自転車整備の中でチェーンが伸びると言う事が良く言われます またそれを測定する道具も有ります
チェーンはどの様な原因で伸びるのでしょうか まさか金属のプレートが伸び続ける訳でも有りません
伸びると言う症状をチェーンの構造を見ながら詳しく解説させて頂きます
自転車に使われるチェーンの種類は幾つか有りますが まず後ろのギアが一枚の物に多く使われる
厚歯用 後ろのギアが複数枚の物に使われる薄歯用とその一種 NARROW ナロータイプ これらは
チェーンの巾で区別されますが 構造的にはピンの装着部にブッシュを使うタイプとそれが無い
ブッシュレスタイプ 自転車のチェーンはこの辺りで構成されています
これは厚歯用ですがチェーンの基本になる構造を持っています
前述の色々な種類のチェーンも基本的にはこれと同じ構造です
チェーンにはこの様に外側に有るアウタープレート=アウターリンクと
内側に有るローラーリンク またはインナーリンクと呼ばれる二つの
リンクで構成されています
チェーンを使っていると伸びると言う現象が起きそれを測定する為の
この様な道具も有ります
チェーンが伸びるとギアや変速性能に影響を与えるので交換をします
しかし金属で出来たプレートが限りなく伸び続ける訳も無くどの様な
原因で伸び続けるのかその原因を考えてみましょう
それを考える為にチェーンをカットして構造をもっと良く
見てみましょう チェーンは先程の厚歯用ブッシュタイプです
一般的にローラーチェーンとも呼びます
ここでは通常の整備をする時と同じ様に アウタープレートに
チェーンピンを残して切ります
ローラーリンク 2つと アウターリンク 1つにしました
そこからさらに切り離して行きます
この様にローラーリンク=インナーリンクとアウタープレート=
アウターリンクに切り分けました
アウターリンクはプレートとチェーンピンで構成されています
このチェーンピンは押し出した状態です 通常は右側に差し込まれた
状態で使われています
ローラーリンクはインナープレートにローラーが挟まれています
ここからローラーリンクをさらに分解します ブッシュに圧入された
インナープレートを外しました
ローラーです これはブッシュに入れて有りますが 抵抗なく
外す事が出来ます
これがブッシュです インナープレートに圧入されています
これがローラーの芯になり ローラーはこの外で回転します
内部にはチェーンピンが刺さります
ここまで分解したチェーンの構成はこうなっています
分解したチェーンの構成を見易くしてみました これが一般的なチェーンの構造です
自転車に乗ってクランクを回転させるとチェーンは前ギアから~後ろギアを介して動きます
ギアを通過する時にチェーンは屈折しギアを通り越すと真っ直ぐになる事を繰り返します
その時にこの中の駆動部が動く事になります この動作が伸びると言う症状に大きく関わってきます
ここで
通常のチェーン使用時のピンの状態を見ておきます
先程分解した時の様に ピンを抜いてしまわずに
アウタープレートを外しました
チェーンを繋いだままアウタープレートのみ外しています
アウターリンクのピンからローラーリンクを抜きました
ピンの頭が大きいのでこれは固くて難作業です
ピンのここが実際にブッシュの中に入っている部分です
次に
ブッシュレスチェーンとはどの様な物でしょう これの
構造も見てみましょう
これは Shimano シマノの HG チェーン 後のギアが複数の多段用には
とても良く使われています 巾の狭い NARROW ナロータイプでもあります
ローラーリンク=インナーリンクを取り外しました
インナーリンクを分解するのに全く力は必要有りません
ローラーとインナープレートだけの構造です
ブッシュレスと言う様にローラーの芯になる ブッシュが
有りません
ブッシュレスのチェーンはこのインナープレートに特徴が有ります
プレートを加工する事で突起を作り ブッシュの役割を持たせています
左右のプレートを合せています ローラーはこの間に入ります
ローラーは加工された部分を芯にして装着されます
これがブッシュレスチェーンの構造です
ローラーリンクをアウタープレートで挟み チェーンピンで繋ぐ構造は
ブッシュタイプと同じです
伸びる原因
金属プレートも実際には伸びているのかも分りませんが、
それは私たちが用意出来る測定器具で測れる単位でも無く
またチェーンが伸びると言う症状にあまり影響を与えないのは
想像が出来ます
それよりは
この写真のブッシュでは ピンが入る内径とローラーが装着される外径で
摩耗が進み金属が痩せて行きます
ローラーはブッシュと接する内径と ギアと接する外径でも
摩耗が起ります
チェーンピンでもその外径=外周で摩耗が起り ピンが痩せます
ここまでがチェーンが動く事で摩耗が起る部分を見て頂きました
ここまで詳しくチェーンの構造と動く事で影響を与える部分を見て頂きましたが
チェーンが動く事で屈折を繰り返し、駆動部の金属が摩耗します それに依り各部の遊びや隙間が大きくなり
チェーンに引っ張る力を加えると増えた遊び分が長くなります その症状をチェーンが伸びると言い表しています
摩耗する部分も均一に摩耗が進むのではなく 力の加わる方向に依り歪に痩せて行ってるのではないでしょうか
屈折の度合を小さくしてやればその影響が少なくなりますから 変速に使うビックプーリーが有効だと言う事にも
繋がりますね 長い記事にお付き合い頂き有難うございました
チェーンはどの様な原因で伸びるのでしょうか まさか金属のプレートが伸び続ける訳でも有りません
伸びると言う症状をチェーンの構造を見ながら詳しく解説させて頂きます
自転車に使われるチェーンの種類は幾つか有りますが まず後ろのギアが一枚の物に多く使われる
厚歯用 後ろのギアが複数枚の物に使われる薄歯用とその一種 NARROW ナロータイプ これらは
チェーンの巾で区別されますが 構造的にはピンの装着部にブッシュを使うタイプとそれが無い
ブッシュレスタイプ 自転車のチェーンはこの辺りで構成されています
これは厚歯用ですがチェーンの基本になる構造を持っています
前述の色々な種類のチェーンも基本的にはこれと同じ構造です
チェーンにはこの様に外側に有るアウタープレート=アウターリンクと
内側に有るローラーリンク またはインナーリンクと呼ばれる二つの
リンクで構成されています
チェーンを使っていると伸びると言う現象が起きそれを測定する為の
この様な道具も有ります
チェーンが伸びるとギアや変速性能に影響を与えるので交換をします
しかし金属で出来たプレートが限りなく伸び続ける訳も無くどの様な
原因で伸び続けるのかその原因を考えてみましょう
それを考える為にチェーンをカットして構造をもっと良く
見てみましょう チェーンは先程の厚歯用ブッシュタイプです
一般的にローラーチェーンとも呼びます
ここでは通常の整備をする時と同じ様に アウタープレートに
チェーンピンを残して切ります
ローラーリンク 2つと アウターリンク 1つにしました
そこからさらに切り離して行きます
この様にローラーリンク=インナーリンクとアウタープレート=
アウターリンクに切り分けました
アウターリンクはプレートとチェーンピンで構成されています
このチェーンピンは押し出した状態です 通常は右側に差し込まれた
状態で使われています
ローラーリンクはインナープレートにローラーが挟まれています
ここからローラーリンクをさらに分解します ブッシュに圧入された
インナープレートを外しました
ローラーです これはブッシュに入れて有りますが 抵抗なく
外す事が出来ます
これがブッシュです インナープレートに圧入されています
これがローラーの芯になり ローラーはこの外で回転します
内部にはチェーンピンが刺さります
ここまで分解したチェーンの構成はこうなっています
分解したチェーンの構成を見易くしてみました これが一般的なチェーンの構造です
自転車に乗ってクランクを回転させるとチェーンは前ギアから~後ろギアを介して動きます
ギアを通過する時にチェーンは屈折しギアを通り越すと真っ直ぐになる事を繰り返します
その時にこの中の駆動部が動く事になります この動作が伸びると言う症状に大きく関わってきます
ここで
通常のチェーン使用時のピンの状態を見ておきます
先程分解した時の様に ピンを抜いてしまわずに
アウタープレートを外しました
チェーンを繋いだままアウタープレートのみ外しています
アウターリンクのピンからローラーリンクを抜きました
ピンの頭が大きいのでこれは固くて難作業です
ピンのここが実際にブッシュの中に入っている部分です
次に
ブッシュレスチェーンとはどの様な物でしょう これの
構造も見てみましょう
これは Shimano シマノの HG チェーン 後のギアが複数の多段用には
とても良く使われています 巾の狭い NARROW ナロータイプでもあります
ローラーリンク=インナーリンクを取り外しました
インナーリンクを分解するのに全く力は必要有りません
ローラーとインナープレートだけの構造です
ブッシュレスと言う様にローラーの芯になる ブッシュが
有りません
ブッシュレスのチェーンはこのインナープレートに特徴が有ります
プレートを加工する事で突起を作り ブッシュの役割を持たせています
左右のプレートを合せています ローラーはこの間に入ります
ローラーは加工された部分を芯にして装着されます
これがブッシュレスチェーンの構造です
ローラーリンクをアウタープレートで挟み チェーンピンで繋ぐ構造は
ブッシュタイプと同じです
伸びる原因
金属プレートも実際には伸びているのかも分りませんが、
それは私たちが用意出来る測定器具で測れる単位でも無く
またチェーンが伸びると言う症状にあまり影響を与えないのは
想像が出来ます
それよりは
この写真のブッシュでは ピンが入る内径とローラーが装着される外径で
摩耗が進み金属が痩せて行きます
ローラーはブッシュと接する内径と ギアと接する外径でも
摩耗が起ります
チェーンピンでもその外径=外周で摩耗が起り ピンが痩せます
ここまでがチェーンが動く事で摩耗が起る部分を見て頂きました
ここまで詳しくチェーンの構造と動く事で影響を与える部分を見て頂きましたが
チェーンが動く事で屈折を繰り返し、駆動部の金属が摩耗します それに依り各部の遊びや隙間が大きくなり
チェーンに引っ張る力を加えると増えた遊び分が長くなります その症状をチェーンが伸びると言い表しています
摩耗する部分も均一に摩耗が進むのではなく 力の加わる方向に依り歪に痩せて行ってるのではないでしょうか
屈折の度合を小さくしてやればその影響が少なくなりますから 変速に使うビックプーリーが有効だと言う事にも
繋がりますね 長い記事にお付き合い頂き有難うございました