馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

正月2日 谷津干潟・病室で回想。

2013-01-02 22:36:11 | 日記

1月2日(水)

去年12月末、相変わらずドジ間抜け、注意力散漫をしでかした。

メール年賀状を作成した。

その中で一通、12月31日付けで送信してしまった。

31日、21時に彼女の開封済みメールがきた。

大学同期のご夫婦への賀状メール。

直ぐに謝罪メールした。

 

23時36分、返信がきた。

 

以下文面

「あと40分あまりですね 今年も」
「相変わらず酔っ払いさんですか」?
程々になさいましね

あまりまめにメールをしなくなってしまいましたが
ブログは時々拝見していますよ~(*^_^*)

鎌ヶ谷に行った時には
ちゃんと初富の人にも会いに行っていますから
安心して下さい
「墓守女」健在です

私達も
気持ちは学生時代のままですが
結構な年の様です

来年はあまり無茶しないで
身体を大切にして下さいね

久しぶりにみんなに逢いたいですね
そして
ひと時でも学生に戻りたいですね

羽山くんに…
坂本くんに…
岡山くんに……
逢いたいですね

来年もよろしく(^_-)-☆」

以上。

 

2010年6月25日に食道癌で亡くなった同期の墓参りをしなければと

思いつつ年を越してしまった。

 

11年12年と年末には墓参りしていた。

忙しいからは理由にはならない。

 

2日朝、防寒着にマスクを付けて谷津干潟に向かった。

 

干潟の遊歩道の桜並木が緑の葉を冬の陽を凛と受け入れ

春に開く桃色の満開花弁が宿るのを待っている。

 

風は強かったが、桜並木が風除けになり木漏れ陽は

意外に暖かく、頬をさっと撫ぜ通り過ぎた。

遊歩道には足元のおぼつかない老人達が、介護士に付き添われ散歩している。

正月を病院で迎える老人達。

私のお袋も池尻の病院のベッドで正月を迎えているのだ。

 

病院に着いた。

非常口から入り、エレベーターで3階に上がった。

302号室の前で手を合わせた。

室内から老女の悲しげな呻き声がする。

決して快復することはない病と老い。

 

あいつはこの病室で旅立った。

待合室のソファに暫し座った。

弊社の女性の見舞いに微笑む彼の表情を思い浮かべる。

 

2010年3月20日

今この時、61歳で一人身の孤独で逝った彼に思い馳せる。

苦痛にも弱音を吐かなかった。

ベッドで時折目を開けた。

声帯削除してしまった彼は

私に何を語りたかったのだろう。

 

本当は

初富の墓地に両親と共に眠る君の墓に行かねばならないのだ。

横着したことを許せよ!

 

同期のメール女性が、時折墓参してくれる。

http://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/fbe095b07fe49cc308e61311c2145425

 

谷津干潟を一周して帰る。

   

干潟は潮が満ち、光射す水波はプリズム色に輝き

湿地は水底に沈み、渡り鳥の鳴き声なかった。

渡り鳥は干潟から、太陽方向の砂浜に食べ物を獲りに出かけた。

葦の群生が朝陽に照らされ

茶色から黄金色に染まる。

静かな水面だ。

  

円周干潟の半分程歩いた。

護岸近く葦がない水面の杭に、渡り鴨が行儀良く座り?

ライバルが留守の間に

羽根乾かしての日向ぼっこか?

 

 

彼女のメールに記された同期は

24歳 北アルプス転落死

51歳 脳腫瘍

61歳 食道癌

 

語るべき友無し。

 

年年歳々、花相似たり、歳々年々、人同じからず。