世界的なオレンジ不足で、オレンジジュースの販売休止が相次いでいる。特にブラジルでのオレンジ不足が影響し、高騰しているらしい。ジュースといえば、まずはオレンジジュースと思うだろう。
オレンジジュースが市場から消えるというニュースを、TVで放映しているな〜と思ったら、今や連日のように各局で取り上げられていて、今日のオータニさんのブームが終わったのか、今は毎日オレンジジュースだ。
そんななか、国産みかんが注目を浴びている。オレンジジュースまでもが高級品になるのだろうか?「ポンジュース」は、800ミリリットルで410円から560円に価格改定し、名前も「オレンジみかんジュース」から、みかんを先頭にした「みかんオレンジジュース」に変わった。
日本のオレンジ果汁は、およそ6割をブラジルから輸入していて、ブラジルはこの数年、天候不良に見舞われオレンジが不作。さらに、アメリカにもハリケーンが直撃し、オレンジ畑は大打撃を受け、そのため、オレンジ果汁の仕入れ価格は3年前と比べて3倍から4倍になってしまった。
さらに、円安もかなり大きな打撃になっている。オレンジ不足の影響については、海外のオレンジの供給元と調達量を合意したうえで、安定した価格設定で購入することができるので、現地の農家と直接取引しているため、円安で買い負けることはない。
この状態は、日本のみかん農家に追い風になるだろうか?「国産みかん」でオレンジ不足を補うことになり、みかん農園には需要が高まったとしても課題がある。
かんきつ類の場合は、苗を植えて収穫までに3年から5年かかる。すぐには対応できないし、5年後にどうなっているかも不安だ。さらに、高齢化による人手不足も大きな問題だ。
急な円安で毎月物価が上がり続けていて、輸入による利点は少なくなっている。国内食料品自給率は66%だから、現在の状況から国内生産に切り替える良いチャンスだと私は思う。