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心疾患に関係する女性ホルモン

2024-03-13 10:38:31 | 健康・医療
心筋梗塞などの循環器病(心疾患)は男性に多いというイメージがあるようですが、女性も発症し世界では女性の死因のトップとなっています。

私の身近な人で心疾患で亡くなった人がいませんので、あまり実感はわきませんが日本でも女性の死因の2位を占めています。

女性のための心疾患予防・啓発プロジェクトが始動しましたが、専門家は心臓を始めとする臓器の機能には女性ホルモンが関与していると述べています。実際には男性と女性でなりやすいケガや病気に差(性差)があるようです。

男性は20代から40代にかけてコレステロール値が高くなる傾向があります。脂質異常症になると、動脈硬化が進行し狭心症や心筋梗塞などを招く恐れがあります。糖尿病や痛風も男性の方が多い病気です。

女性では貧血が代表的な病気で、生理を繰り返すことに伴うもので、肩が凝ったり腰や関節が傷んだりすることも生活の質を大きく低下させます。またうつ病を含む心の病気も女性の方が多いとされています。

女性の生殖機能を担う卵巣の機能は、10〜50歳の期間限定でタイムリミットがあります。卵巣から分泌されるエストロゲンは排卵と関係し、女性ホルモンとも呼ばれています。このホルモンが分泌された後に排卵し、プロスタグランジンは子宮の筋肉を収縮させます。

下腹部や腰が痛かったり、痛みが強すぎて吐き気を催したりするのが月経困難症です。いわば女性の人生はホルモンによって左右されるとまで言う人もいるようです。

女性の心臓と健康に関し、女性の場合最も多いのが「胸痛」と指摘されており、胸痛で救急搬送される人のうち約4割が女性となっています。心臓の血管に血液を送るのが冠動脈で、これが詰まって起こるのが心筋梗塞で、女性は閉経後に増えるとしています。

タコつぼ型心筋症という病気があります。突然の胸痛や息切れなど心筋梗塞に似た症状が現れ、失神に至るケースもあります。仕事や家事の疲れ、ストレスなどで心拍数の減少や血圧低下を招くことが原因とされます。

タコつぼ型心筋症は女性が圧倒的に多く、自律神経が精神的な影響を受けやすいことが背景にあるようです。女性と循環器疾患には深い関係があり、10歳から50歳くらいまでは女性ホルモンが心臓を含む臓器の働きを守っています。

こうした女性ホルモンに関連した心疾患を予防するには、バランスの良い食事と運動が大切とされています。

スクワットや腕立て伏せなど筋肉に抵抗をかけるレジスタンス運動と組み合わせるのがよく、ヨガを進める専門家もいるようです。結局どんな病気についても予防は食事と運動になるような気がします。


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