uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

演じる人々

2010-10-02 21:41:19 | 映画
演じる人々
庭のシュウメイギクが満開。と思いきや、
まだまだあるよ蕾。
ここらで見たものメモ。
「ミレニアム~ドラゴンタトゥーの女」…ベストセラー小説の映画化だとか。
個人的には、展開にもう一押しほしい。
が、おもしろかったよ。
「佐倉義民傳」…中村勘三郎のコクーン歌舞伎。
彼曰く、歌舞伎は庶民のその時代を風刺したり反映したりするものだとか。
エンディングが見ている私たちの現実に、
問題を投げ掛けられているようで、
ぼんやりとは終われない。
命の限り、
私にできることを、
広い視野を以って生きているだろうか?と。
またそれは正しいことか?と。
中学生の頃、社会の先生が「べろだしちょんま」を読んでくれたとき、
それから自分が子どもたちに読み聞かせした時に、
流した涙と同じような苦しさが込み上げてきたよ。
「ザ・キャラクター」…NODA・MAP。
宮沢りえ・橋爪功。
やっぱり凄い野田秀樹。
今回は水で書く紙が大活躍。
「幼」さを操って、「幻」を抱かせる社会。
「袖」を掴んで落ちて行ったはずなのに、
「神」を掴んだと疑わない。
日本人の中に巣くう幼児性はいろいろな事件を引き起こしてきた。
私の生活にも入り込むキャラクター。
それにこだわることが個性とでも言うのか。
入り込んでは取り込まれる思想世界。
自己を失わないように。
次が楽しみ。


凝縮する「思い」2

2010-10-02 20:45:40 | インポート
凝縮する「思い」2
廃棄するはずの引き出し一つ。
実は奥行きがハンパない。
表示にテーマと名前を、ローマンイタリックでセピア色の斜体で入れて。
箱には小さな除き穴を開けて、
ミラーアクリル板を裁断して穴を開け、
合わせ鏡になっている。
テーマは「My Endless World」。
自分が3年間で、心に残っていることや今の自分の憧れの世界を、
この限られた空間に封じ込めていく。
生への執着を深く刻む。
素材集めは夏中。
それぞれの思いが伝わって来る。
若い感性で、希望と夢と。
私も含めて、そこら辺の大人には到底できっこないさ。


凝縮する「思い」1

2010-10-02 16:12:17 | 授業実践

Dsc_4474

この建物が3月には跡形もなく壊される。

その景色を、隣に建てられた建物から見届ける事になる。

昨年から建物のあちこちを取り入れて、作品を制作する授業をしている。

それと平行して、廃棄するものを次々と運び出している。

特に、今年度ごみ問題がクローズアップされた地域なので、

分別しながら・・・。

見慣れたもの、馴染んだものを、燃える?燃えない?で仕分けていく。

ああ、刹那い。

40年前の「モノ」は、ちょこっと気の利いた作りが施されている。

それから、木でできたものも多い。

ずっとずっと生活の中で創り出された風合いを、ごみにする感覚・・・。まだ使えるよ。

古いけど、危険じゃないよ。今の時代には機能的じゃないのはわかるけど。

だれもが、そんな風に思っていたらしい。

画像にある引き出しは、試薬や小物を収納するもの。どれだけの人が覗き込んだのだろう。

引き出しの取っ手の錆や、赤茶けた表示が魅力的。

・・・で、言ってみたら「どうぞ」って。