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健康長寿のカギは腎臓にあり「腎臓エコー検査」

2023-01-30 10:53:48 | 健康・医療
昨年末に15歳のキジタローというネコの腹部エコー検査を行いました。触診で異常があったのですが、エコーで脾臓が大きく腫れていることが分かり、現在ステロイドを服用しています。

最近はこのエコー検査の精度も非常に高くなり、各臓器がかなりはっきり見ることができるようになっています。ここではヒトの健康診断で腎機能低下や、尿タンパクが出ているときに行う「腎臓エコー検査」について紹介します。

検診では「腹部エコー」も行いますが、こちらは腹部の臓器にガンがないかをチェックすることが主目的です。腎機能が低下している場合は、原因を調べるために腎臓の形や必要に応じて腎臓に向かう動脈の状態、血流量をチェックします。

具体的に調べる内容としては腎臓の大きさの異常と左右差の有無など、多くの項目があります。腎臓は一般的に、機能が低下すると小さくなっていきます。動脈硬化による腎障害などの場合は、特に小さくなりやすく腎臓の表面がぼこぼこしてきます。

「糖尿病性腎症」「肥満関連腎症」などが原因で機能低下している場合は、逆に大きくなってきます。次が腎臓の腫れですが、画像を見て「腎臓が腫れている」と表現することがあります。

これは腎盂と呼ばれる腎臓から尿管への移行部が拡張した状態です。腎臓より下の箇所に異常があり、尿の流れに滞りがでて腎臓を圧迫して腎機能が低下することを「腎後性腎不全」と呼んでいます。

次が腎結石の有無ですが、腎結石だけで腎機能低下が起きるのは比較的少ないようです。結石がある場所や大きさによって治療を行う場合と行わないケースがあります。

最後が腎臓の腫瘍・嚢胞ですが、「腎臓に影がある」という表現を用いますが、この場合は中に細胞が詰まった「充実性の腫瘍」と、液体が詰まった「嚢胞」に分けられます。

腫瘍は悪性の可能性があるため精密検査が必要で、嚢胞は良性である場合が多いものの大きすぎたり、内部に充実成分があるものは悪性の可能性があります。なお腎臓エコーで「石灰化」を指摘される場合もありますが、これは腎臓にカルシウムが沈着した状態です。

ほとんどの場合は放置しても問題がないといわれており、他の診療科を受診する必要はないことが多いようです。このように何故腎臓が悪いのかを突き止めるためにも、腎臓エコーは欠かせない検査といえそうです。

なお検査費用は健康診断で何らかの異常を指摘されている場合は保険診療で行うことが可能で、3割負担で2000〜3000円程度になるようです。

腎臓エコーは上記のように簡単な負担のない検査ですが、腎臓の状態をかなり正確に把握できますので、何か異常を感じたら積極的にやった方が良い検査といえそうです。


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