オールドカンパと呼ばれる NUOVO RECORD ヌーボレコード リアディレーラーの
プーリーを交換します

私が選手時代に乗っていた NATIONAL ナショナルのロードレーサーは
今でも乗れる様に整備し保管しています


この自転車の変速機はカンパのヌーボレコード
1969年製です このオールドカンパと呼ばれる
変速機のプーリーは多くがこの様に割れてしまいます

プーリーの交換をします メンテスタンドに乗せました


チェーンホイールは RECRD のⅢ型と呼ばれる PCD 151
フロントディレーラーもカンパのレコードです


上下のプーリーを取り外します



プーリーの取付けネジの頭は 8mm の六角です
どの様な工具でも結構ですが カンパの T型レンチを
使います



とても使い易い工具でこのサイズのネジには丁度良い
大きさです 今回のネジは全て正ネジです ネジが外れました


この状態で上のプーリーは邪魔をする物が無いので
直ぐに外れます 上のプーリーはガイドプーリーと
呼びます


次は下側のプーリーです これはテンションプーリーと
呼んでいます



こちらも T型レンチを使いボルトを緩めます プーリーには
チェーンの加重が掛っているので落さない様に注意


裏側のプーリーケージも自然に外れます
これで上下のプーリーが外れました 簡単な作業です


変速機を上から見るとピポットボルトの横に
文字が刻まれています NUOVO RECORD ヌーボレコードは
1968年の登場ですが 初期の68年69年のみ PATENT だけの
文字が有ります これ以降70年~84年まで PATENNT の後ろに
製造年の数字が刻まれる様になります


整備テーブルへ移動しました


こちらはガイドプーリーです カンパのこの樹脂プーリーは
年数が経つとほとんどが割れます ただ普通に使っていれば
こうなるまでに摩耗して交換するので特に問題は無かったの
ですが 現在はこの変速機を使った自転車がそれ程距離を
走るとは思えません 多くのオールドカンパファンの悩み処では
有るでしょう


テンションプーリーの方はまだ割れていません カンパの
プーリーは最初から一本筋が入っています 割れるのは
そこからですね



カンパのプーリーはこの様な金属の筒が入っており
両側に金属の押えが有りそれをネジで止めています

工業的にはこれも一種のベアリングらしいですが
カンパを語る時は ベアリング無しのプーリーと
多くの人が言っています


拘りが有るのならカンパの純正プーリーを使いたい処ですが
現実には手に入れるのがとても難しいパーツで 状態の良い
物は恐ろしい値段で取引がされています 今回は汎用性の高い
社外品を使います


付属のパーツは対応機種に応じたスペーサーです
説明書の内容に従いこの中から選びます ただシマノの
7速時代からの対応で当然今回の 5速なんて古い物までは
保証されていません
ただこれに関係しているのはチェーンの巾で、それに応じた
プーリーケージの間隔が確保出来れば良いと言う事ですね


私の自転車には本来 3/32 と言う規格のチェーンを使いますが
そのチェーンも現行商品では有りません シマノ HG-91 と言う
6~8 速対応の物を使っています これは 5速でも使用可能です
スペーサーは 7速対応の物を使いましょう

7速用のスペーサーを切り離しました プラ模型みたいです


スペーサーを取り付ける前にグリスで回転部を保護して
おきましょう SPIN スピンのグリスを使います


シールドベアリングが使われていますが金属部分に
薄く塗布しておきます 回転性能に寄与しませんが
古い部品に対する儀式みたいなものです


スペーサーを取り付けました



純正のプーリーとの巾を比べてみます 純正 10.65mm 程度
今回の汎用品 10.00mm で 0.65mm 狭くなりました チェーンの
外面が 3/32規格は 8.2mm(ピン長さ) HG-91 は 7.1mm これを
考えれば大丈夫でしょう

プーリーの用意が出来たので 取り外した他のパーツも
綺麗にしました


メンテスタンドに戻ります 変速機の裏側など普段
ウエスの入らない所も掃除しておきます

このプーリーにはアッパーとロワーが有ります SIS 機能が
無い変速レバーには必要の無い事ですがアッパー表示の物を
ガイドプーリーとして使います


取付けネジにもグリスを塗布、部品を長く使うなら
しておいた方が良い一手間です


8mm のボックスレンチで軽く締めておきます


ロワーと記されたテンションプーリーです


こちらはチェーンを通しておくのを忘れてはいけません


チェーンがプーリーを引っ張りますので ネジの線を
切らない様、丁寧に作業は進めます


スペーサーが樹脂なのでこのサイズのレンチでも
手応え無く幾らでも締まります 適度な加減で置いて
おきしょう 本締め後、プーリーが無理なく回転するか
確認をしておきました


変速機の裏側を見てみます


上下のプーリー取付けボルトのネジが出ています
巾が 0.65mm狭くなった分ですね この程度なら
オーケイです この時代の部品では許容範囲です

これでプーリーの交換は完了です



リアホイールを取り付けます クイックレバーは
この位置で締めます これには理由が有りますが
また記事にして書き留めておくのも良いかな・・


変速レバーはバーコンを使っています 変速操作をして
確認をします


トップからローまで問題無く変速します プーリーの巾が
狭くなった分、芯ずれを起こすのかと思いましたが特に
ストレスを感じません 0.325mm のセンターずれは
アッパーのプーリーが吸収してしまうのかも解りませんね

最近は今の自分の身体に合ったスプートニクばかり乗っていますが 久し振りにこの
自転車に乗ると、全く違う動き方に懐かしさを覚えます 今回の作業のついでに他の
部分のメンテもしてしまいましょう またお付き合い下さい
プーリーを交換します

私が選手時代に乗っていた NATIONAL ナショナルのロードレーサーは
今でも乗れる様に整備し保管しています


この自転車の変速機はカンパのヌーボレコード
1969年製です このオールドカンパと呼ばれる
変速機のプーリーは多くがこの様に割れてしまいます

プーリーの交換をします メンテスタンドに乗せました


チェーンホイールは RECRD のⅢ型と呼ばれる PCD 151
フロントディレーラーもカンパのレコードです


上下のプーリーを取り外します



プーリーの取付けネジの頭は 8mm の六角です
どの様な工具でも結構ですが カンパの T型レンチを
使います



とても使い易い工具でこのサイズのネジには丁度良い
大きさです 今回のネジは全て正ネジです ネジが外れました


この状態で上のプーリーは邪魔をする物が無いので
直ぐに外れます 上のプーリーはガイドプーリーと
呼びます


次は下側のプーリーです これはテンションプーリーと
呼んでいます



こちらも T型レンチを使いボルトを緩めます プーリーには
チェーンの加重が掛っているので落さない様に注意


裏側のプーリーケージも自然に外れます
これで上下のプーリーが外れました 簡単な作業です


変速機を上から見るとピポットボルトの横に
文字が刻まれています NUOVO RECORD ヌーボレコードは
1968年の登場ですが 初期の68年69年のみ PATENT だけの
文字が有ります これ以降70年~84年まで PATENNT の後ろに
製造年の数字が刻まれる様になります


整備テーブルへ移動しました


こちらはガイドプーリーです カンパのこの樹脂プーリーは
年数が経つとほとんどが割れます ただ普通に使っていれば
こうなるまでに摩耗して交換するので特に問題は無かったの
ですが 現在はこの変速機を使った自転車がそれ程距離を
走るとは思えません 多くのオールドカンパファンの悩み処では
有るでしょう


テンションプーリーの方はまだ割れていません カンパの
プーリーは最初から一本筋が入っています 割れるのは
そこからですね



カンパのプーリーはこの様な金属の筒が入っており
両側に金属の押えが有りそれをネジで止めています

工業的にはこれも一種のベアリングらしいですが
カンパを語る時は ベアリング無しのプーリーと
多くの人が言っています


拘りが有るのならカンパの純正プーリーを使いたい処ですが
現実には手に入れるのがとても難しいパーツで 状態の良い
物は恐ろしい値段で取引がされています 今回は汎用性の高い
社外品を使います


付属のパーツは対応機種に応じたスペーサーです
説明書の内容に従いこの中から選びます ただシマノの
7速時代からの対応で当然今回の 5速なんて古い物までは
保証されていません
ただこれに関係しているのはチェーンの巾で、それに応じた
プーリーケージの間隔が確保出来れば良いと言う事ですね


私の自転車には本来 3/32 と言う規格のチェーンを使いますが
そのチェーンも現行商品では有りません シマノ HG-91 と言う
6~8 速対応の物を使っています これは 5速でも使用可能です
スペーサーは 7速対応の物を使いましょう

7速用のスペーサーを切り離しました プラ模型みたいです


スペーサーを取り付ける前にグリスで回転部を保護して
おきましょう SPIN スピンのグリスを使います


シールドベアリングが使われていますが金属部分に
薄く塗布しておきます 回転性能に寄与しませんが
古い部品に対する儀式みたいなものです


スペーサーを取り付けました



純正のプーリーとの巾を比べてみます 純正 10.65mm 程度
今回の汎用品 10.00mm で 0.65mm 狭くなりました チェーンの
外面が 3/32規格は 8.2mm(ピン長さ) HG-91 は 7.1mm これを
考えれば大丈夫でしょう

プーリーの用意が出来たので 取り外した他のパーツも
綺麗にしました


メンテスタンドに戻ります 変速機の裏側など普段
ウエスの入らない所も掃除しておきます

このプーリーにはアッパーとロワーが有ります SIS 機能が
無い変速レバーには必要の無い事ですがアッパー表示の物を
ガイドプーリーとして使います


取付けネジにもグリスを塗布、部品を長く使うなら
しておいた方が良い一手間です


8mm のボックスレンチで軽く締めておきます


ロワーと記されたテンションプーリーです


こちらはチェーンを通しておくのを忘れてはいけません


チェーンがプーリーを引っ張りますので ネジの線を
切らない様、丁寧に作業は進めます


スペーサーが樹脂なのでこのサイズのレンチでも
手応え無く幾らでも締まります 適度な加減で置いて
おきしょう 本締め後、プーリーが無理なく回転するか
確認をしておきました


変速機の裏側を見てみます


上下のプーリー取付けボルトのネジが出ています
巾が 0.65mm狭くなった分ですね この程度なら
オーケイです この時代の部品では許容範囲です

これでプーリーの交換は完了です



リアホイールを取り付けます クイックレバーは
この位置で締めます これには理由が有りますが
また記事にして書き留めておくのも良いかな・・


変速レバーはバーコンを使っています 変速操作をして
確認をします


トップからローまで問題無く変速します プーリーの巾が
狭くなった分、芯ずれを起こすのかと思いましたが特に
ストレスを感じません 0.325mm のセンターずれは
アッパーのプーリーが吸収してしまうのかも解りませんね

最近は今の自分の身体に合ったスプートニクばかり乗っていますが 久し振りにこの
自転車に乗ると、全く違う動き方に懐かしさを覚えます 今回の作業のついでに他の
部分のメンテもしてしまいましょう またお付き合い下さい