神戸の空の下で。~街角の歴史発見~

足かけ8年、150万PV突破。「近畿の史跡めぐり」のサブタイトルも、範囲が広がったために少し変更しました。

神戸・春日神社(青木)。

2006年03月24日 | ■神戸市東灘区
地域守護・開運厄除け

春日神社

(かすがじんじゃ)
神戸市東灘区北青木4-20-1



1997(平成9)年に再建された鳥居。


〔ご祭神〕
天児屋根命
(あめのこやねのみこと)

藤原氏の氏神として信仰されています。




 岡本梅林公園の奥の八幡谷からJR摂津本山駅の西を抜け、魚崎浜へと流れる天井川。その流れのすぐ脇に、旧西青木村の氏神である春日神社が鎮座しています。春日神社は、本住吉神社が創建された際に西青木が供米の地に定められたのを機に建てられた神社といわれ、現在も本住吉神社が連絡先になっているように「住吉さん」との繋がりの深い神社です。







 青木と書いて「おおぎ」とよむ地名の由来は、神武東征時に青いカメに乗って水先案内を務めた神・椎根津彦命(しいねつひこのみこと) に関わりがあるのですが、それについては青木八坂神社を取り上げる時に詳しく書きたいと思います。というのも、青木の町は青木地区西青木地区に分かれていて、青木地区八坂神社西青木地区春日神社とそれぞれ氏神が違います。

 そして地名についても『西青木は本住吉神社創祀にあたり、日向の例をならい青亀村を置き、供米の地と定めた』という話があり、同じ「青木」という名前ですが、ただ単に青木の西だから「西青木」というのとはニュアンスが異なるんだ、という地域のプライドや対抗意識といったものが感じられます。実際、江戸時代には本住吉神社を総氏神とする山路庄(住吉・野寄・岡本・田中・魚崎・横屋地区)に属し、本庄に属する青木地区とは行政の面からも区分けされていました。




社殿の脇にある1938(昭和13)年に起きた阪神大水害の復興記念碑。
濁流に乗って流されてきた石を用いて作られているそうです。




 人のつながりは青木・深江、祭りは本住吉神社、といった感じだったのでしょうか。この神社にはダンジリもあるそうです。



アクセス
・阪神電車「青木駅」下車、北西へ徒歩10分
 春日神社地図 Copyright (C) 2000-2006 ZENRIN DataCom CO.,LTD. All Rights Reserved.

拝観料
・無料

拝観時間
・常時開放

神戸の神社
兵庫県神社庁神戸市支部
神戸新聞出版センター

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