニールと紙を外すとワイヤーが顔を
見せてくれます


ワイヤーを装着する方向はワイヤーが送り出され易い方を
考えれば誰でも解かるかと思います 裏向けに取り付けると
ワイヤーが凄く無理をします


この丸い部品をワイヤーリールの上に取り付けるのは
想像出来ますが 裏と表で形状が違います 色々と寸法を
測ってみても形は複雑ですが 裏表のどちらを使っても
その違いを見出せません



取り合えず丸い部品を取り付け 付属のバネを入れます
恐らくワイヤーリールを押さえ暴れるのを防ぐ為に必要な
バネかと思います


これを付属のナット部品でねじ込み押さえます

しかしこの状態の物を手で回してみると結構抵抗が多く
自動でワイヤーを送り出すのには少し回転が重い気がします


一旦分解しスプリングを ワイヤーリールの上に
入れてみます


バネの上に丸い部品を取り付けナットで止めました
これだと直接丸い部品が、ワイヤーリールと接触せず
指で触るとバネで押さえているだけでふわふわしています

ワイヤーリールをバネだけで押さえ 丸い部品は浮いています
バネが直接樹脂リールに触れ回転するのは少し気になります
やはり先端が何の処理もされていないスプリングが回転部分に
直接、接するのはおかしいですね


このワイヤーの取り付けはやはり最初の方法で行きます
回転が重い所にはシリコンをスプレーして幾分良くなりました


正解が解からないのに悩んでいても仕方がありません 次に進みます
ワイヤーを送り機構に通して行きます


止めて有ったワイヤーをカットし自由にします
ワイヤーの先端を細い穴に差し込みます


送り部分に出て来たワイヤーを継ぎの穴に差し込みます


ワイヤーが指で掴める所でワイヤーを少しずつ送り込みます
150cm 程度送り込むとトーチのチップからワイヤーが出て来ました
これは成功です


ワイヤーを挟む為のベアリング部を閉じます


そのベアリング部に摘みの付いたハンドルを戻しておきます
この摘みを回す事でワイヤーを挟む圧力を変えれますが
今回は私が適度と感じる所にしておきます


綺麗に巻かれていたワイヤーは結構バネ力が有り 真っ直ぐに戻ろう
とする力でかなり巻き戻しがあります 取り合えずセットが完了です



さて一度溶接をしてみますが 電源は昇圧トランスを使います
電圧が低いと今までの溶接機でも上手くアークが出ません
15パーセント アップで使ってみます


機械の電源を入れ 出力は MINI 1 4段階の中で一番弱い組み合わせです
ワイヤーを送る速度は 1 の目盛りで行ってみます


電源を入れる事で機械がブ~ンと音を立てています
トーチのハンドルを握るとワイヤーが出て来ます
成る程半自動とはこう言う事なんや
しかしどの様に使うのか全く見た事も知識も有りません

解からない事は人に教えて貰うのが一番近道ですが
残念ながら溶接関係の知り合いは居ません そんな時は
自分で怖がらずにやってみましょう


25mm のアングル鋼が有ります 今までも良く使っていた
材料ですがこれで試してみます

トーチのハンドルを握ったらワイヤーが出て来ます
パチ パチ・・ パチパチ・・・ パチ・・ 火花が出るだけです
これは何か間違っていますね ハンドルを握りワイヤーを送り出すと共に
トーチを移動させる ジ~~ 音が変わりました ああそう言う事か
トーチを動かさないと溶接は進みません 一つ賢くなりました(笑)


やり難い裏側より鋼材を表に向けて挑戦します 面を通して
トーチの先を見ていますが 何処を溶接しているのか良く解かっていません

続けていると少し最初よりましになって来ました ワイヤーが送られる速度と
トーチを移動させる速度が上手く合わせられると綺麗に出来そうです
少し長い時間連続して使うとブレーカーが落ちました これは一番懸念していた
事です これも想定していた事ですが少し残念です 借りている自転車小屋で
トラブルを起してはいけません 今日はここまでにしておきましょう


今まで使っていたアーク溶接機で 使う前に調子を見ていた
アングル鋼ですが 鋼材の溶け込みも少なくスパッタが多く
発生する事が良く有りました

それと比べると今回の溶接機のほうが格段良さそうです
もう少し練習をしたいですね

ブーケが綺麗でした これも作って下さる職人さんに依って凄く感じが変わりますね
今回は長い記事にお付き合い頂き有難うございました 半自動溶接機のインプレには
なっていませんがとても魅力的な機械です 今後、不安無く使える環境が整えばよいと
思います
溶接は面白いですよね!
私はtigをメインでやってましたが半自動もまた楽しいものです。
覚えたてのころは、練習と称して廃材を使ってアートのようなゴミを沢山つくりましたよ。
さしでがましいアドバイスを一つだけさせていただくと、面は両手が使える被り面タイプがおすすめですよ。
首を軽く振ると遮光板が閉じるので、作業の自由度が高まるかと。
ともあれご安全に(^_^ゞ
今後も楽しみにしてます!!
ご無沙汰しております。前職の製造メーカーでは、工場に半自動溶接機があちこちにありました。溶接棒を使用したものより格段に作業性が良いですね。工場で見ていたものはすべてシールドガスを使用していたもので、ワイヤーの中にフラックスが入っているものがあるとは、全く知りませんでした。kinoさんの記事は、素晴らしい取扱説明書になりますね。日本国内の単相100V事情からすると、2.5KVAはそのままではちょっと苦しいですね。これが誘導負荷のモーターだったらあっという間にブレーカーが落ちてしまうけど、溶接機はたぶん抵抗負荷だから、起動時の立ち上がりが滑らかなんでしょうね。昇圧器は、必須かもしれない。木工から鉄工に鞍替えするときは、参考にさせていただきます。今年も一年、kinoさんのブログには随分と助けていただきました。これからも魅力的な記事が続くことを期待しています。穏やかな新年をお迎えください。ありがとうございました。
溶接の仕事をされていたのですかそんな方達がご覧になれば この人何をしているんだろうと思われているでしょうね 溶接はそれくらい難しいです
頭から被る面は首を振ると遮光板が閉じるのですか 面を使うタイミングは結構難しいので それは良いですね
今回の溶接機、もう少し練習してみたいと思います
前職ではそうなんでしょうね 溶接機が必要な時、直ぐに使える環境って面白いですね
これはノンガスと言われボンベは必要有りませんが この0.9mm径 のワイヤーの中にフラックスが入っているのでしょうか それで有ればそれも凄い製造技術ですね
2.5KVA 確かにこれを一般の家庭で問題なく使える所が有るのか? とは思います
この倉庫の分電盤は 幹線が 30A 分岐されたブレーカーが 20A でしたから ここでも少し無理が有りそうです
でも短時間なら動いていましたから少しは使えそうです
昇圧トランスはやはり必要です 試しに使わずやってみると線香花火みたいでした
こちらのほうこそ来年もどうぞ宜しくお願い致します
RJと申します。
私は20年板金工をやっています。
溶接もアーク溶接、TIG溶接、半自動溶接、スポット溶接をやります。
ご存知かもしれなませんが溶接は下ごしらえが大事です。
●油の除去
●汚れの除去
●錆、酸化被膜の除去
●塗装、メッキの除去
以上が大事です。
溶接の仕事に従事した事が無く見よう見真似でやっていましたが コメントを頂いた
油の除去が必要なのは 少し意外な気がしました
接着剤では無いしあまり気にした事が無かったです
練習を続けて上手く出来る様に頑張ります アドバイスを有難うございます