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日本の医療の中には不要なものが多い説

2023-03-28 10:35:49 | 健康・医療
このところ日本の医療に関して、不必要な検査や治療が多いという論評が多くなっているような気がします。

私の知っている整形外科でも最近MRIを導入し、X線で十分なケースでもMRI診断を行っているといううわさが出ています。正確な診断には多くのデータが必要というのは分かりますが、確かに機器の進歩に伴って不要な検査が増えているような気もします。

たとえば人間ドックで受けることができるPET検査は、健康な人でガンが見つかるのは1%前後と極端に低いため、無症状の人には必要ないといわれています。無意味な安心を得るため約10万円の検査を受けていることになります。

治療をするほどもうかる医療側の利益追求と、万が一に備えてという過剰なリスク回避によって、患者は余計に医療費を支払っているケースがあるようです。身近にあるといわれている無駄の可能性がある医療を紹介します。

まず制度としてアメリカでは病気ごとに支払う料金が大体決まっているのに対し、日本では入院期間が延びるとその分医療機関が請求できる金額が増える仕組みです。入院期間が延びるほど儲かるので、これも無駄な医療の温床となっています。

また「念のため」「万が一のため」と不必要に検査を重ねる過剰診断や過剰治療が積み重なって、日本に無駄な医療がはびこるようになっているという説もあります。

さて無駄と思われる検査として、定期的な大腸ガンの内視鏡検査があります。便潜血が判明したら精密検査として内視鏡を入れて調べます。

内視鏡を使った検査でガンを発見できなかった場合は、ガンになるリスクはその後10年間にわたって低いと分かっているので定期的に受ける必要はないといえます。次は子宮頸ガンですが、これは子宮の入り口にできるガンです。

コルポスコピーはチューブ状のカメラを挿入して拡大鏡で観察する検査ですが、眼で見て異常が無い場合はカメラで見ても変わりないといわれています。

次が閉経後のDEXA法による定期的な骨密度チェックです。DEXA法は骨密度の低下をエックス線で定期的に測定するもので、閉経後の骨粗しょう症予防として頻繁に行われています。

骨密度は短期間で変化するものではないため、高齢女性でも健康であれば10年以内に繰り返し検査する必要はないと報告されています。最後が軽い頭部外傷でのCT検査です。頭を打った程度ではほとんどがCT検査で診断する必要はありません。

無駄に放射線にさらされるのはむしろ危険で、将来的にガンになる可能性を高める恐れがあります。特に子供は放射線に対する感受性が高いと指摘されています。

その他治療薬についても必要性が低いものがかなりあり、現在は過剰医療が頻繁に行われているといえるようです。


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