高齢者・女性・子どもの防災を考えよう!
地震や台風・津波など自然災害が発生したとき犠牲になりやすいのが、高齢者や女性・子どもです。今日9月9日は防災の日ですし、9月は防災月間です。この時期にもう一度考え直してみましょう。
高齢者
高齢者のひとり暮らしの場合、災害時は救助や避難もままならず、情報も入ってこないなど孤立するケースが多発します。高齢者の方はなるべく普段から地域の集まりなどに参加し、近隣の人たちとネットワークを築きましょう。近隣に高齢者が住んでいる人は日頃からコミュニケーションをとり、災害時は避難を手伝うなど「助け合い」の精神をもつことが大切です。また、避難所ではトイレ環境の悪化により水分摂取を控えてしまうことでエコノミークラス症候群や脳卒中、心筋梗塞を引き起こしたり、感染症にかかることもあります。健康状態を保てるよう、持ち出し品をしっかりと準備しておくことが大切ですよ。
女性
女性の心身に大きなストレスがかかるのが避難所生活です。周囲の人と協力して女性専用の更衣スペースや化粧スペース、洗濯物干し場などを確保しましょう。生理用品やスキンケア用品は救援物資でも後回しになることを想定して準備をしておくことが重要です。災害時には治安が悪くなり、女性が性犯罪やドメスティック・バイオレンスの被害にあうこともありますので注意して下さい。夜のトイレや一時帰宅は信頼できる人に付き添ってもらう、避難所での服装は色や形などに気をつけるなど、自分の身を守る意識を持つことが大切です。
子ども
避難所では赤ちゃん用品はすぐには行き届かず、おむつ一つにしても月齢によって必要なサイズが違い、必要なものを手に入れるのが難しくなります。赤ちゃん用品の備蓄と持ち出し袋の準備は怠らず、成長に合わせこまめにチェックを行ってください。
子どもは大人に比べて力が弱いだけでなく、ストレス耐性が低いので、避難所生活では食欲不振や体調不良など症状として現れることがありますので、変化を見逃さず、また、犯罪などに巻き込まれないよう一人で行動させないなど大人が注意をしてあげてください。
考えておきたい「ペットの防災」
先の東日本大震災では多くの方が亡くなり、多くの方が避難所生活を余儀なくされました。しかし、ペットも人間同様、多くのペットが亡くなり、多くのペットが飼い主を失い途方にくれています。
環境省のガイドラインによれば、災害の際ペットは原則として一緒に避難する「同行避難」となります。ペット持ち出し用品の準備をしておくだけでなく、適切なワクチンの摂取、ケージ生活に慣れさせておくなど、日ごろから健康面、しつけ面両面で対処しておく必要があります。ペット受け入れ可の避難所を事前に調べておくことも大切ですが、ペットと同室で過ごせるかどうかは避難所のルールにより変わり、定められていないところもありますので、ペットホテルなどいざという時にペットを預けられる場所の選択肢も考えておく必要があると言えます。