ごっとさんのブログ

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世界で大注目の「東洋医学」

2022-01-22 10:25:57 | 健康・医療
近年通常の医療では治癒が困難な病気に対して、「東洋医学」が注目されているようです。

私は「漢方」に関しては、何となく胡散臭いような気がして使ったことが無かったのですが、先日外出先で胃が痛くなり、薬局に行き薬剤師に相談したところ漢方胃腸薬を進められました。

これを飲んだところ10分もたたないうちに胃がすっきりして、痛みが取れ見直しても良いような気がしています。

東洋医学に関しては、アメリカでは「腰痛」への鍼治療が治療ガイドラインでも認められ、公的な医療制度にも採用されています。またヨーロッパでもうつ病の治療に鍼灸やヨガが用いられるなど、東洋医学がブームになっているようです。

実際にアメリカ軍でも耳に鍼を刺す「耳鍼」を使って痛みを緩和する治療法は、「戦場鍼」と呼ばれ、戦場での応急処置を主眼として研究と導入が進んでいます。

この背景にあるのがアメリカ社会で大きな問題となっている「オピオイド(鎮痛薬)」の乱用問題で、腰痛などの痛みを止める薬によって薬物中毒が多発しています。そのため年間数万人の死者がでるなど深刻な被害が続いているようです。

鍼治療の科学研究を整理すると、その最も大きな治療メカニズムは、いわゆる「コリ」の解消とされています。筋肉が疲労すると血行が悪くなり、組織が硬くなりコリができ、たまった老廃物などが周囲の神経を刺激して「痛み」が生じます。

そこでコリに鍼を打つと、その刺激が神経に伝わり血流が増加し、血行が良くなることでたまった老廃物も除去されコリも解消します。専門家によると慢性腰痛患者の約7割は、腰回りの筋肉にあるコリが原因とされています。

残りの3割は脳に変化があり、脳科学研究によって慢性腰痛の患者では、痛みを感じる機能が変化し痛みを過剰に感じているケースがあることが分かってきました。2020年の研究では、慢性腰痛の患者に鍼治療を行ったときの脳の働きをMRIを使って検証しました。

症状が改善した患者では、脳の痛みを抑制する機能の中心であるPAGに変化が見られました。PAGと脳内の痛みに関わる部位のネットワークが強化され、痛みを抑制する働きが回復していました。

ここでは腰痛に対する鍼治療の効果を見てきましたが、東洋医学は怪しいものではなく、科学的にも効果が裏付けられた治療法といえるようです。

その他東洋医学では「漢方薬」という長年の経験に基づいた良い薬もあり、他の痛みや更年期障害などの改善、心不全を改善する方法もあるようです。

私はまだ鍼治療を受けたことはありませんが、東洋医学を少し勉強しても良いような気がしています。


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