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ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

呼吸器科医とたばこ

2014-10-19 10:02:08 | 煙草
2年ほど前ですが、たぶん風邪をひいてほぼ治ったころです。咳がひどくなり、特に朝とベッドに入り横になるとひどい咳が出てしまいました。昼間は特にひどい咳が出ることはなかったのですが、どうも横になると咳が続き、とても寝るどころではありません。やむを得ず、ベットに座椅子を乗せ、体を起こした状態で休み、咳が収まってから横になるようなこともありました。特に熱もなく、体調も悪くはなかったのですが、近くの呼吸器科の病院に行きました。そこでいろいろ検査をした結果、軽い喘息であるという診断でした。亡くなった私の母も若いころからひどい喘息で苦しんでいましたので、遺伝的な要素もあったようです。そこで吸入薬を処方され、朝晩吸入することによって咳は収まりました。

この呼吸器科のお医者さんは、禁煙外来もしているということで、当然禁煙を勧められました。そこでかねてから疑問であったことを聞いてみました。日本の喫煙率は30年ほど前は70%もあったものが、現在では30%以下まで減っているようです。ところがタバコが原因とされる病気は、減るどころか年々増加しているようです。これについては、正式な資料を見ているわけではありませんが、マスコミなどでも心筋梗塞などの心疾患や脳卒中などの増加が報道されています。原因とされているタバコを吸う人が減っており、しかもこの2,3年で減少したのであれば、まだ反映されていない可能性もありますが、何十年という長い時間をかけて徐々に減っているので、当然病気の患者数なども減らないまでも、増加することはないはずと考えられます。そこでこれはなぜなのかを聞いてみました。

呼吸器科の先生は、もごもごとはっきりしないことを言っていましたが、どうも高齢化しているのが原因ということのようです。そこで高齢者の喫煙率が高いのかと尋ねましたが、今はむしろ若い人の喫煙のほうが問題のようです。これでは答えになっていませんので、いろいろ言い方を変えたりして追及したところ、先生はやや怒ったようになり、病気とは複雑なものだということになりました。私としては、原因といわれてるタバコを吸う人が減っているのに、病気が増えてしまうのは、タバコが原因ではないのではと言いたかったのですが、とても口に出せる状況ではありませんでした。

そこで話を変え、タバコが人に害を与えるのであれば、それはどのくらいの量、つまり何本以上吸うと害が出るのかを聞いてみました。つまり一般的に有害物質についても、許容量・これ以下であれば害はないという量が定められています。食品の安全基準などですが、多量に摂取すると死亡するような農薬などであっても、何ppm以下であれば問題ないとされています。
さて、タバコについての安全基準を聞いたわけですが、先生の答えは1本でも害があり、20本吸う場合と同じという答えでした。つまり完全禁煙しなければ意味がないようです。

この答えは予想通りでしたが、医者という科学者であるはずの人が、全く論理的な議論にならないのがタバコ問題のようです。
ということで、私はまだ喫煙者になっています。