ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

ストレスを感じると食べ方が変わる

2024-06-20 10:31:08 | その他
一般的にストレスを感じると食事量が大量になる「過食」や、食欲がなくなってしまう「拒食」なることがあるようですが、食べ方にも変化が生じるようです。

滋賀医科大学の研究グループが、ストレスを受けたマウスはエサの場所が複数あっても1カ所に片寄って摂食する行動を示すことを実証しました。

今後ヒトにも応用できるか検討し、人工知脳とセンサーを使って、そのヒト固有の食べ方の些細な変化でストレスを可視化することを目指すとしています。ストレスによる過食や拒食は食事の量に着目していますが、個人差も大きいようです。

研究グループは、食べる順序やどの食品を優先的に食べるかといった「食事の質」の変化にも目を向けてみました。実際にストレスや疾患で食べ方が変わるかどうかを科学的説明できる研究が無かったため、マウスによる実験を着手しました。

通常のマウスと、弱いストレスを与えたマウスを用意し、半径30センチの半円の形をした桶の中に入れ、4つの餌場を等間隔において食事様子を観察しました。

ストレスは、狭い袋に閉じ込めて数時間拘束する、1週間1匹だけで隔離する、2日に1回マウスが好きな高脂肪食を2週か与えた後突然与えないようにする、という3つのタイプを準備しました。

強いストレスではヒトと同様に食事を受け付けなくなったり、過食したりする可能性があるため、人に置き換えると少しストレスを感じる程度にしました。その結果ストレスを受けたマウスは、エサを食べてもドーパミンの濃度がほとんど変わらないことが分りました。

通常のマウスでは、摂食すると一気にドーパミン濃度が上昇しました。さらにストレスを受けたマウスは同じエサが均等な距離に置かれているにもかかわらず、4カ所のうち1カ所にこだわって餌を食べることが観察できました。

これらの様子を撮影したビデオを詳しく分析すると、ストレスを受けたマウスの方が咀嚼している時間も長くなっていました。研究グループはこれらの結果を踏まえ、今後はヒトでのストレスと疾患と食事のとり方の関係について研究を続けるとしています。

例えば小型のセンサーでその人の食べ方の癖をAIに覚えさせ、通常と異なるパターンが検出されるとアラートで知らせるような端末が開発できれば、ストレスの可視化や脳神経に関わる病気の早期発見に繋がるのではないかとしています。

こういった研究がホントに役に立つのか若干疑問がありますが、これからはセンサーに見張られる生活のひとつと考えれば、有用といえるのかもしれません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿