ごっとさんのブログ

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初の女性都知事選出

2016-08-03 11:04:45 | 時事
いろいろ話題の多かった東京都知事選挙は、小池氏の圧勝という結果になり、初の女性都知事の誕生となりました。

このブログでも、舛添前知事のせこい金の問題について触れたとき、舛添氏がこの問題で辞任してまた都知事選になるような、ばかばかしい方向にならないことを祈ると書きました。しかし残念ながらそのばかばかしい都知事選になってしまったわけです。

しかし実際に選挙戦が始まってみると、いろいろな報道でも大きく取り上げ、なかなか面白い選挙戦となりました。まず小池氏が早々に立候補を表明し、自民党には何の相談もせず会見発表したようです。

ここでやや不思議なのは、れっきとした自民党議員である小池氏が、筋を通していないとはいえ立候補するのですから、自民党が応援してもよさそうな気がします。しかし結果的には自民党は独自の推薦候補者を擁立し、分裂選挙となりました。なぜ自民党は彼女を見放したのでしょうか。

小池氏の経歴はあまり詳しく知りませんが、確か細川日本新党から政界入りをしたようです。その後いろいろな政党を動き、小泉自民党に落ち着いたような気がします。いわば生粋の自民党員ではないことになりますが、政治の世界ではそう珍しいことではありません。

小池氏の政治資金の流用問題などがあり、当選してもまた舛添氏の二の舞になることを恐れたのでしょうか。それとも小池氏は都議会与党との対決や改革を掲げていましたので、既得権益を奪われることを自民党都連が嫌ったのでしょうか。もっと本質的な理由があったのかもしれませんが、自民党は非常に恥ずかしい結果となりました。

こうなると野党統一候補としての、鳥越氏が有利かと思っていましたが、やはり歳をとりすぎていたり、我々世代はジャーナリストとしての鳥越氏を知っていましたが、知名度が本当に高いのかという気もしていました。また都知事候補なのに、国政批判が多すぎたような気もします。

もともとこういった首長選挙は、政党色を嫌うような傾向があります。もちろん組織としての政党の応援があれば、有利にはなりますがそれだけで当選するほど単純ではないと思っていました。

それにしても驚いたのは、夜8時の開票速報が始まったとたんに、小池氏の当選確実が流れたことです。この3人の接戦となり、当落が決まるにはかなり票が開いてからと思っていました。それが結果的には小池氏が2位に100万票もの差をつけて当選したのです。投票率が比較的高かったことも、小池氏有利に働いたのかもしれません。

これで都民の審判が下ったわけですので、これからの小池氏の手腕に期待したいところです。