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誰でも知っている「タンパク質」の基礎知識

2023-03-24 10:35:46 | 化学
三大栄養素のひとつである「タンパク質」は色々な形で表れており、タンパク質という名前の付いた食品やサプリメントがあふれています。

私も高齢になり、タンパク質を摂取しないといけないといわれており、肉類などを取るように心がけています。ここでは改めてタンパク質とは何かをまとめてみました。

タンパク質を英語表記するとプロテインですが、これは「第一の物」という意味のギリシャ語のプロティオスが語源とされています。タンパク質は多くのアミノ酸がペプチド結合で繋がった高分子化合物です。

アミノ酸が2個以上結合したものがペプチドであり、アミノ酸が約80個以上結合したものをタンパク質と呼んでいます。

タンパク質を構成しているアミノ酸には20種類があり、そのうち体内で合成できず必ず食物から取り込まなくてはならない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。

タンパク質は構成するアミノ酸の数や種類、結合の順序によって種類が異なり、さまざまな働きを有することになります。タンパク質の最も大切な働きは身体を作ることです。ヒトの身体の主成分はタンパク質で、男性では16〜18%、女性では14〜16%がタンパク質で占められています。

次がエネルギー源になることです。タンパク質は炭水化物や脂質と同様に、エネルギー源として利用されます。特に飢餓状態など食物からの摂取エネルギーが不足した際には、生命を維持するために身体を構成しているタンパク質を分解してエネルギーに利用します。

食事からとったタンパク質は分解され、アミノ酸やペプチドとして小腸から吸収され、一定量が体内に蓄えられます。蓄えられたアミノ酸はタンパク質の合成に利用されます。

さらに組織を構成していたタンパク質は分解され、この合成と分解が常に繰り返されることで、身体のタンパク質は常に新しくなっていき、これを新陳代謝と呼んでいます。

例えばコラーゲンをたくさん摂ると、身体のコラーゲンが増えるかのようなCMをよく目にします。前述のようにコラーゲンというタンパク質を摂っても、アミノ酸まで分解されて吸収されますので、吸収後にもう一度コラーゲンに合成される保証はありません。

この辺りはタンパク質の面白いところと言えそうです。タンパク質のもうひとつの重要な点が酵素として働くという事です。生体は生きていくために非常の多くの酵素反応を行っています。

タンパク質の一種である酵素は必要に応じて合成され、すぐに分解されることを繰り返しています。

こうした重要な働きをするタンパク質を補う意味でも、バランスのとれた食事を規則正しく摂ることが健康の基本といえるでしょう。


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