ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

新型コロナの検査を受けるべきか

2020-03-15 10:42:07 | 時事
今回の新型コロナウイル騒ぎは、ついにWHO(世界保健機構)がパンデミックであるとの発表に至りました。

この流行を受けて罹患しているか否かの検査を受けたい人は増えていると思われます。新型コロナは、罹患していても無症状の場合があり、自分も罹患しているのではないかと誰もが不安になってもおかしくありません。

自分が罹患していれば、今後重症化する可能性もあるし、周囲に感染させてしまうリスクもあります。罹患しているか否かを知りたいと考えることは自然なことといえます。

現在判明している罹患者は700人程度ですが、検査を受けていない患者も多そうなので、単なる想像ですがすでに日本で罹患している人が1万人とすると、およそ人口の1万人に1人の割合となります。

これは非常に小さな確率で、そのために時間と金を使って検査を受けることが合理的とは考えにくいことです。人間は非常に小さな確率でも実際より大きく感じるものですので、不安に思う気持ちはわかりますが、やはり合理的とは言えないでしょう。

それ以上に重要な理由があり、1つは病院の待合室ほど罹患しやすい危険な場所は無いことです。病院の待合室には実際に罹患している人が存在している確率が高いし、密閉された空間の中に比較的人間が密集しています。

わざわざそんな危険なところで長時間待たされる必要はないでしょう。もう一つが検査を受けても真実が分かるとは限らないことです。

PCR検査の感度がどの程度皮分かりませんが、通常のPCRと同じぐらいとすれば70%程度だと思われます。つまり100人感染した人がいても、30人は陰性と出てしまうわけです。その他陰性と出ても潜伏期間中かも知れませんし、病院の待合室で感染するかもしれません。

検査することで陰性と出れば、検査前の1万分の1の確率がわずかに低下することはあっても、ゼロにはならないので結局安心は長続きしません。

今シーズンのインフルエンザ患者は例年よりはるかに少ないとされていますが、それでも710万人程度と推定されています。また現在は花粉症のシーズンで、微熱が出たり喉の違和感や咳が出るといった症状は、コロナだけでなくこういったものと共通しています。

つまりコロナウイルス風の症状が出ている人は、現在でも数十万人規模でいると思われます。こういった人たちが検査を受けると、いわゆる偽陽性の人がある程度の確率で出てしまいますので、より混乱に拍車をかけるだけでしょう。

結局現在のように重症の症状が出ている人優先という、政府の見解が最も混乱を少なくする方策のような気がします。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿