Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

リムが割れた ARAYA ADX-1

2021-06-10 20:40:38 | ホイール
ロードレーサーに使っているチューブラーホイールの振れ取りをしている時に
リムが割れているのを発見 リムは名器と言われた ARAYA ADX-1 エアロ 1 です
少し驚きましたがどんな状態なのかご紹介させて頂きます





ロードレーサーのリアホイールです 使っている部品構成は、リム ARAYA ADX-1 28h
ハブ WR Compositi 28h スポーク DT 1.8mm プレーン ニップル アルミ これらを使い
フリー側 タンジェント 6本組 反フリー側 ラジアル この様な組み方をしています






昨日空気を入れる時に ブレーキにリムが当っていたので
ホイールの振れに気が付きました 振れ取りをする為に
ホイールを外します






垂れ下がったチェーンは 先日紹介した自作の
チェーンレストを使いチェーンを張っておきます






振れ取りをする場合 横振れだけでは無く縦振れも取りたいので
タイヤを外しました






丁度チューブラータイヤの貼り替えの時期でも有ったので
リムセメントの状態も確認しておきます






ホイールを振れ取り台にセットし 振れ取り作業に必要な
工具も用意しました




振れ取りを始めます 実は触れているのに気が付いた時に
何か経験をした事が無い様な振れ方をしていたのが 気に
なっていました それを踏まえ作業を進めています




名器と言われ多くの選手が使って来たリムです
素材は結構硬く弾きの良いリムです これは
SUPER HARD ANODIZED と言う表面処理も
影響していると思います




あら・・

振れを取っているとどうも思う様にリムが寄りません 触っているスポークとは違う所が寄ったりします
不思議な感覚のまま作業を進めていると 信じられない物が目に入りました リムが割れている・・
アルミリムのニップル穴の周辺はスポークを強く張るとクラックが入る事は有ります しかしこのホイールは
それが嫌でそんなにスポークは張っていません 何故なんだろう






普段あまり使う事は有りませんが スポークのテンションメーターを
使ってみます Park Tool TM-1 これは購入後、校正までして有ります






スポークにセットし数値を読み取ります ポインターは
19を示しています これだけでは何の意味も持たない数字です




先程の数字を 張力換算表に照らし合わせてみます
左端の 19の数字欄を右側に追い掛け Steel Round 1.8mm を
見ます そこの数字 85kgf がこのスポークのテンションです




この程度のテンションでニップルホールが割れる事は有りません
組んで 10年経ちますが 走行距離も短く無理な使い方もしていません
不思議です
そんな事より組み替えないといけません、リムを探さなきゃ・・




今予備に置いてあるのは スーパーチャンピオンの ARC-EN-CIELだけです
これだとスポークも交換する必要が有ります それより前輪とのバランスが
悪すぎますね






リムが見つかるまで一旦タイヤを入れて戻しておきます
そうそう 私が使っている振れ取り台は HOZAN ですか?
と言われますが 違います名古屋の工具メーカーの物で
かなり古い道具です






ご存知の方なら HOZAN との違いが解るのでは無いでしょうか





今回の写真を見て 本職の自転車選手や世界戦で活躍していた選手が、こんなの初めて見た
と言っていますから確かに珍しい不具合です 原因は解りませんが良い勉強をさせて頂きました
リムを早く探してホイールを組まなきゃ・・

コメント (6)
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チューブラー スペアタイヤの作り方と たたみ方

2020-07-14 20:07:10 | ホイール
チューブラータイヤを装着した自転車ではスペアタイヤを携帯します リムセメントを使った
ホイールでのスペアタイヤの作り方と コンパクトなたたみ方をご紹介させて頂きます





チューブラータイヤのスペアは 最近多くなったリムテープとリムセメントを使っている場合では
考え方が異なります 今回はリムセメントを使っている場合のスペアの作り方をご覧頂きます






これは私のロードレーサーに吊っていたスペアタイヤです
今回リムセメントを塗り替えた際、スペアの点検と整備を
する為に自転車から降ろしました
点検をする為に畳んでいたタイヤを拡げます






長く畳んだままのタイヤですから 折り癖の部分も良く
観察します 空気を入れトレッドも確認しました






リムセメントを使っているホイールでのスペアは 使い古した
タイヤで充分です パンクした場所から帰宅するまでの仮の
タイヤと言う考え方です 
使ったタイヤですからリムセメントが残っています それが
どの様な状態かが大切です








このタイヤはスペアとして 1年間自転車に吊りっ放しだったので
セメントの粘度が無くなって来ています 少しリムセメントを塗って
接着力を作ってやります 
出先でパンクした時はこのスペアと交換します その時には新たに
セメントは塗りません、この古いタイヤに残ったセメントとリムの
セメントでタイヤを接着させます
 
当然パンク前より接着力は著しく落ちますから それに対応した
走り方は必要です






リムセメントを塗った後 パンクの有無の確認、セメントの乾燥、
畳み癖を取る為に空気を入れ一晩放置しました




トレッドのセンターはかなり減っていますが まだ何とか
スペアに使える状態です タイヤはその使命を果たすまで
最後まで使ってやります








タイヤを畳みます 空気は完全に抜き空気が入らない様に
バルブは閉じておきます




タイヤの畳みかたはこれだけでは有りませんが 
一番コンパクトにまとまる方法をご紹介します






バルブ側から始めます バルブを内側にしてタイヤを
畳んで行きます






何周といえば良いのでしょう 3回折り畳みました
バルブ側はここまでです






反対側からも畳んで行きます バルブ側と大きさを
揃える事を考えながら進めて下さい






2つ出来た丸いタイヤの左右を合せます 初めてすると
中々大きさが揃いませんがそこは何度か挑戦して下さい

もう一つ注意するのはタイヤを畳むと内側と外側で長さが
変わります そこの調整をしないと左右を上手く合せる
事が出来ませんね これは実際にやってみれば解るでしょう






上手くまとまったら細く切ったウエスの紐でタイヤが
解けないように止めておきます






タイヤを装着する為のトウストラップで止めました
これで自転車に吊る準備が出来ました






では自転車に装着しましょう 吊るのはサドルの後ろです
チューブラーのスペアタイヤは昔から 吊る と言っています








用意したスペアタイヤ 吊る為に使うのは使い古した
革製のトウストラップです




最近トウストラップは競輪選手の方達か 私の様に古い
時代の自転車を持っている人くらいでしょうか でも
これは使い途も多くとても便利です 古い物が手に入らなければ
是非新しい物を買って下さい 廉価な柔らかい物が使い易いです






サドルのレールにストラップを通します
そこにスペアタイヤを入れて締め付けます タイヤの
取り付け方向に依っても見栄えが変わります 見て格好の
良い吊り方を考えて下さい、その人のセンスの現れる部分です




これでスペアタイヤが装着出来ました 冒頭でスペアは使い古しで
充分と書いていますが、新しいタイヤをスペアに使ってはいけないと
言っている訳では有りません 私も使った事が有りますそんな時でも
スペア用にリムセメントは塗っておく方が良いでしょう





私も高校時代はタイヤを4つ折りにしてサドルの後ろに縛っていました それが周りでも多く
普通の方法でした 中京大学に進学し自転車競技部の先輩にスペアはこうして吊れ、と教えて
貰ったのがこの方法です 当時これだけで一流選手の仲間入りをした気分でした





今日は晴れ間が見えたので少し自転車に乗って来ました

スペアタイヤも良く自転車に乗っていると そんなに長く吊りっ放しにはなりません
小さく畳んでも折り癖の心配をしなくても良いでしょう リムのセメントも生きていますから
出先でパンク修理をしても不安を感じた事は有りません むしろ今回の様な乗らない自転車の方が
気遣いが必要だと思います

今回のシリーズ 前回の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを貼る】

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リムセメントの塗り替え タイヤを貼る

2020-07-12 20:43:03 | ホイール
リムセメントを使ったチューブラーホイールは定期的なリムセメントの塗り替えが必要です
前回はタイヤを外しましたが今回はタイヤを貼ります 色々な解説をしながら進めて行きます
その作業風景をどうぞご覧下さい





リムセメントの塗り替えは乗らない自転車でもセメントの乾燥が進み接着力が
弱くなりますから 概ね 1年に一度は塗り替えた方が良いです 前回はホイールから
タイヤを外しました 今回はタイヤの準備からタイヤを貼るまでの作業をご覧頂きます






前回外した前後のタイヤとスペアタイヤです このタイヤは
未走行なので再利用します スペアタイヤは今回の作業が
終わってから手入れをしましょう






リムセメントとそれを塗り拡げる為の歯ブラシを用意します
使うセメントは何でも良いですが、最近は Panaracer パナレーサーの
速乾セメントを使っています
※ SOYO ソーヨーの白セメンと言われる金リム用はロードには
使わない方が賢明です ブレーキの熱でセメントが柔らかくなると
聞いています






タイヤの装着面にリムセメントを塗ります 選手時代は
塗らなかったのですが 最近は塗る様にしています
塗ればやはり接着力が稼げます






セメントを塗った部分とまだ塗っていない部分です 私はそれ程
多くは塗っていません、強固な接着力を求めるなら二度塗りを
するなど調整すれば良いと思います




まず片方のタイヤの準備が終わりました これからリムの
用意をしますが、その間に程よく表面が乾きます




ここからは作業がし易い場所で行います 振れ取台の下に板を
敷いていますが作業場所のゴミや砂を拾わない為の環境作りで
これはこの後、タイヤを入れる際に特に大切な事です






リムにセメントを塗って行きます リムが比較的綺麗なのは
まだセメントの重ね塗りの回数が少ないからですが、床(下地)
はしっかり出来ています






リムにセメントを必要量出し 歯ブラシで均一に塗り拡げます
ニップル穴のハトメの上にも必要です この時の量ですが 多く
塗ろうと思っても一定以上の量は、リムから垂れて塗れないと
思います その辺りが限界でしょう
それ以上望むなら一度乾燥させ重ね塗りをすれば良いですが
特殊な環境で使用しないのなら、そこまでする必要は有りません






リムの用意が出来たので タイヤの空気加減を調整します
ほんの軽くタイヤが膨れ、指で押さえるとペコペコくらいの
空気を入れておきます これはタイヤの横をセメントで汚さない
為の準備です 空気の入れ過ぎは作業を難しくします






タイヤを貼る時に注意する事は バルブは真っ直ぐ入れる事
タイヤのトレッドの方向を注意する事 今回の模様であれば
両サイドの斜めの線が作る ハ の字の狭い方を進行方向にします

これは水捌けの事を考えての事ですが 競技に依ってはそう
考えられて作られたトレッドをわざと逆に装着し タイヤが
走路を噛み易くする事も有ります これらは自分がしっかり
した考え方が有るならそれに従えば良いと思います




リム=ホイールとタイヤの準備が出来たので タイヤを
装着しましょう




リムのバルブ穴を上部にしタイヤのバルブを差し込み
そこを中心にタイヤを 強く 左右に引っ張りながらリムの
上に乗せて行きます 
この作業をする時に板等の敷物が必要です ダンボールや
新聞紙は絶対に止めておいた方が良いです、リムセメントに
へばり付いて始末が悪いです

※ ここでバルブは真っ直ぐになっていないといけません




さらにタイヤを充分に伸ばしながら下方向に押し下げ
タイヤをリムに装着して行きます 
※ タイヤを伸ばす意識を持って左右に押し下げるのが大切です




タイヤを左右に押し下げられる限界が来たら ホイールを持ち上げ
バルブ部分をお腹に当てて最後のタイヤをリムに嵌めます

リムセメントで色々な所を汚すのはこの場面です、服も汚れます
空気の入っていないタイヤではサイドが汚れます でも慣れれば
何処も汚さず出来る様になります






入れたタイヤをリムに馴染ませています その後
タイヤに空気を 2.5~3.0キロ程度入れます




チューブラーでは必ず必要な作業ですタイヤのセンター出しと
タイヤの振れ取り ホイールを回転させタイヤがリムの中心で
左右に振れていないかの確認と調整です 




タイヤの振れ調整も終わり空気を使用圧まで張り
前輪は完了しました




後輪に掛かります タイヤの裏側にセメントを塗ります






リムにも均等にセメントを塗ります




リムセメントが塗り終わったリムの表面です 見た目では
新しく塗ったセメントが良く分かりませんが実際に見ても
それは変わりません




前輪と同様の手順で後輪のタイヤも貼りました

人に依ってはリムに塗ったセメントの表面を乾かす為に
セメントを塗って数分置く人も居ます しかし私は表面が
乾かない間に直ぐタイヤを入れます、これはどちらでも
良いでしょう 今まで何本のタイヤを貼ったか分りませんが
その全てでトラブルは有りませんでした




前後のタイヤ貼りが終わったので 自転車にホイールを
装着します






一時吊っていた自転車を降ろし準備をします




後輪から始めます その方が自転車の座りが良いです






保管中に装着していたチェーンレストを外します




後輪の装着が終わりました ホイールのセンター出しと
クイックの締め付けはしっかりと行いました




フロントのフォークサポートは自転車が倒れ難い様に
取り付けています 私の自作です




これで前後のリムセメントの塗り替えが完了しました
この自転車はまた保管しておきます






自転車を保管する時は、ワイヤーや変速機のスプリング達を
休ませてやる為に チェーンはインナートップに掛けておきます
これは自転車に対する優しさです






最後に今回の整備で汚れた所や素手で触った脂を
柔らかなウエスで拭き取って作業は完了です





1974年にフレームを作って貰った自転車で今はそれ程 乗る事は有りません
しかし何時でも乗れる様に整備はしています この後自転車小屋の天井の
指定場所で保管しますが、タイヤの空気もたまに入れてやっています

今回は二回にわたりお付き合いを頂きました有難うございました
前回の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを外す 】

スペアタイヤの用意 【 チューブラー スペアタイヤの作り方と たたみ方 】

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リムセメントの塗り替え タイヤを外す

2020-07-09 20:04:40 | ホイール
リムセメントを使ったチューブラータイヤは定期的なセメントの塗り替えが必要です
その期間や理由などを交えながら作業風景をご覧頂きます





リムセメントのメーカーも何社か有りますが最近はこの Panaracer パナレーサーの速乾セメントを使っています
このセメントに限らず乗らない自転車でも 1年に一度はリムセメントは塗り替えるべきだと思います




私のロードレーサーですが 丁度 1年前にタイヤの交換をしています
その後、全く乗らずに自転車を保管していましたが 今回はリムセメントの
塗り替えを行います






リムセメントは塗布してから一定の期間は完全に乾燥せずに
ある程度の粘度を保っています それが 1年を過ぎた頃から
乾燥が進み極端にタイヤの接着力が落ちます




セメントが乾燥して風邪をひくと接着力の低下で何時タイヤが
外れてもおかしくない状態でとても危険です 加えてそこまで
セメントが乾くと一旦セメントを全て剥がし、ベッド=床から
作り直す必要も有りとても手間が掛かります
その様な理由でセメントは乗らない自転車でも 1年程度で塗り替えた
方が良いですね






では作業を進めて行きます スペアタイヤの状態もチェック
したいので スペアも降ろします






まずフロントホイールを外しました






ホイールを外したフロントフォークには 自転車が倒れ難い様に
自作のフォークホルダーを装着しています ホイールは倒れない様に
これも木製自作スタンドに立てておきます






後輪も外しました




後輪を外したリアエンドには チェーンを保持するチェーンレストを
装着しチェーンが垂れない様にしています






車輪を外した自転車は何時も保管している天井に吊っておきましょう






前後のホイールを外しました まず前輪のタイヤを外します




タイヤの空気を全て抜きます 空気は入っていない方が
作業を進め易いです






タイヤを外して行きます まだリムセメントが生きているので
かなり接着力が有り両手の親指で力一杯、剥がそうとしても
簡単には剥がれません




ここで注意する事は タイヤの裏に貼ってある 布=ふんどし
これは 剥がさない様に気を付けます 外したタイヤを捨てるつもりなら
どうでも良いと言う事ですが、それでも丁寧に剥がす 癖 は養った方が
良いですね 今回のタイヤは再利用しますから特に剥がしたく有りません






私も昔と比べると握力が無くなって来たので道具に頼ります
しっかりしたマイナスドライバーを使います 
しかし出先では全て手だけでしますから、手で剥がす努力と練習は
して下さい 私も選手時代は時間を掛けずにやっていましたから
きっと皆さんも出来ると思います










ドラーバーの先をゆっくりとリムとタイヤの間に差し込みます
ニップル穴の部分を狙うと入り易いと思います






奥まで差し込んだドライバーを上下に動かし リムとの
縁を切って行きます 慌てず少しずつ進めます






ここまではふんどしも剥がれず上手く行っています








まだ全てを剥がしていませんが リムからタイヤが外れる位になれば
タイヤを真上に持ち上げて行けば良いでしょう






タイヤが剥がれました これだけ強固に付いているなら
まだ外さなくても良いと思われるかも分りませんが
次に塗るリムセメントが上手く使えるのはこのタイミングです






リムに残っているセメントの状態を確認しています まだ
柔らかさが残っているので 新しいセメントを塗るとこれも
生き返ります




前輪のタイヤを剥がすのは完了です




後輪に掛かりますが する事は前輪と同じです






5速のボスフリーです この前田(サンツアー)のパーフェクトはたまに歯が割れます
それが国体のロードレースで割れた時は参りました トップと 2枚目の14t と 15t しか
使えなくなりました 当時フロントは 52×48t です
これで最後まで我慢して先頭集団でゴールしたのは 良く練習もしていたんでしょうね

スポークの結線 ソルダリングをしていますが、強くスポークが張れない
ホイールには効果が有ります






すみません寄り道が長くなりました 後輪のタイヤも同様に外しました




外したタイヤのセメントの状態もまずまずです




外したタイヤは両方再利用します まだ一度も走っていないタイヤです
ホイールに貼るためのタイヤの下準備も含め続きは次回にさせて頂きます





近くの公園に咲いていました 黄色が鮮やかです どうぞ次回もお付き合い下さい

次の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを貼る 】

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チューブラータイヤの交換 ロードレーサー

2019-07-01 20:20:42 | ホイール
ロードレーサーのタイヤの交換をしています 使っているのはチューブラータイヤと
リムセメントです その作業風景をご紹介させて頂きます





前回までに古いタイヤを剥がした私のロードレーサーです チューブラータイヤと
リムセメントを使ったホイールですが 今回はホイールのベッド作りも必要になりました




リアホイールの作業を始めます






今回は取り外した古いタイヤのフンドシがリムに残り
これを剥がす必要が有ります






この剥離作業は結構手間が掛かります 専用工具が有る訳では無いので
市販のスクレバーを少し加工して使い易い様にしました






リムとフンドシの間にスクレバーの刃を両サイドから入れて
剥がして行きますが 結構力も必要で手先の怪我に注意しながらの
作業です






フンドシが残っている所は掃除をする事でリムの地肌が見えています
本来タイヤの張替えで古いセメントを剥離する必要は無く むしろ
残しておいた方が良いのでフンドシの無い所はそのままにしています




リムの掃除が終わったので次の作業に移ります






リムの地肌が見えている部分には タイヤの接着力を確保する為に
リムセメントやボンドを事前に塗布し ベッドを作ってやる必要が有ります






リムに必要量のセメントを出し 歯ブラシなどで塗り広げて行きます




昨日前輪に使った歯ブラシですが先が固くて使い難いです
新しい奴に交換します






古いリムセメントが残っている所もリムの地肌が見えている所も
同じ様に床(ベッド)を作りました このセメントが乾燥してから
次の作業に掛かります




セメントが乾くまでこのホイールは放置しておきます
前輪は昨日、同じ作業を行い もう床も完成しています




さて次に使う新しいタイヤの準備をします






タイヤを買った後に使っていないリムに入れて 折り癖を取っています
全体にラップをして埃などが掛からない様にして 軽く空気を張ってあります




Vittoria STRADA 21mm 巾の廉価なタイヤですが
割としなやかさも有り日常に使うなら充分だと思います






タイヤをリムから外しました




新しいタイヤのフンドシにリムセメントを塗ります
以前は必要と思わなかったのですが 最近は塗る様にしています






リムセメントを缶で買うと少し残る事が有り セメントが固くなります
それを一つの缶に集めて有機溶剤で粘度の調整をしています これを
プライマーとして使っていますが、結構使い途が有りますよ








セメントをフンドシに塗って行きますが そんな多くの量では有りません
塗って直ぐは湿っていますが、吸い込みの強い繊維は直ぐにベタツキも無くなります
これはこのまま使うまで置いておきます




ついでですからスペアタイヤの手入れもします




リムセメントを使っている場合のスペアタイヤは
使い古しの物を使います






スペアのフンドシの状態を確認すると乾燥しています






このフンドシにもリムセメントを塗っておきます 流石に吸い込みは有りません
出先でパンクをした時にこのスペアを使いますが リムのセメントに残った
接着力とこのタイヤのセメントで有る程度の接着力が確保出来ます

ただ強固な接着は望めないのでタイヤやホイールに無理をさせない気遣いは絶対に
必要です






タイヤを接着する為のリムセメントが足りません 徒歩圏に有る
SPORTS DEPO まで買いに行き 帰りにコーヒーを飲んで時間調整を
しています この間に先程作ったベッドが出来上がるでしょう





さて続きを始めます ベッドの状態やタイヤのフンドシの状態も OK です




リムにタイヤを入れる時は軽くタイヤに空気を入れておきます
タイヤが軽く膨らむ程度で入れ過ぎは返って作業を難しくします
この写真から空気を抜き調整します




買って来たリムセメントをリムに塗りタイヤを入れます
記事が長くなって来たので 今回その部分は書かずにおきます

今迄に何度かご紹介していますのでそれのリンクを末尾に貼ります
タイヤを入れる時の体勢などその記事で是非ご覧下さい






タイヤ張りが終わりました




注意する事が幾つか有ります まずバルブは真っ直ぐに差込み
左右に曲げない






進行方向に対してタイヤのトレッドに注意します この写真では
右側に走りますがトレッドのデザインはこの方向が良いでしょう
水捌けを考慮しての事です

加えてタイヤの横ブレが無い様にタイヤのセンター出しも行います




タイヤのトレッドでタイヤの方向を決めると たまたまメーカーロゴが
右側に来ました ロゴは右側と仰る人もいらっしゃいますが、私は
トレッドのデザイン優先で決めています




新品のタイヤに付いてくるバルブのキャップ これは使わないですね
これの必要性を感じません 実際、私の周りの競技者でこれを付けている
自転車を見た記憶が有りません






ホイールを自転車に装着しました






メンテナンスを済ませたスペアタイヤを小さく畳みます




それをサドルに吊って今回の一連の作業は完了しました





皆さんには 2回に渡りお付き合いを頂きました 良く乗っている自転車は活き活きしていますが
乗る頻度が少ない自転車は元気が無くなってきます、それでは自転車も可哀想なので乗らない自転車ほど
気配りをしてやった方が良いですね 長く付き合うコツでも有ります

タイヤ張りの様子を紹介しています 是非ご覧下さい
過去記事 【 リムセメントを使ったタイヤ貼り 】

前回の作業風景 【 Panaracer Practice Dual 270 と言うタイヤ 】

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