ごっとさんのブログ

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安全保障法制 成立

2015-09-19 11:34:34 | 時事
昨日というより本日未明に、安全保障関連法案が参議院で可決され成立しました。

ここ数日参議院の特別委員会採決などの模様が報道されていましたが、採決を阻止して廃案に持ち込もうとする野党との攻防は、何となく茶番劇風の流れで、これが良識の府といわれる参議院かと思うとがっかりしました。当然のことですが、与党しては強行採決をせざるを得ず、予定通り成立する運びとなりました。

この反対デモもかなり盛り上がっていたようで、連日報道されていました。私の友人たちもそれぞれの地域のデモに参加していたようで、呼びかけのメールなどもいろいろ来ていました。この成立後も違憲裁判などが起こされるのかもしれませんが、ある意味与党の思惑どおりに進んでいると思われます。

この法案成立によって、戦後70年の日本の基盤が揺るぐとか、日本が戦争をできる国になるといった意見が出ています。たぶんこの戦争反対で、デモなどの市民運動がここまで盛り上がったのだと思われます。

私の受け止め方はかなり違い、このブログでも書いてきましたが、単なるアメリカに対するおべんちゃら法案だと認識しています。アメリカの方針が「世界の警察」としての役割から撤退するようです。そうなると当然アメリカの軍事的発言力が低下します。そうなっても日本だけは守ってくださいという、いわば意思表明のための法案だと理解しています。つまり成立していれば良いのであって、この法律に従って今までと違った行動に出ることはほとんどないでしょう。

自衛隊がより危険な任務に就くというのも考えにくいことです。もし自衛隊が海外に派遣され、犠牲者が出るような事態になったら、どうなるでしょうか。日本人はその国民性からも、仲間が犠牲になったということには、非常に敏感に反応するはずです。特に市民運動など起きなくても、その時の政権は退陣せざるを得ないでしょう。そうでなければ、次の選挙で政権党が大敗することになります。こういった法案については、あまり反対を表明したりしなくても、日本という国のために犠牲になった人が出たりすれば、その責任追及を大部分の人が感じるはずです。これがいわゆるサイレントマジョリティーになりますので、内閣総辞職になるはずです。

つまりどんな政権であっても、自分たちの退陣をかけてまで、自衛隊を危険なところに送るというリスクを冒すとは思われません。ということで、特にこの法案に賛成していたわけではありませんが、成立しても何の問題もないと思っています。