ごっとさんのブログ

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病期と診断されない未病とは

2022-02-17 10:42:57 | 健康・医療
このところ東洋医学に興味があり、このブログでも取り上げています。すべて検査の値で判断する現代医療には若干の不信感も出ていますので、臓器ではなく身体全体を診る東洋医学が面白いのかもしれません。

東洋医学では「未病」という概念があり、読んで字の通り「未だ病まず」ですから、まだ病気になっていない状態を表しています。

実は私の住んでいる神奈川県では、この未病にかなり真剣に取り組んでいます。すべての世代が未病を自分のこととして考え、「かながわ未病改善宣言」に基づき、食・運動・社会参加の3つを柱とする未病改善に取り組めるよう、市町村や企業などと連携しながら、さまざまな未病対策を推すとしています。

この内容は分かりませんが、現代医学には無い未病をこのように自治体が取り上げるというのはなかなか面白いと感じています。

何となく調子が良くないからと病院で検査をしたが、異常なしと言われた経験は多いと思われます。数値や検査画像で異常が見つからなければ、西洋医学では病気と診断されません。

まだ発病していないだけで、体のバランスが崩れ病気に向かっていると捉え、そんな病気の芽を未然に摘む(治す)ことが東洋医学では最も大切なこととしています。

およそ2000年前にまとめられた東洋医学の原典「黄帝内経」に、「上工は未病を治し、己病を治さず」とあります。この言葉は「上等な医療者(上工)は病気になる前にその兆候を見出して治療をする。病気が起こることを未然に対処する」ということです。

東洋医学では身体のバランスの乱れ、機能の不調を察知し、症状がひどくなる前や病気になる前に治療を施していくことを最良と考えています。西洋医学では病気か健康といった二元的健康観がありますが、東洋医学では一元的な健康観があるといえます。

健康のレベルは高い状態から低い状態まであり、それがより低下すると病気に至るというものです。未病が日本で広く浸透したのは、1997年度版の「厚生白書」で未病という言葉が初めて取り上げられてためでした。

未病が注目された背景としては、このころから生活習慣病や心の病といった、生活を送る中で徐々に病んでいく人が増加したことが挙げられます。

生活習慣病に対する予防医学への関心が高まり、この未病という東洋医学的な考え方が見直され、近頃では辞書にもこの未病が掲載されるまでになっています。

この未病をどう具体的に治療するかは、東洋医学の専門家に私に合った漢方薬を見つけてもらうのが良さそうです。

高齢になると調子が悪い感じが増えてきますので、そういう時に飲んでも問題ない薬があればよいという感じかもしれません。