Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

競輪競走 競輪選手が使う 決戦ホイール

2010-10-18 20:13:19 | ピスト
我々アマチュア競技者も試合では決戦用のホイールを使います
競輪選手の方達も練習と競走ではホイールの使い分けをされて
います 競輪選手の方はどんなホイールを使っているのでしょう
ちょっと見てみましょう





競輪選手の方達は競輪開催中の競走では 全てを N.J.S 認可部品を使った自転車しか使用出来ません
当然ホイールも例外では有りません しかし限られた条件の中で色々と工夫はされていますよ






これは普段の練習に使われているホイールです
普段使いの物まで N.J.S に縛られる事は有りません

ハブは SUNSHINE Professional 三信プロフェッショナル
36穴の両切りハブにフリーギアを両方に装着して有ります
端から両方のギアを使う予定が有ったのでしょう それが
JIS と言うスポークの組み方に表れています




使っているリムは MAVIC マビック GP4 練習用の為
耐久性を重視した丈夫なリムを選んでいます




これは決戦用ワッパ






ハブは シマノ DURA-ACE デュラエース HB-7600 36穴
このハブを見ていると 色々と本人の工夫が見られます

まず 110mm巾の両切りハブですが それを 120mm巾にしています
これは 両切りハブはオチョコ組の必要が無く歪みの無いホイールが
組めます
 
110mm巾を選んでいるのはフランジ間が狭くなります これは色々な
考え方が有るのですが その方が良いと言う方も居ます

スポーキングを見ると 両切りで有りながらイタリアンで組んであります
よって最初から 片方しかギアは使わないつもりだったと思えます
両切りを選んだ理由は オチョコ組を嫌っての事だと想像が付きます

今迄にスポークの組み方が 2通り出て来ましたが これは特に
両切りのハブを使う時には大切な事で ホイールの事が良く
解った人が組んだ物で有れば 色々とその思惑が想像出来ます




リムは競輪選手の方達が一番多く使われているであろう
ARAYA GOLD アラヤ・ゴールドです




もう一つの決戦用






ハブは CAMPAGNOLO カンパニョーロ レコード 36穴
我々が良く使った オールドカンパと呼ぶ物と同じ
シリーズです

実はこのカンパのハブ 外見は市販されているハブと
全く同じなのですが シャフト関係、ネジ類が
N.J.S 仕様になっています これは気が付いていない
人も多いのじゃないかな?




外国製品の N.J.S 認可部品としての登録 一時期は
多くの物が登録をしましたが もう全てが撤退しましたね




リムはやはり アラヤ ゴールド ただこちらには
アルカンシェルに WORLD CHAMPION のステッカー
この有る無しの違いは良く知りません・・・






使うタイヤは SOYO GOLD STAR ソーヨーのシームレスタイヤで
重量は約 180g お値段は実勢価格で 1万円位じゃないでしょうか

バルブは競輪バルブとも呼ばれる 小振りな英式バルブです
昔は小さな虫ゴムが使われていましたが 今の物は小さな
コアが使われています






そうそう前出の競輪用バルブ 空気を入れる時は普通の
トンボを使うか ヒラメの専用ヘッドが良いのですが
先日コンプレッサー用に作った シリカ・フレンチ用の
ポンプヘッド これがコンプレッサーなら見事に使えるんですよ
ちょっと儲けた気分(笑)

でもこのタイヤは 10気圧位エアーを張るので今のコンプレッサーでは
どうにもならないです・・・

さて今回の競輪競走用の決戦ホイール 限られた選択肢の中から
色々と工夫をされていますよね ハブの回転部はまだばらして見て
いませんがグリスは入っていないね おそらくオイルチューンでしょう 


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
え! (よね)
2010-10-19 12:18:40
ハブにグリス無しですか?
極限まで抵抗を減らすチューニングですね

返信する
Unknown (hiro)
2010-10-19 13:54:41
アルカンシェルがあるかないかだとある方が重量が40gほど軽いです。ノーマルのゴールドに比べて。
返信する
よねさん (Kino)
2010-10-19 18:03:40
あら この記事の突っ込み処はそこですか

>極限まで抵抗を減らすチューニングですね

私は絶対にしませんが・・
返信する
hiroさん (Kino)
2010-10-19 18:08:19
コメントを有り難うございます

私の手元のアラヤの資料には載っていないのですが
資料の公表重量より 実重量が重いのは良く有る事なんですが

その40グラムの重量差は 製造年に関係なく
全ての物にアルカンシェルのシールの有無でその差が有るのでしょうか

それであればシール有りの物は全く別の品物ですよね
返信する
よねさん (Kino)
2010-10-19 18:18:44
そうだ
以前によねさんの、ハブの調整が上手く行かないと言う事で
アルテのハブの分解整備を記事にしましたが

その後どうですか? しばらく時間も経ちましたが
上手く調整はできましたか?
返信する
ありがとうございます (よね)
2010-10-19 22:37:11
その後は2本ほどグリスアップしました。
特に違和感無く(ママチャリ含め)出来上がっています^^
でも調子の悪いアルテグラハブはやはりそのまま・・・調子悪いです(><)
きっと個体差の負の方なのでしょう
機会がありましたら作業中をぜひ見学に行きたいです!
お気遣いありがとうございます 感謝m(_ _)m
返信する
ずれてました? (よね)
2010-10-19 22:46:53
突っ込みどころ・・・
ハブやスポークの組み方など勉強不足で・・・

やったことのあるグリスアップしかコメできませんでした(笑)

ただ同じ条件の下、できることはなんでもやり、そのなかでオリジナリティーを出すのがプロですね!こだわり~そして美しい
返信する
Unknown (hiro)
2010-10-19 22:54:33
ステッカーのある物が軽いものになります
因みに素材の違いだそうです。私の手元にあるリムはおおよそ40g位違います。
ステッカーがない方だと360g位である方だと320gでした。ある方が少し硬い気がします。
返信する
hiroさん (Kino)
2010-10-20 07:23:00
WORLD CHAMPION のシール有りは
1984年の資料には載っています 公表重量が 310g
ただその時には シール無しの資料が有りません

現行の資料では ゴールドはNJS認可部品の明記もしてあり 公表重量は335gですね

アラヤは市販はしないが ワンオフで結構リムを作っていたと 色々な人の話から想像出来ます
何かの拍子でそんなのが 手元に来るともう何か解らなくなってしまいますね・・・
返信する
よねさん (Kino)
2010-10-20 07:29:50
アルテグラのハブは

>きっと個体差の負の方なのでしょう

結局これで終りですか?
整備前は普通に動き それも
新品のハブで調整後ゴリが出て直らないのは
何か原因が有ると想像していましたが
それを掘り下げてお探しにならないのは 少々残念です


>機会がありましたら作業中をぜひ見学に行きたいです

人にお見せ出来る様な事はしていません
返信する

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