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太陽系の近くに地球に似た惑星発見

2016-08-31 10:23:19 | 自然
私はあまり宇宙には興味がないとこのブログにも書きましたが、太陽系の近くに地球に似た惑星というと少し気になります。

イギリスのロンドン大学など8か国による研究グループが、チリの天文台などで、太陽系から4光年離れたプロキシマ・ケンタウリという恒星を周回する惑星を発見しました。

「プロキシマb」と名付けたこの惑星は、地球の1.3倍の重量で、約11日で公転しているようです。研究グループによると、この星では水分が生まれ現在も残っている可能性があるとしています。また地表温度も液体の水が存在できる範囲と推測しています。

太陽系外で水がある可能性を持つ星としては、今回の惑星が太陽系に最も近いようですが、恒星からの距離が近いため、X線などの放射線が地球の400倍に当たることもわかっています。
こういった第2の地球発見的なニュースは多いような気もしますが、大体が太陽系から遠く離れており、その後何も進展がないものがほとんどです。

こういった環境の星をハビタブルゾーンと呼んでいるようですが、日本語では「生命居住可能領域」と訳されており、主に他の天体から放射されるエネルギー量や星間物質の量などで定義されているようです。これは星の色々な条件から厳密に計算されるようで、例えば太陽系では火星は太陽から遠すぎてハビタブルゾーンから外れ、逆に金星は近すぎるために外れてしまうようです。

今回のプロキシマbがこのハビタブルゾーンに入っているかは、まだ観測が不十分のようです。しかし環境が生命の生存に適していたり、大量の水が存在するからといって生命体がいるという可能性は低いと思われます。このブログでも色々なところで書いていますが、生命の誕生というのはまだ秘密のベールに包まれており、私は非常に多くの偶然が積み重なってできたものと考えています。

倫理上の問題はあるかもしれませんが、たぶん非常に多くの人たちがこの生命の誕生の問題を研究しているはずです。現在の科学をもってすれば、地球の生命誕生のころの状態を再現するのは簡単なはずですが、未だに有機物集合体から原始生命を作り出したという報告は聞いたことがありません。この生命の誕生という課題は、自然科学にとって永遠の目標なのかもしれません。

今回のプロキシマbは、近いといっても4光年もあり、人類が開発した最速の探査機でも到着に7万年かかる計算になるそうです。はるかに高速の小型探査機を作るというプロジェクトもあるようですが、かなり金と時間がかかりそうです。やはり宇宙というのは現実的に何かする世界ではなく、単に空想している方が楽しいのかもしれません。