Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ペダルのグリスアップ SPD-SL アルテグラ

2016-04-21 20:09:43 | 自転車整備 ペダル
前回ペダルのグリスアップの為に分解した SPD-SL ULTEGRA PD-6700 今回は
各パーツの洗浄をしてから組立と調整を行います





前回分解をしたシマノのアルテグラ SPD-SL ペダル PD-6700 これの洗浄を行います
アルテグラ以外の下位グレードも同じ構造をしていますのでご覧下さい






今回の油脂汚れの洗浄には SPIN スピンの
パーツクリーナーを使います とても洗浄力の
強いクリーナーです






今回のペダルにはかなり小さなベアリングのボールが
使われています 無くすと面倒なので注意しながら
洗います






他のパーツも綺麗に洗浄しました ステンレスの
パレットの上で小さなボールが落ち着かないので
今回はキムワイプをパレットに敷いています






今回は Super Lube の多目的グリスを使います
粘度のやや低いサラッとした質感です






ペダルシャフト全体にグリスを塗布します






最初はゴム質のシールをシャフトに差し込みます
これには方向が有るので注意して下さい






シールリングを奥までいれ 次に黒い樹脂で出来た
ロックボルトを装着します 差し込むだけです








次は丸い金属で出来たリングです これも方向が有り
平(たいら)な方がロックボルト側です 各パーツには
多目のグリスを塗布した方が良いと思います
このリングの少し上側のシャフトが玉押しになっています






黒い樹脂のブッシュをシャフトに入れます これも
方向が有ります、入る所まで押し込んで下さい






これからスチールボールを使います 凄く小さな
サイズが使われています 呼び 3/32 2.3812mm
が一ヶ所に 12個使われています




先程入れた金属のリングにグリスを塗布して 
ボールを12個並べます






金属のスリーブ状のパーツですがこれの両端が
玉受けになっています 内部にグリスを塗って






シャフトに差し込みます スチールボールが上手く
金属スリーブの玉受けに収まる様に、回転させるなど
工夫して下さい シャフトに有る玉押しとスリーブの
玉受けの間にボールが入っている事を要確認です






奥のベアリングが上手く収まったら 手前の玉受けに
グリスを塗布してボールを 12個並べます








玉押しをシャフトに装着します ボールが逃げない様に
注意しながら奥までねじ込みます






ロックナットです 玉押しに当たるまでねじ込みます






小さな回転部分ですがガタが出ない様に玉当りの
調整を行います 集中して行えば指先でガタや
当り加減を感じる事が出来ますよ
工具はロックナット 7mm 玉押し 10mm の工具を
使います






玉当りの調整が終わりました これは従来の
カップ&コーンの調整方法と一緒です






ペダル本体に今組み付けたシャフト一式を取り付けます
回転部分にはグリスを追加で塗っています






黒いロックボルトをペダル本体の内ネジに締め込んで
行きます ネジが固くなれば専用工具を使います
シマノ TL-PD40 ロックブッシュ工具
※ 左は正ネジ 右は逆ネジです






工具を装着しレンチで締め込みます 締まる所まで
目一杯締めれば良いです 工具の頭は約36mm の
大きさが有ります




ロックボルトを奥まで締め込み はみ出たグリスを
綺麗に拭き取れば完成です





このペダルの回転部分を見ると掛る力の割には小さく細かな構造ですが、使っていて
全く不安を感じ無い良い造りをしていますね たまにグリスアップをしてやれば良いと
思います

前回の分解作業 【 ペダルのグリスアップ アルテグラ PD-6700 】

コメント (2)
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