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感染がきっかけに全身炎症の敗血症

2020-07-30 10:27:47 | 健康・医療
「敗血症」は細菌やウイルスへの感染をきっかけに全身に炎症反応が広がり、臓器障害を引き起こす病気です。

国内では年間10万人が亡くなっていると推計されています。新型コロナウイルスでも発症し、死亡率が高いのですが、早期に発見できれば救命の可能性が高まります。

敗血症の原因となる病原体は。おもに肺炎球菌や病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌、レンサ球菌などとなっています。最初に感染する部位は、肺などの呼吸器系が最も多く、尿路や腸管の感染も目立ち、けがで皮膚から入った細菌で発症することもあります。

最初はひとつの部位にとどまっていた炎症も、病原体が血液中に入って全身に広がったり、病原体を排除しようと免疫反応が過剰に働いたりすると、臓器障害が起きて敗血症になります。臓器障害には、敗血症性脳症や急性呼吸逼迫症候群、急性腎障害、腸管機能障害などがあります。

治療は一刻を争い、集中治療室で感染症の治療と、血圧や呼吸などの全身管理を同時並行で行います。敗血症は急速に悪化し、重症化して点滴治療をしても低血圧が続く「敗血症性ショック」が起きると、30〜50%の患者が死亡します。

複数の臓器が充分に機能しなくなる「多臓器障害」で死に至ることもあります。初期段階では他の病気と見分けがつきにくく、診断が難しい場合も多いようです。呼吸数や血圧、意識障害などに基づいて判断します。

症状の特徴やコンピュータ断層撮影(CT)の画像などから、原因となっている感染症を特定します。抗菌薬を投与したり患部を切除したりし、全身管理では点滴や血管収縮薬の投与、酸素吸入のほか、人工呼吸器や人工透析が必要なこともあります。

回復しても運動機能や認知機能の低下、精神的な不安といった後遺症が長く残ることもあります。感染症になれば、誰もが発症する可能性があります。特にリスクの高いのは、65歳以上の高齢者や、糖尿病などの持病があり免疫力が低下した人、1歳未満の乳幼児となっています。

敗血症を疑うサインとしては、1.38℃以上の高熱、2.36℃以下の低体温、3.脈が早い、4.呼吸が早い、5.意識低下、6.全身のむくみ、7.血圧が低い、8、手足が冷たい のうち、二つ以上が当てはまれば要注意のようです。

救命救急センターでは、治療が遅れるほど救命率は下がる。震えや息切れ、意識の低下などに周囲が気付くことが重要。いつもと違うと思ったら、迷わず医療機関を受診してほしいと話しています。

この様な重篤な症状となり得る敗血症は、感染症の予防と早期発見が重要です。それほど頻繁に起きる病気ではありませんが、感染症になったら敗血症を予測する必要があるのかもしれません。

この記事は昨日投稿するはずのものをちょっとしたミスで出しそこなってしまいました。最後にざっと見て投稿するボタンを押すつもりが、宅急便が来て受け取り、中を確認したりしているうちに忘れてそのままになっていました。こんなミスをするのも歳をとったせいかもしれません。


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