木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

システムの訳語、藤井システムの和訳

2012-07-29 20:27:00 | ちょっと一言
今月号の法学教室、石川先生の連載で
「システム」の訳語が話題になっています。

システム、ええと、ラフには
ある機能や目的のために統合された部分の総体を
表現する言葉なわけで、
日常用語では、制度とか組織とか、
そういう訳も可能かなという感じです。

ただ、ドイツ法学を勉強しますと、
レヒツシステムというと、
パンデクテンの体系みたいな、
理性的に作られた体系をいうことが多いので、
自然とシステムを体系と訳す癖がつくのですよね、と言うお話です。

ついでに、組織や制度と比べますと
体系というのが、人間が知恵を絞って
作りだし整理したものというニュアンスが強くて、
制度、になると、時間をかけて歴史的に形成されたもの、
組織、になると、法人や団体の内部の役割分担とその総合の方法
といった感じになって、
それぞれ、システム、インスティテューション、オーガニゼーションに対応と
こんな感じでしょうか。

で、そんな中、塩野先生がシステムを「仕組み」と
訳して、ああなるほど、といったお話が紹介されていました。


さて、石川先生のご指摘を読んでいて、
ふと疑問に思ったのが、
「藤井システム」と「森下システム」です。

これは「藤井体系」や「森下体系」と訳すと
ちょっと違う気もします。

全く、システムというのは訳しにくい言葉ですねえ。

藤井システム、上手く日本語に訳せた方はご一報ください。


PS
ついでに、ゴキゲン中飛車の英訳をご存じの方は教えて下さい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (dRf)
2012-08-03 00:52:08
初めて書き込みます、今年新司を受験した者です。
『急所』には大変お世話になりました。

将棋の英訳についてはこんな動画が
http://www.youtube.com/watch?v=AMrgpb_-h28&feature=player_embedded#t=939s
色々な試みをする方がいますね。
正確かはわかりませんが。

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>dRfさま (kimkimlr)
2012-08-03 15:59:50
貴重なご指摘ありがとうございます。

なるほど。ゴキゲン中飛車は、
チアフルセントラルルークというのですね。
なんだか、ゴキゲン中飛車以上にゴキゲンです。

合格をお祈りしております。
聞くところによると、憲法の急所は、演習書として使えるのみならず、
合格のお守りにもなるそうです。ははは。
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