ごっとさんのブログ

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徐々に伸びている日本人の平均寿命

2022-02-11 10:25:21 | その他
私は先月の誕生日で75歳となり、後期高齢者の仲間入りをしました。色々なところで老いを感じていますが、何とかほぼ健康で過ごしています。

厚生労働省の「令和2年簡易生命表」によると日本人の平均寿命は男性81.64歳と前年から0.23歳増え、女性は87.74歳と前年から0.29歳増と過去最高を更新しています。

日本は世界でも長寿大国で知られていますが、この20年で男性は3.92歳、女性は3.14歳延び、この30年間では男性5.72歳、女性は5.84歳も平均寿命は延びています。

ある年齢で後何年生きられるかという平均余命は、例えば65歳の場合は男性20.05年で前年から0.23年増え、女性は24.91年と前年から0.29年増と過去最高を記録しています。私の場合の75歳男性では12.63年と80代後半までとなっていました。

それほど長生きしたいとは思っていませんが、平均としてこんなもののようです。厚生労働省の「令和2年人口動態調査」によると日本人の死亡率は、人口1000人あたり10.9で、男性は11.5、女性は10.3でした。

少子高齢化の進行の中で、日本人の死亡率は上昇傾向にありますが、2019年と2020年を比べると0.3低下しており、コロナ禍で感染対策を徹底した結果などといろいろいわれています。

コロナの拡大で通常医療が後回しにされ、コロナ以外の死亡率があがるとした専門家の見通しは杞憂だったことになります。死亡原因で最も多いのは「悪性新生物(ガン)」で全体の27.5%と、日本人の4人に1人はガンで亡くなっているという現状です。

続くのが高血圧性を除く「心疾患」で全体の14.9%、三大疾病のひとつの「脳血管疾患」は4番目で7.5%で、それを上回るのが「老衰」となっています。この様に老衰が増えることは良いことですが、これは医療従事者の無理に死因を特定しないという意識変化もあるのかもしれません。

それでも日本人の死亡原因の半数が三大疾患となっていますので、こういった病気への対応が今後も課題となるでしょう。

この長い老後を暮らすための資金に触れますが、生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人の最低限の老後資金が平均月22.1万円で夫婦2人のゆとりある生活のための必要額は平均36.1万円となっています。

厚生年金の平均年金受給額は月額14.61万円、国民年金で月額5.63万円となっています。平均の夫婦が手にする年金額は20万円程度となりますので、少し余裕を見ると月に8万円程足りないことになります。

これが貯蓄額2000万円必要となる計算の根拠ですが、65歳ぐらいの平均貯蓄額が分かりませんのでどの程度のことなのかは判断できません。それでも年金だけでは最低限の生活も難しいというのは、老後の生活を考えるうえで大きな問題といえるでしょう。