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サフランの花



私の小さな事務室(2階)の窓辺で
サフランが咲きました。

インドの大衆食堂の定番だったサフランライス・・・
友人が好きで必ず注文しました。
カレー好きの私は、ターリーといって、3種類か4種類ぐらいの異なるカレーを少量づつと、チャパティかナンかご飯をセットしたインド版カレー定食を好んで注文しました。インドには実に多種多様なカレーがあります。ナブラタンコルマというカレーは、フルーツなども入っていて甘いんです。甘いカレーすらあるんです。

アジャンタ・エローラ遺跡に行くバスに乗ったとき、岩ごろごろの砂漠地帯を通過中に昼食タイムになり、そこで停車した、しけたレストランでいつものターリーを注文すると、砂まじりのご飯がでてきて驚きました。友人はこんな砂混じりのサフランライスは食べられないと言ったけれど、私はじょりじょりするのをがまんしてみんな食べました。

サフランなんて遠い国のものだと思っていたら、実はここ竹田では100年ぐらいまえから生産していて、その品質は何と世界一だという。というわけで、私も少しは研究用に手元で栽培しています。

乾燥地帯で栽培されているサフランがなぜ梅雨のある日本で品質の高いサフランが栽培できるかというと、梅雨のまえに畑から掘りあげて、開花期(晩秋)まで室内に置くという日本独特の特殊な栽培方法をとるからです。竹田の吉良さんというかたが100年まえにあみ出した栽培法だそうです。

竹田では暗室で栽培するんですが、今年私は窓辺に置いてみました。



急に咲いたんです。うれしいです。
赤いのがメシベ。三本あるようですが
一本のメシベにの先が三つに分かれている姿です。

一本のメシベに三本のオシベです。
サフランはメシベを使います。
ここに重要な薬用成分が含まれています。
その薬効、紀元前から知られていました。



古代文明の時代から薬用食用に使われてきた
長い歴史を持つハーブ、サフラン。
畏敬の念をもってメシベをとりました。
球根は菜園に植え戻します。

そうそう、「サフランすし」なんていうのを考えるひともあります。
http://www.ayur-indo.com/ayur/saffron_sushi.html

「サフランすし」・・・竹田にあったらいいのに、と思います。