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原因不明の「めまい」に脳が原因のこともある

2023-08-09 10:32:54 | 健康・医療
私はあまり「めまい」が起きたことはないのですが、友人が車の運転中にめまいが生じ、塀にぶつけて車が大破するということがありました。

通常のめまいは原因が分からないことが多いようですが、脳が原因となる脳血管障害があるようです。天井がぐるぐる回るような回転性めまい発作が起きて、嘔吐などがあると脳が心配になります。

このような状態に陥った場合はまず、めまい以外の身体にしびれや力が入らないなどの麻痺がないか、ひどい頭痛があるのかなどを確認する必要があります。

自分では分かり難いかもしれませんが、言葉がはっきりしないなど意識障害の兆候はないか、顔面や両手、両足の感覚や動きに左右の差がないかなども確認するとしています。この様な兆候が少しでもあれば、すぐに救急車を呼んだ方が良いようです。

病院では脳神経外科・内科などでまず画像検査であるCTやMRIなどを行います。そこで脳出血や脳梗塞など、脳の血管に異常がないことが確認されると、全身の発作を軽減するために点滴をするか、少し休ませてから自宅に帰します。

脳に異常がなければ耳が原因で起こる、良性発作性頭位めまい症やメニエール病、前庭神経炎が多くなります。この画像検査の目的は、脳梗塞や脳出血、動脈瘤、脳腫瘍などを見つけることになります。

CTでは梗塞はほぼ分かりませんので、出血の有無をはっきりさせ、MRIで梗塞を調べることになります。救急時、めまいに関係する脳は小脳や脳幹という事になります。この場所に起きる出血は症状が多彩ですが、画像検査で分かります。

めまいの脳血管障害で重要でありながら分かりづらいのは、小脳や脳幹の小梗塞です。ここに分布している椎骨脳底動脈の異常が最大のポイントとなります。この動脈の枝は内耳動脈で、ここに梗塞などの影響が出ると、突発性難聴も併発することになります。

このほか、椎骨脳底動脈循環不全という病気もありますが、この場所は画像検査で異常がほとんど見つかりません。ここではめまいの原因となる脳血管障害について述べてきましたが、めまいの大部分は内耳が原因であり、何もしなくても自然に治まることが多くなっています。

私の友人もかなりひどいめまいだったようですが、結局原因はわからずその後再発もしていないようですので問題ないとしています。ほとんどのめまいは一時的なものですが、ごく稀にここで述べたような脳血管障害である可能性があるという事のようです。

めまいが起きた場合は、めまい以外の症状があるかを自分で観察することが重要といえるのかもしれません。 


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