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部位と症状でわかる「頭痛」の正体

2022-05-13 10:27:57 | 健康・医療
一口に頭痛といってもその原因は色々あるようで、かなり多くの人が頭痛に悩まされているようです。

私は幸いなことにほとんど頭痛になったことがなく、若いころ飲めなかった酒を飲まされその酔いがさめてきたときひどい頭痛になった記憶がある程度です。

頭痛の治療法は飛躍的な進歩を遂げており、この30年に限っても隔世の感があるという程のようです。健康をテーマにした雑誌やテレビ番組が頭痛特集を頻繁に取り上げており、優れた治療薬も手に入る時代になっています。

それでも多くの頭痛もちの患者は、薬局で買ったOTC医薬品でいわばごまかしているようなケースも多いようです。この市販の頭痛薬による一時しのぎには多くの危険が潜んでおり、使い過ぎによって発症する「薬物乱用頭痛」が存在するといわれています。

薬物乱用頭痛とは、薬剤の多用によって新しいタイプの頭痛が起きたり、もともと有った頭痛が悪化したりすることを指します。頭痛治療のポイントは、安易に頭痛薬に頼ることなく自分を悩ませている頭痛がどのタイプの頭痛なのかを理解し、それに合った治療を選択することです。

国際頭痛学会は1988年に頭痛の分類とその診断基準をまとめた「国際頭痛分類」を刊行しました。頭痛のタイプ別に詳細な診断基準を提示し、全世界で翻訳活用され、2018年には第3版が刊行されています。

国際頭痛分類では、頭痛を一次性頭痛(脳自体の障害に起因するものではなく、頭痛の90%以上を占める)と二次性頭痛(脳自体の障害などによって生じる)の二つに大きく分け、さらに3段階での細分化を行っています。

頭痛のタイプを見極めるには、「痛みの性質と部位」「時間経過」「痛みが起こるときの状況」「伴う症状」などを分析し、国際頭痛分類とのすり合わせをすることが糸口となっています。頭痛以外に意識障害、麻痺、発熱などを伴っているなら、二次性頭痛が疑われます。

例えば頭を突然殴られたような痛みにおそわれた場合は、くも膜下出血などの脳の血管障害が疑われます。

多くの一次性頭痛の場合は、まず「片頭痛」か否かを判断することから始めるのが良いようです。片頭痛はズキズキとする拍動性の痛みが特徴ですが、音や光、匂いに過敏となり、洗剤や柔軟剤などの匂いが頭痛発生の引き金となることも多いとしています。

その他「緊張型頭痛」や自律神経が関係する「群発頭痛」、「喉頭神経痛」など多種の頭痛に分類されています。

その種類によって治療法も異なりますので、軽い頭痛だからといって市販薬に頼らず、専門医の診断を受けてみることが重要なのかもしれません。


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