馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

遺品!

2011-10-09 21:55:06 | 日記

109日(日)午前11時 逝った友人のマンションに行く。

既に妹さんは埼玉入間から到着していた。

彼の遺品を整理の手伝いをする。

廃棄処分、妹さんの住まいに運ぶ物、ゴミとして出す物に分ける。

午後2時に処分品引き取り業者がやってきた。

査定してもらう。

ベッド、箪笥、食器棚、洗濯機、電子レンジ、椅子は引き取り

その他の物は廃棄処分にする。

           

ようするにツーペイだ。

個人で処分すれば費用と労力が大なので妹さんは了承。

一人暮らしだったのと綺麗好きで、充分今後も使用に耐えられるのだが

致し方なく諦めた。

上質なスーツ、クリーニングした衣類は燃えるゴミ処分。

妻も午後からやって来て手伝う。

彼の遺品を見て全て廃棄は心が痛む。

当初、遺品としてリュックと登山杖を頂くつもりだったが

忍びなく ゴルフキャディーバック、帽子、ダウンコート

ベルト、酒徳利、釣り用リール、

靴を頂く。

      

靴はサイズも合わず私の好みではないが

霊は足が無いと言う。

私が彼の墓参りの時履いて行こう、そうすれば

一緒に歩くことになるだろう。

リュックは癌発症前に丹沢にハイキングに行く予定だった

しかし発症して断念した。

彼は行きたがっていたのだ。

来年このリュックと杖で登ろう。

又スーツを整理していたらポケットから煙草が出てきた。

食道癌の元凶でヘビースモーカーの彼の命を奪ったのだ。

 

一通りの整理がついて窓辺から船橋港を見た。

穏やかな水辺、漁船、ヨットが係留され左に少しばかりの

雑木林が見える。

あの場所でハゼ釣りしたのだ。

水門の先は日の出町という地名。

茜色の夕焼けが海面を光と影でミレーの絵画ようになる。

彼のことで言われ無き非難と罵声も浴びたが

私には何処まで入り込めばよいのか判断出来なかった。

こうすれば、ああすれば良かったのか自問自答もした。

唯、病室で彼は「お前がいると安心だ」と弱りきった手で

書いたメモを差し出した。

    

震災で水門の通り道は崩落した。

そんなこと知るよしもないあいつ。

この窓辺から漁港を見ることも無いだろう。

私も気持ちを整理して、不況の崖淵を乗り越えなければならない。

でもと!これからもお前が住んでいた住まいを通るのだ。

宜しく!

 

朝に!

In The Morning

           


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。