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チョコレートの「脳への影響」とは

2024-03-14 10:36:22 | その他
私は若いころはチョコレートが好きで、当時マーブルチョコ(今でもあるのでしょうか)を常時携帯し、何かあるとひと粒舐めていました。

それでもそれほど大量に食べるわけではなく、一箱(一本)あると1か月近くもっていたような気がしています。

チョコレートに含まれるフラバノール(カカオ・ポリフェノール)は、心血管機能へ好影響を及ぼすとされていますが、最近は脳への影響がいろいろ研究されているようです。

チョコレートのカカオに含まれるフラバノールには抗炎症作用があり、血管の内側の細胞を守ったり血小板の凝集を抑制するのではないかと考えられています。

強い抗酸化作用があるフラバノールは、高密度リポタンパク質(HDL)を増やし、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化を抑え、インスリンの抵抗性を下げる可能性があるようです。またフラバノールには、認知機能強化の作用も示唆されています。

これはフラバノールの抗炎症作用と抗酸化作用が、加齢に伴う認知機能を改善するからと考えられています。

ハーバード大学などの研究グループが行った60歳以上の米国人、573人の参加者(平均年齢69.6歳)を対象にした比較試験では、カカオからの抽出物(フラバノール、エピカテキン)を含むサプリメントを毎日摂取した群と、摂取しない群の認知機能(認知テスト、エピソード記憶など電話での会話とオンライン調査)を比べたところ、両群に大きな差はありませんでした。

ただ食事の質が低い人の場合、サプリメントを摂取した群の方が認知機能への良好な影響があったとしています。

またこの研究グループが参加者に対し、対面での追試験をしたところ、特にエピソード記憶に関して良好な結果が得られ、全体としてサプリメントを摂取すると脳年齢が2歳若返る効果があると考えられたとしています。

このエピソード記憶というのは、昨日の晩御飯に何を食べたかなど、個人が経験した一度限りの体験的な記憶のことで、エピソード記憶に障害が出始めるとアルツハイマー病などのリスクがあるとされています。

チョコレートの食べ過ぎはもちろん健康に悪いのですが、ダークチョコレート(低糖のビターチョコレート)にはむしろ肥満を抑制する作用があるのではないかという研究も多いようです。

ミルクチョコレートとダークチョコレートを比べた研究によれば、ダークチョコレートを食べた後の方が満腹感があり、総カロリー摂取量も少なかったとしています。

ダークチョコレートにはフラバノールが多く含まれ、これには脂肪や炭水化物の代謝を促進し、満腹感を感じさせる作用があります。

この様にチョコレートのメリットはいろいろ出ていますが、フラバノールの消化の問題などもあり、単純に多く摂取すればよいという事ではないようです。


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