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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

COLNAGO チェーンホイールを取り外す

2013-03-01 20:04:11 | 自転車整備 B.B
先日より各部品を取り外している古いクロモリフレームの COLNAGO コルナゴ
今回はチェーンホイールを取り外します 当時の主流で有った四角テーパー
のクランクです





この自転車に使われているチェーンホイールは CAMPAGNOLO RECORD
これはカンパのⅢ型と呼ばれているもので クランクのデザインがこれで
完成されたとも言われています 1961年に PCD151で登場していますが
写真のものは 1967年に改良された PCD144のタイプです




さて右側から始めましょう 用意したのは 5mmの
アーレンキーです






クランクのセンターキャップを外します この頃は
このキャップが他のメーカーにも付いていましたが
水が入ると抜けないのでこれを使わない選手も
多かったですね ※ここは正ネジです




中に見えているのはクランクを固定している
フィキシングボルトです






左側のクランクキャップも外します 外見に比べ
ねじ部分はとても綺麗な状態を保っています






フキシングボルトを外しますが これはカンパレンチ
カンパファンには 15ミリレンチと呼んでも通じます
ピストハブのナットにも使える工具で UT-FC050 の
品番で流通していました






15ミリレンチをフィキシングボルトに掛けます
この作業は 15mmのソケットレンチでも良いですよ






フィキシングボルトが外れました






右側も同じ様に外します ただこのネジは急に
緩む事も有るので 指を挟んだりしない様に気を
付けましょう 特に右側はギア板が有るので危ない
ですよ ※ 左右とも正ネジです






さてここからクランクを抜きます






ここで使う工具はクランク抜き工具 最近はクランク
プーラーなどと呼ぶ人もいる様です この写真の物は
カンパの UT-FC060 と言う品番です Park Toolでは
CWP-7で販売されています

ただこの工具、ネジ径もピッチも国産と同じですが
ねじの角度がカンパと異なるので カンパのクランクには
カンパの純正を使った方が良いとは思います






クランク抜き工具をクランクのキャップがして有った
部分にネジ込みます 内側のナットを緩めておき奥まで
入れば O.Kです ※ 左右共正ネジです






ここでも先程のカンパレンチを使います 
何かカンパって凄いですよね






抜き工具の内側ボルトの頭に工具を掛け 右回りに
締め込みます そうするとじわ~とクランクが抜けて
来ます ※正ネジです




右側のクランクが抜けました 

うんちく
この四角テーパーのシャフトはカンパテーパーとも
呼ばれますが ISO規格 又シマノなどは JIS規格を
用い 双方テーパー角は 2度ですが軸径が異なり 
基本的に互換性は有りません






左側のクランクにも抜き工具をセットし この時
内側のナットを緩めておくのを忘れない様に






カンパレンチでナットを締め込むと クランクが
抜けました




これで左右のクランクが抜けました 他の部品から
比べるとシャフトはまだ綺麗なので この B.B小物は
使える様にしてやりたいですね





今回取り外したチェーンホイール 最近はどのクランクも硬い材質を使っていますが
この当時マイティコンペなどはかなり柔らかいクランクでした それに比べこのカンパは
クランク同士で叩くと凄く澄んだ音がします 実際に使ってみてもその硬さを実感出来る
チェーンホイールでした

ハンガー小物の分解は次回に行いましょう

前回の記事 【 COLNAGO コルナゴを分解する 】

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フレームへ ハンガー小物 取り付け

2011-06-05 20:15:30 | 自転車整備 B.B
フレームの塗装が終わってから順調に整備が進んでいる
整備依頼を引き受けたクロスバイク 今回はハンガー小物を
取り付けましょう この部品は B.B 小物と呼ぶ事もあります
( B.B = ボトムブラケットの略です)






ヘッド小物は事前に取り付けてある クロスバイクの
フレーム 今回はハンガーシェルにハンガー小物を
取り付けます

ヘッド小物の取り付け風景はこちら
【 ヘッド小物 ヘッドわん圧入 組付け 】




今回使用するハンガー小物と工具達




今回取り付けるハンガー小物はこれ SHIMANO BB-CT91 の
刻印が有ります 容姿はユニット形状ですがカップ&コーンの
構造を持っています






このハンガー小物は取り外した時はこんな状態
これを分解し 綺麗に整備しています 

その作業風景はこちら
【 B.B 小物の組立て グリスアップ 】






では始めましょう 使うグリスはデュラ このグリスは
使い道が広く 優等生ですね 一つ用意しておくと便利です

余談
でも最近値上げしましたね この50gの容器の物が 1062 円
以前は 700 円程度で買っていた記憶が有りますが 少々
お高いですよね

それはさて置き グリスをハンガーシェルの内部に塗布します
これは防錆防止が目的ですから こんな高価なグリスじゃなく
お安いイモグリスで充分ですよ






ハンガー小物のユニットケースやネジ山にもグリスを塗ります
それをシェルに差込み・・・






おっと これを忘れる処でした この自転車にはこの黒い
プレートを右側に挟み込む様になっています フロントの
変速機を取り付ける為の部品です 

このハンガーは JIS 規格なので 右側は逆ネジです






このハンガー小物の装着、締め込みにはこの工具を使います
SHIMANO シマノの純正なら TL-UN74 インターナルスプライン用の
締め込み工具です パークツールなら BBT-22C の品番の工具です






工具を右わん内部のスプラインに合わせて差込みます






次はモンキーレンチ スパナを使うなら 32 mm が必要です





モンキーレンチを工具に掛け締め込みます ハンガーの右側は 鬼の様に締め込みます 
私も満身の力を加えています この時 工具が良く滑るので 抜け出さない様に注意します
工具が外れると大きな怪我をしますよ・・・

それとモンキーレンチを使う方向を間違ってはいけませんこの写真で右手は下方向へ力を入れています 
この時のモンキーの雁首はこの方向が正しく これを裏返して使うのは間違いです






ハンガー小物の右側が締まりました
はみ出したグリスは綺麗に拭いておきましょう

はみ出したグリスは何の役にも立たず ゴミを呼ぶだけです
この部分は後の掃除も大変ですしね




じゃ左側の作業をしましょう






左側のアダプターです 以前なら左ワンといいましたが
これはもうワンじゃないですもんね これにもグリスを
塗ります






それをハンガーシェルにねじ込んで 右側で使ったのと
同じ工具を使い締め込みます こちらのネジは正ネジです






これでハンガー小物の取り付けは完了です





ユニットタイプのハンガー小物 従来のカップ&コーンの小物は作業に結構な時間を
要しましたが このユニットタイプは一瞬で終わってしまいます 特に難しい技術も
必要有りませんので みなさんも是非ご自分でなさってみて下さい

工具が必要じゃないか! との声も聞こえてきそうですが それは思い切って買わないと
何時まで経っても工具は買えません 自分の工具を用意する 自転車愛好家であれば
その出費は仕方が無いですね

前回の作業 【 クロスバイク スプロケット取り付け 】

次の作業 【 自転車 サドルの取り付け 】

コメント (12)
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ハンガーシェルに 水抜き用 穴を開ける

2011-05-26 20:42:46 | 自転車整備 B.B
自家塗装したフレームも塗料が充分乾燥したでしょう フレームにも
整備の手を加えて行きましょう フレームのパイプ内に入った水抜きの
穴をハンガー裏に開けてやります






全塗装を二度するはめになったクロスバイクのフレーム
塗装も乾燥したので フレームにも手を入れて行きましょう






ハンガーシェルの裏側には穴が開いていますが
これはワイヤーリードを取り付ける為の物
このハンガー内に水が入ると抜ける所が有りません




このフレームのハンガー小物を取り外すと
こんな状態 水が抜けずに水没してたんだろうか・・






だったら水が抜ける様にしてやれば良い
水抜き用の穴はこの辺りが良いかな とマーキング






今回は 4mm のドリルを使いました




エアーダスターで切子を吹き飛ばせば完了
後は錆びないようにグリスを塗っておきましょう

これは特殊な事をしている訳では無く 必要に感じる
人はすれば良い作業です





細かな気遣いですが この様な小さな事の積み重ねで良い自転車になります

可愛い植物ですね もう咲き終わったのかな

前回の作業 【 困った時のサンポール スプロケットの錆落とし 】

次の作業 【 ヘッド小物 スレッドタイプ ホーク下玉押し圧入 】

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B.B 小物の組立て グリスアップ

2011-05-22 20:24:10 | 自転車整備 B.B
整備依頼を請けたクロスバイクに装着されていた B.B 小物
シマノ BB-CT91 と言う ユニット形状でカップ&コーンの構造を
持つ小物です 前回に洗浄を済ませています 今回はこれを
グリスアップし組立てましょう





使用者や使用場面に対応出来る様 油脂類は数種類用意しています 用途に応じ
使う物を選択する これって自転車整備では大切な事だと思っています




私とした事が 洗浄後の写真が有りません
今回グリスアップをする小物の部品構成です






この B.B 小物のユニットケースは 玉受けを兼ねています
その玉受けや ケースの内部にグリスを塗布します ケース内に
塗布するのは 防錆が目的です グリスはデュラエースを選択

スチールボールを玉受けに並べて行きます こちらは右側です








並べたスチールボールに 注射器型のグリスポンプ(自作)で
グリスを塗布しますが 今回は乗りっ放しになる事を考え
かなり多目の量を使います






B.B シャフトにも錆止を兼ねてグリスを塗布






ゴム質のウォーターシールを先にシャフトに装着




そのシャフトを ボールを並べたユニットケースに
差込みます あれ? 入らないぞ・・・




どうもシャフト側にボールを並べないと ケースに
通らない様です やり直しました






左側にスチールボールを入れます 並べ終えたら
先程のポンプでグリスを挿入します






玉押しをねじ込みます ここは逆ネジです






舌が 4っも付いた舌付きワッシャーを入れ
ロックナットもねじ込みます




この小物は玉当りの調整が必要です やや渋めに
調整しておきましょう






左側には シールの保護でしょうか 樹脂製のカバーが
付きます

組み上がりました かなり酷い状態に錆びていましたが
回転はストレスもなく上々です






特に必要は有りませんがシャフトの長さを測っておきます
116.5 mm ですね





フレームから取り外した時は かなり酷い錆だったので使えるのだろうかと心配しましたが
こうして手入れをしてやると まだまだ使える小物でした かなり良い状態になりましたよ
部品の整備 まだまだする事は沢山有ります

前回の作業 【 部品の整備 B.B小物の分解 洗浄 】

次の日記 【 クロスバイク タイヤの選択 】

コメント (4)
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部品の整備 B.B小物の分解 洗浄

2011-05-21 20:12:32 | 自転車整備 B.B
前回までフレームの塗装をしていましたがそれが完了し今回から
各種部品の手入れをします この部品達もかなり酷い状態ですが
使える物は使える様にしてやりましょう まずは B.B小物から





整備を請けたクロスバイク 全て分解が終わって取り外した部品は保管して有ります
出来るだけ使える様に整備をしてやるつもりですがその辺はあまり意地にならず 
状況を見ながら進めましょう






部品の中に何か一際、茶色い色をした物があります
こんな物 落ちていてもきっと誰も拾わないな・・






触っただけで手が茶色になる不思議な部品です・・
これは後で解るのですが Shimano シマノの BB-CT91
と言う B.B ユニットです






外見を目視で観察してみます 左側にはロックナットの
様な物が見えます どんな構造なんでしょうね






外部ケースとシャフトの間にリング状の物が見えます
先の細い道具を使い引き出してみます

スナップリングかとも思っていたのですが ゴム質の
リングが出てきました 材質から推測すれば 防水用
に使われているのでしょう




隙間から中を覗くと なんとバラ玉です シールドか
リテーナーを想像していたので 少し驚きです








じゃロックナットを緩めてみましょう 一枚目の写真
賢明な方は工具の使い方で 気が付かれたかと思いますが
逆ネジです ロックナットが外れました








次に使われているのは 舌付きワッシャー
4枚の舌が付いています これで想像出来るのは
玉当りの調整をする時に 玉押しに工具が掛からず
さらに大きな力でロックナットを締め込む必要が
有るのでしょう

この舌付きワッシャーの役割は 過去日記
【 クロスバイク ヘッド小物 分解 】 でも触れています








その奥に使われているのは 玉押しでしょう
B.B にしたら小さな鋼球が使われています
玉押しの当りを見るとあまり使われていなかったの
でしょうね ほとんどボールの筋が付いていません






これでシャフトが右側から抜けます 右にもゴム質の
シールが使われており 鋼球はサイズの大きな物が
使われています






外部ケースがそのまま玉受けになっています
上左側 下右側





全て分解した B.B ユニット 私も全ての部品を知っている訳では有りません 
今回はこんな物も有るんだな と少々知らない物に触れたワクワク感が有りました

でもこの構造なら 在来のカップ&コーンの小物で良いとも思いますが 何が狙いなんでしょうね








分解したスモールパーツを洗浄しましょう 
この自転車小屋に移ってから ガソリンの保管を遠慮
しています こんな所で火災を起こしたら大変ですからね 
ですから今回の洗浄はデグリーザーを使いました






そしてこのケース サンポールに浸けても良いのですが
玉受けも有るし 金ブラシを使い手作業で行きましょう






ブラシでゴシゴシと ここでこの小物の品番が判りました
Shimano BB-CT91 の刻印が読み取れます シマノの Web サイトで
少し調べてみましたが 詳細は確認出来ませんでした

磨きはこの辺で勘弁してもらおう・・・




この手では次の作業が出来ないですね この手で
他の部品を触ると 箱買いしたみかんに 腐った
みかんを放り込んでいる様なものですもんね
錆が錆を呼んでしまいます




こんな時はこれを使いましょう 水いらずの
ハンドクリーナー あまりザラザラせずに
使用感が良いですよ






クリーナーで良く手を擦り 後はウエスで拭くだけ
綺麗になったでしょ? このままオニギリでも食べれます





使ったのは Simple Green Hand Cleaner Gel シンプルグリーン ハンドクリーナー ジェルタイプ
これは一つ置いておくと良いですよ このメーカーの洗剤類は地球にも優しい洗剤で私は他の物も
揃えています このケースの緑色も綺麗ですね

さて今日は洗剤の話じゃ無かったですよね 今回の B.B 小物の整備、組立ては次回にさせて頂きます

前回の作業 【 フレーム塗装の仕上げ クリア塗装 】

次の作業 【 B.B小物の組立て グリスアップ 】

コメント (2)
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