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認知症は予防や改善ができるという最近の話題

2023-03-27 10:32:57 | 健康・医療
最近昔の麻雀仲間に連絡を取りましたが、彼は認知症ではないのですが若干脳に障害が出ていました。

電話で話す限りではそれほど異常は感じませんが、スマフォがどこに行ったか分からないなど問題を抱えているようでした。こういった認知症の予防や改善ができるという記事を見ましたので紹介します。

イギリスでは三つの地域の住民(いずれも65歳以上)を対象に認知症の有病率を調べ、そのデータを基に認知症有病率の予測値を割り出す「CFAS研究」を実施しました。

第1部(1989〜1994年)と、約20年後の第2部(2008〜2011年)に分けて調べた結果、第1部よりも第2部の方の有病率が3割も減少していました。つまり最近の高齢者の方が以前と比べて認知症のリスクが低いことが示されました。

日本では65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は15%以上で、2021年の時点で約462万人に上ったことが厚生労働省研究班の調査で明らかになっています。それが2025年には推計20.6%、730万人と増加し、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると結論付けています。

イギリスは2005年から「心臓に良いことは頭にも良い」という標語の元、国を挙げて認知症予防に取り組んだ成果といえるようです。つまり心臓病対策を認知症予防策に紐づけて、禁煙や減塩のキャンペーンを実施したことが功を奏したといえます。

特にパンを製造する業界と一緒に取り組んだところ、3年間で10%もの減塩を成功させました。結果的に脳卒中、心臓病、糖尿病などの発症を抑えることができ、年間2600億円もの医療費を削減したそうです。

こういった疾患は認知症発症に関わっていることは間違いありません。一般的には高血圧対策と認識されている減塩ですが、認知症を遠ざける効果もあることをイギリスの成果が教えてくれているといえます。

次にフィンランドの研究で、軽度認知障害の一歩手前の健常者に対して、食事指導、運動指導、認知トレーニング、血管管理などを積極的に行い、結果を実証した試験を行いました。詳細は割愛しますが、「生活改善グループ」は実行機能が83%、処理速度は150%も高くなっていました。

この結果認知症の症状が出始めたとしても、早期に正しい対策をすることで改善したり大きく進行を遅らせたりすることができることがはっきりしました。

こうした結果が出てはいるのですが、私は認知症の予防や改善は難しいだろうと感じています。認知症の発症メカニズムから考えても、こういった生活環境を変えることで予防できるとは思えません。

しかし車の運転をやめるなど刺激が減ると進行するというのは確かですので、なかなか難しい問題であることは確かなようです。


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