真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

フランスの社会はある意味怖い社会

2018年05月13日 | Weblog
フランスで急病を発症し、死亡した女性への救急対応が問題になっているというニュースを見た。女性が病院に搬送されたのは、救急電話をかけてから、およそ4時間後とされ、警察が調査を始めた。

画像では、「どうされたんですか?」(オペレーター)「助けてください」(女性)「どうしたのか言ってくれないなら、切りますよ」 (オペレーター)とても痛いんです」(女性)という弱々しい声だった。

これは去年12月、フランス東部ストラスブールの自宅で、ナオミ・ムセンガさん(22)が激しい腹痛に見舞われ、救急電話をかけた際の会話だった。オペレーターは女性の訴えにもかかわらず、救急車を派遣せず、医師が出張診療する案内番号を教えて電話を切ったそうだ。

「死にそうです」(女性)「死んでしまうのですね。もちろん、誰でもいつかは死にますから」(オペレーター)「お願いです、助けてください」(女性)「私にはできません。あなたがどう具合が悪いのかわかりませんから」(オペレーター)

地元メディアなどによると、女性はその後、親族に発見され、病院に搬送されたのだが、救急電話からおよそ4時間たっていて、多臓器不全による出血性ショックで死亡したそうだ。警察は担当者が救護を怠った可能性があるとして調査を始めたというニュース。


このニュースを見て、日本の救急隊と随分と対応が違うのだなと思った。日本では救急車はタダなので、現在、無料なのをいいことにタクシーがわりに救急車を呼ぶ人もいて、問題視されている。フランスでは、生死にかかわる大事なことだから救急車は有料かつ高額になっているのだそうだ。基本料金約8300円プラス移送距離1キロごとに約300円チャージされるらしい。

アメリカももちろん有料だ。ハワイでは移送費に加え、処置の内容によって追加料金も取られる。母がハワイで救急入院した時は、クリニックが搬送してくれた料金、ティッシュ-、通訳、部屋代、治療費、部屋代、何から何まで全て有料だった。通訳は私がしたのだが、旅行保険に加入していなかったらと思うとゾッとする。


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